風土に合うということを5ヶ月で実ったバナナから考える

17:06:00

ラオスの農業の特徴は、何と言っても土を改良しないことにある。

これを言うと、日本では少し驚かれるかもしれない。
そして、場合によっては、
「そんな痩せた土で、美味しい植物なんてできっこないさ。」
なんてことを思われるかもしれない。

しかし5月に植えたバナナが、本日実っていた。
6ヶ月で実をつけたことに皆様は驚かないだろうか?

これがそのバナナ。
密植もしないので、農薬も必要ない。
気候に合っているので、土を改良する必要もない。

味はと言うと・・・日本のバナナの数倍美味しい!

農薬なんてもってのほかで、
肥料をあげて土を改良しなくても
スプリンクラーを使わなくても、
ラオスではバナナが美味しく育つ

もちろん、あれもこれも育つわけではないけれど、バナナは美味しく育つ。

ちなみに、ラオスにはバナナがかなりの種類ある。
左は長く甘いもの。右は小さく甘さ控えめだけれどビタミンいっぱい(ウォン談)。
ちなみにフィリピン系の日本でよく見かけるバナナもあるけれど、地元の人は食べない。
みんなが好んで食べるのは、右のビタミンいっぱいのバナナ。

手を加え、どんどん美味しさを追求していく姿勢は素晴らしい。
いつでもどこでもなんでも育つシステムを作るなんてすごいと思う。
しかし私は手を加えないで、自然の力だけで育つものもまた大変に価値があると思う。

特にこのように虫も多く紫外線も強い、強力な外敵に屈せず育つ植物は、それだけ強い力を備えているように思う

ふと立ち止まって考えてみる。
自然の力だけで育つ、日本の風土にあった植物はどれくらいあるのだろう?

手を加えないことへの価値を見いだす人はどれくらいいるのだろう?

みなさんなら、糖度いっぱいの温室バナナと、自然の力だけで育った風雨に負けないバナナ
どちらを選びますか?

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