吉新さんの小千谷縮と見学した近江縮

16:51:00


麻の勉強に来た近江で、小千谷のことも思い出しながら、何が違うんだろうとそれぞれの特徴を思い出していました。

現在縮といえば近江か小千谷がほとんどだそうです。
そこで、私自身が着ている吉新さんの小千谷縮と、昨日見学した近江縮と勝手に比べてみました。

ちなみに近江縮は湖東(琵琶湖の東側)でつくられ、湖西は綿、湖北は絹を作っているんだそうです。

近江と小千谷の縮を比べてみると、(これは完全なる私の所感ですが)小千谷の方が上品な透け感とキリっとスッキリした印象があり、近江の縮は丈夫で落ち着いた感じを受けます。
なので、個人的には着物には小千谷、インテリアには近江という組み合わせがしっくりします。のれんや座布団、シーツなどに近江の麻を使ってみたいものです。
実は、近江でもこんにゃく糊を使ったシャツを作っている会社があり、光沢感、シャリ感、触り心地がとても良く、一度シーツにして試してみたく思いました。が、これは次回の課題。6月にまた滋賀を訪れて会社を訪ねてみたく思います。


先ほどから小千谷と近江と言っていますが、私がいう小千谷は「吉新さんの小千谷縮」、近江縮は昨日見学した近江の麻生地を言います。なぜこのように言うかというと、小千谷縮ひとつとってもその表情や着心地に大きく差があると思うからです。
同じ地域で同じような手法でつくられる生地でも、仕上がりはそれぞれの作り手により全く異なります。だから写真のシャツはシーツに適していると思ったのですが、違う近江の麻はシーツには向いているとは思いません。
当たり前のことですが念のため。

だからあくまでも吉新さんの小千谷縮は・・・という言い方になります。
先日も様々な麻繊維のものを見学してきましたが、やはり着物には吉新さんの小千谷縮が光沢感やシャリ感、清涼感どれをとっても一つ頭が抜きに出ていると実感しました。なにせ見た目の美しさもさることながら、本当に着心地がいいのですから。
私の小千谷も洗い張りから戻ってきて、今夏の準備をしています。早くまたあの着心地に触れたいものです。
ちなみに、縮の着物は7月8月のみと言われてきましたが、現在は6月下旬から9月上旬に着てもいい風潮があるようです。なお、私個人の見解としては、普段着として着る分には暑ければ5月だろうと着てもいいんじゃないかな?と思います。あくまでも個人的な見解ですが。

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