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真綿の背負い猫(?)背負い真綿(?)実験中

いよいよ2月も終わりですね。 寒さも和らいだようですが、 まだまだ寒い日が続きます。 そんな冬の終わりですが 現在真綿の背負い猫を実験中です。 背負い猫? という方のために 信州ではネコともいうそうですが 背中に背負って暖をとる 衣料品です。 たまたま洗える真綿が手に入ったので 作ってもらいました。 こんな感じ。 使ったままでシワになってて失礼します。 ナンジャコリャ? なんて声も聞こえます。 これを背中に背負うだけ。 写真に撮れてませんが ランドセルのように肩を通して 背負います。 真綿を背負ったのはこれが初めて。 効果は・・・・ 「めっちゃくちゃあったかい!!」 というほどではなく 「効果あるのかな?どうなのかな? でもこれを着て出かけると 確かに寒さをさほど感じないような?」 といった感じ。 これは真綿の厚さを と〜〜〜っても薄く伸ばしてるからかもしれません。 ただし、 車や電車の暖房の中では 背中からボォッと暖かくなるので きっと外ではわからないところで すごく効果を発揮してくれているのでしょう。 真綿の半纏なんかは それはもうあったかいそうですから。 ただし真綿なので 中からわたが ワタワタ出て来ます。 あくまで下着の上に着用しているので と許してもらいたいですが やはりスタイルは勘考の余地ありです・・・ 効果については めっちゃ寒い時 ちょい寒い時 など使い分けれてもいいかもしれませんね。 因みに・・・ 今更ですが たまに知らなかった! なんて人もいるので(かくいう私もそうです) ...

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イベント案内

育てるカバン・・・竹籠

今日は 素敵な竹籠を作る職人さんと打ち合わせ。 4月14日と15日には来店して 実演もあります! それにしても綺麗ですよね。 こんな竹籠に着物でお出かけ。 理想の夏スタイルです。 夏のお出かけと書きましたが 正直個人的には 夏以外でも年中使って欲しいと思える代物です。 なぜならずっと使っていると この写真のように とってもきれな艶が出てくるんだそうです。 何も塗らない 竹がもつ綺麗さ。 白竹と青竹のコンビネーションも綺麗。 今買うものは ほとんどが買った時が一番綺麗。 しかしこの竹籠は 買ってからどんどん綺麗になっていきます。 是非どんどん使って 自分色に育てて欲しいものです。 そんな自分だけの 竹籠オーダー会は 上記で述べた4月14日、15日 展示は23日まで開催予定です。 なんと竹の茶会も開催。 その日が来るのが今から楽しみです。 ...

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黄色と白繭は何が違う?

さてさて 東京農工大のレポートを少し追加します。 今日は自身の覚書として書いていくので 虫が苦手な方は躊躇するかもしれません(注) お蚕さんと言っても 大きく分けて 家蚕と野蚕があるわけで ひとまずはその辺りから。 着物でもとっても高価なものとして 一時期知られていたのが上の段。 いわゆる野蚕 天然の蚕というイメージですかね。 糸も一定ではなく とっても短いんだそうです。 紬? なんてもっともっと とってもガッサリした(という音が正しいかは不明ですが) 生地ができていたんだそうです。 そんな糸で作る 綺麗な生地は それだけでとっても手間がかかっていたんだろう と想像できます。 下の段は 家蚕 これがその家蚕の元祖。 クワコさんです。 ここから派生して 今のお蚕さんになるのですが それには無数の品種の掛け合わせで 様々な種類ができているんだとか。 ちなみに丸杉がオススメしている この黄色い繭も 家蚕に当たるそうです。 ヨーロッパではオレンジがかった繭もあるといいます。 それも家蚕。 もちろん日本の白繭も家蚕です。 (※インドのタッサーシルクやムガシルクなどは野蚕。) さて、この黄色と白 一体何が違うのでしょう? 実は それぞれの品種の特徴はあるものの 生物学的には ほとんど同じ。 血液型みたいなもの なんだそうです。 優勢種が色付き 劣勢種が白色 O型が白繭といえばわかるかな? 黄色と白色を掛け合わせると 全部黄色の繭が生まれるんだそう 昔えんどう豆で学んだのを思い出しますね。 メンデルの法則。 覚えてますでしょうか? A型(AA)とO型(OO) の子供は両方A型 AO AO さらにその子はA型(AA) A型(AO) A型(AO) O型(OO) というのがぴったり当てはまる結果になったそうです。 つまり...

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Garut(天蚕繭)

白緑繭のバティック帯

またひとつ新しい帯が仲間入りです。 インドネシアのGarut地方 あの白緑繭 の生繰り糸で 手織りされたジャガード生地に 大胆にバティックを施したもの このような白く緑みがかった繭です。 それだけでとっても綺麗な糸でした。 大胆な柄使いと 糸の良さが いい光沢感を出しています。 一点のみの特別品。 気になった方は是非足をお運びください。 ...

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東京農工大蚕研究室に行ってきました

着心地や風合いを求め タイで生繰りの糸にめぐり合い 一層糸を知りたいと お蚕さんを研究している 先生の元へやってきました 場所は府中 東京農工大です そして来ました 蚕学研究室 一面に繭がずらり かなり古い品種から 今日本で多く(ほとんど)使われている 品種 家蚕ではなく 野蚕のものも 私たちの今使っている 黄色繭の話や お蚕さんの歴史 昔の絹についてとっても色々と聞いて・・ もっともっと聞きたかったのですが 私は残念ながらタイムオーバー 具体的なお話はまた次回。 実は1/3は日本も黄色繭だったとか 養蚕の歴史はそれほど古くない (室町時代は殆ど輸入!?) などなど もっと聞きたかったです 詳しくはまた別の機会に是非。 ...

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生地(アジア)/インドネシアイカット

綿のアジア生地を着物や帯に

少し更新がご無沙汰してしまいました。 今日は東京に来ております。 東京では4年ほど前からお付き合いいただいている ゆめこもんさんが 展示中。 インドネシアのイカット生地。 ジェパラという地方の手織りの生地を とっても上手にディスプレイ。 日本ではなかなか見ないがらで 目立つこと必至です。 着心地はというと さすが手織り。 南国の生地ということあって とっても涼しいです。 夏の浴衣なんて目じゃない?? ゆめこもんさんは男性店主だけあって 男物のコーディネート これなんかは女性も良さそうですが 銘仙を彷彿させる 昭和の着物といった感じでしょうか? なぜか懐かしさを感じてしまいます。 インドネシアの生地を 半幅帯に。 未仕立てですのでイメージです。 このようなアジア生地で作る帯や着物 26日までゆめこもんさんで展示中です。 東京の方は吉祥寺まで是非足をお運びください。 ...

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ジャガードバティック

ジャガードバティックの帯が出来上がりました

さて、私は明日から東京の展示会お手伝いに行ってまいります。 (お店は20日から22日までお休みです) 東京行きに合わせて 新たなジャガードバティックの帯が上がってきました。 なんとも鮮やかな色味 裏には生の黄繭で織られた無地の黄色。 これもとっても色鮮やか。 ジャガードバティック? なんて聞いたことがないかもしれません。 本ブログでは何回かご紹介していますが。 何しろジャガードバティックは丸杉固有の造語。 その名の通り ジャガード生地に その織り目に沿って手書きで バティック(臈纈染)を施した とっても手の凝った生地のことです。 少しアップで見るとお分かりいただけるでしょうか? 見事に織り柄に沿って 臈纈を施しています。 なんとなく立体的に見える 染めの秘密はここにあります。 たれ先はこんな感じです。 織りを変えているのが にくいところ。 ちなみにインドネシア事情では、 ジャガード生地に バティックを施す手法は最近 よく見られるようになりました。 しかしそれは、 単にジャガード生地に いつものバティックをしているものばかり。 もちろんそれも素敵なものもたくさんあります。 しかし、 このようにジャガードに沿って バティックをする工房はほとんどありません。 なぜか? それはやっぱり 生地は仕入れてくることがほとんどだからだと思います。 ところがこの工房は 織り手と染め手がいる。 そして色々な地紋の柄を 織っている。 本当に色々で 今かかっている生地 約10種の 全てが違う地紋でした。 こんなのや あんなのや そんなの そんな工房で作られた 素敵なジャガードバティックの帯。 皆さんならどう合わせますか? ...

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お客様コーディネート

着物で落語を楽しもう

ということで 先日、ご近所で落語がありました。 落語を楽しむ お二人。 満面の笑顔ですが、落語で笑っているわけではないので悪しからず。 そんな落語へのお出かけこのようなコーディネート とっても粋な姿ですね。 まさに落語を聴きに行くといった感じ。 コートには素敵な絣を羽織って お出かけです。 行ってらっしゃいませ^^ 私も落語に着物で行きたいって方 大歓迎です。 是非ご連絡ください。 次回は皆さんで出かけましょう ...

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空間/花と器

2月の室礼

今日は日中少し寒さが和らいだでしょうか? しかし、 日が落ちた外は やはり冷たそうな風が 音を立てています。 店内は炭の火が (と言いたいところですが、ほとんど暖房の力) 空間を温め おかげさまで 梅が満開に咲き始めました。 二日前の状態 そして今日。 一気に咲き誇っています。 ほのかな花の香りが 春の訪れがもうすぐだと 告げているよう。 器は鵬志堂イサム マンサクと枝垂れ梅とツバキ です。 中央の空間は ナンテンを大胆に。 以前のロウバイが 花を落としましたが とてもいい枝振りだったので 未だ活躍中です。 そんな花の空間で コーヒーが楽しめる会 19日に開催です 午後1時〜4時くらいまで 是非是非 花の香りと コーヒーを お楽しみください。 (コーヒーの香りが強くて 花の香りが消えるなんて 野暮なこと言わずに 目で香っていただければ幸いです) ...

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生地(アジア)/タイシルク

タイの草木染めについて調べてみました

<2月の営業案内> この場を借りて2月の営業案内を先に 2月20日〜22日まで東京展示などのためお休みです 19日(日)には恒例のら・そらさんの半日カフェ開催。 13:00〜16:00 お気軽にお越しください <営業案内終わり> さて気を取り直して、 今日は今回の東京で展示もされる タイの草木染めについて少し。 前々回うかがった タイで 草木染めについて有力な資料をいただいていました。 こんな感じ。 ところが 中を開いたら ほとんどタイ語。 糸を張ったりして 覚書はしてみたものの・・・ そして現地で これは「ボッ」 これは「クラン」 これは「マプー」 なんて聞いていましたが・・・ それが何なのか? 正直 分かりかねていました。 何となくそうかな? 程度で 何せどちらも専門用語。 英語すらわからない状況で、 しかも日本にあるかもわからない草木。 しかし思い立ち 少し調べてみました。 幸い葉っぱの写真と学術名が掲載されていたので それに基づき調べると 完全ではないですが、今回丸杉にある色は大体わかってきました。 このとっても綺麗な黄色は マプー フクギ系の木の幹をつかっているそうです。 この目の覚めるようなピンク(マゼンタ?) や薄いピンクも同じ染めだそうです。 地下水を使うとこの色 とか言っていたので 焙煎によっても違うのでしょう。 共にクランと呼ばれている植物。 クランはラックカイガラムシ。 コチニールと言ったほうが 皆様に馴染みあるでしょうか? この素敵なねずみ色は ボッ これはとっても難しかったです。 そしてとっても明確ではありませんが、 おそらくマンゴーの一種ではないかと思われます。 とっても小さな実をつける barking deer's mango らしいです。 吠えた鹿のマンゴー 英語直訳 ・・・ 「どんなんじゃい」...

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お客様コーディネート

絹の美容家さんたちの素敵な着物姿

先日もブログに書いたように、一昨日丸杉に東京や大阪、神奈川から絹の美容の専門家さんがご来店。 実は、私たちが着心地を求め行き着いた 「生の絹」 に美容の観点から行き着いた方。 mayunowaさん こんな素敵な絹の筆を なでしこで有名になった 熊野で作っています。 しかも絹100% その効果なんかは今後の実体験(私がするのか!?)を元に おいおいレポートしていければと思います。 そんな彼女たちと意気投合し、 施術中の着物を作ることになっていたのです。 施術中の着物?? いやいや、 着物って重いし お腹が苦しくなるし 施術なんて・・・ という第一印象を持つ人も 多いんじゃないでしょうか? かく言う私ももちろんそれに近い印象。 ・・・・しかし着物が重いなんて、苦しいなんて・・・・ と言うことで、なるべく軽く 動きやすく すぐに着れる ああ! ここでも結局 生の絹に行き着くのか! と言うことで、黄色い繭を使った 絹の手織の着物を提案。 早速できた着物を着せあって びっくりするくらい 軽く 楽な着こなしに 形容ではなく 本当にみなさまびっくりしていただきました。 洋服より軽い!! なんて! なんて嬉しい言葉でしょう。 4月にもまたmayunowaさん一行がご来店予定です。 絹の美容にご興味ある方 4月に是非mayunowaさんに訪ねて見てください。 それにしても さすが 美容家さん さっときても きこなしてしまいますね。 ...

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黄色い繭と白い繭

突然ですが、繭の色と言われてどんな色を思い浮かべますか? 殆どの日本人は「白」と答えると思います。 ですが、東南アジアを回っていると黄色や黄緑の繭を見かけます。 実は昨日、絹の美容を体験し、体験結果を一言で言うと、顔が白く生まれ変わったのです!そんなこともあり以前から疑問に思っていた黄色い繭について調べて今ました。 すると、日本も大正時代には1/4が色のついた繭。 江戸時代には殆どが色のついた繭だったというじゃないですか。 ではなぜ黄色や白になるんでしょう? 簡単に言うとお蚕さんのもと(原種?) クワコさん 彼は食べた桑の色素を全部絹をつくるところ(絹糸腺)に透過させるのだそう。 で、その中で一部の色素 カロチノイド を透過させると 黄色や紅色の繭 フラボノイド を透過させると 黄緑の繭 になるんだそうです。 フラボノイドは紫外線の透過を阻害したり 活性酸素を消去する活性があるんだそう。 ちなみに、色がついているのはあくまでもセリシン部分 糸になると このようにベージュ色になります。 これは黄緑がかっています。(また違う繭ちゃん) 白い繭はさらに突然変異して、色素が全く通っていない繭なんだそうです。 (東京農工大学農学部蚕研究所 シルク豆辞典より) なんとなくですが、色がついた繭の方がお肌の効用には良さそうですね。 (特別調べた訳ではなくあくまでなんとなくです) この辺りもっともっと調べてみる価値ありそうです。 詳しくわかってきたらまたここで掲載してみます。 ...

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お客様コーディネート

オリジンシルクの着物とコート

今日はオリジンシルクの着物を紹介 会合で着て行かれたそうですが 皆様から素敵との声をいただいたそうです。 目を引く着物ですが、さすがに着こなしています。 横擦りですが、縦に縞が入っているため 横のつよさを感じないのがこの着物の秘密 ちなみに糸がはられた状態はこんな感じです。 さらにコートも作らせていただきました。 洋服の上に来ていただいたのでラインがわかりにくかもしれませんが、 大胆な横擦りもおしゃれですね 今回は特別に内ポケットも。 以外と凝っていますよ 帯も着物もコートにもなるオリジンシルク いい糸でつくる生地は何にもなれて 一石三鳥。 素晴らしい生地です。 こんな素敵な生地を作ってくれる チャロンさんたちに感謝。 着物や帯になった写真を見せると 本当によろこんでくれます。 着る人も作る人も喜び合える。 これからもそんな提案していきたいですね。 ...

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