タイのシルクで着物を作りたい その2

17:17:00


こんな風にめちゃくちゃいい風にタイシルクの着物が出来てきました。
しかし、ここで満足せずにもう一歩。
もう少し柔らかな光沢感と、横張りを少なくしたい。
いや、今のままでも十分なんですが、せっかくなので。

そんなわけで、何と無くタイシルクの特徴と、改善すべき点がわかってきたこともあり、もう一度タイへ。
そしてタイへ着くや否や前回と同じテキスタイルデザイナーの元へ直行。彼女はタイシルクを知り尽くし、王室へも生地をおさめるテキスタイルデザイナー。通称TU-SAN。本名は全然違いますが、なぜか通称TU-SAN。

・・・ということはさておき、今回はしっかりと要望を伝えます。
今のように風を通すのが大前提。
その一方で、タイシルク特有のペラっとした(というと語弊があるかもしれませんが)光沢感をなくしたい。もう少し柔らかな光で上品に。
さらに横張りが強いので、テンション低めで・・・。
本当は小幅がいいんだけど・・・。
無地にぼかしはできますか?
・・・・などなど。最終的にはなぜか小幅の白生地をなんて言い出す始末。
調子に乗りすぎな感もありますが、言いたいことは言わないと。

まぁ実はなぜそれが可能かというと、彼女とは長い付き合い。
まだ王室やヨーロッパのデザイナーが生地を依頼するずっと前からのおつきあい。
だから、こんなコートなんかも作ったりしました。
これはイサーン地方の絣織り。上品な光沢と色合い、独特な柄がめちゃくちゃ気に入っています。タイの東北部の山奥にある工房だそうです。

しかし今回は無地が欲しい。
無地は一つ間違えれば難となってしまうため非常に難しい。
完全に風合いが勝負です。

そこで言いたいことを言ったわけです。
で、さすがに小幅はないし織るなら相当量(何百メートル)は必要だし、それでも出来るかは不明とのこと。
まぁそりゃそうか。

そしてあれやこれや長時間にわたり会議。
そしてとうとう行きあいました!素晴らしい生地。
手紡ぎ・手織りなのに、節が少なくとっても柔らかい。
上品な光沢と触り心地。結城紬を思い出すような、こんなシルクがタイにもあったんだ!と感心。
早速これは着物にしてみよう🎶と生地を仕立て屋へ。
あ!写真撮ってない(笑)ということで、次回こそ完成品を紹介したいと思います。

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