ラオスの農業の特徴は、何と言っても土を改良しないことにある。 これを言うと、日本では少し驚かれるかもしれない。 そして、場合によっては、 「そんな痩せた土で、美味しい植物なんてできっこないさ。」 なんてことを思われるかもしれない。 しかし5月に植えたバナナが、本日実っていた。 6ヶ月で実をつけたことに皆様は驚かないだろうか? これがそのバナナ。 密植もしないので、農薬も必要ない。 気候に合っているので、土を改良する必要もない。 味はと言うと・・・日本のバナナの数倍美味しい! 農薬なんてもってのほかで、 肥料をあげて土を改良しなくても スプリンクラーを使わなくても、 ラオスではバナナが美味しく育つ もちろん、あれもこれも育つわけではないけれど、バナナは美味しく育つ。 ちなみに、ラオスにはバナナがかなりの種類ある。 左は長く甘いもの。右は小さく甘さ控えめだけれどビタミンいっぱい(ウォン談)。 ちなみにフィリピン系の日本でよく見かけるバナナもあるけれど、地元の人は食べない。 みんなが好んで食べるのは、右のビタミンいっぱいのバナナ。 手を加え、どんどん美味しさを追求していく姿勢は素晴らしい。 いつでもどこでもなんでも育つシステムを作るなんてすごいと思う。 しかし私は手を加えないで、自然の力だけで育つものもまた大変に価値があると思う。 特にこのように虫も多く紫外線も強い、強力な外敵に屈せず育つ植物は、それだけ強い力を備えているように思う ふと立ち止まって考えてみる。 自然の力だけで育つ、日本の風土にあった植物はどれくらいあるのだろう? 手を加えないことへの価値を見いだす人はどれくらいいるのだろう? みなさんなら、糖度いっぱいの温室バナナと、自然の力だけで育った風雨に負けないバナナ どちらを選びますか? ...
実はダムはラオスの一大産業の一つ。山や川、滝が多く、それでいて電力消費が少ないラオスは、ダムを作って近隣諸国に売電しているのだ。(ちなみにダムを作るのも自国では作らず近隣諸国のODAとして作ったりしているところが以外にちゃっかりしている) そんなダムによって今までの暮らしはよくも悪くもかわっている。 が、今日はそんな是非を問うつもりは毛頭ない。 何かが始まれば、何かが崩れる。 悪いってなんて言ってたって始まらないので、始まったことをいかに工夫して楽しむか?そんな事が大事なんだと今日もまた一つ学んだ。 ・・・・・・・・・ さてさて、そんなわけで、この村の近くにもダムがある。 おかげで私は電気を使う恩恵に預かっているわけなのだけれど、昨夜ウォンさんがこう言った ウォン「明日は釣りの日だよ」 私「え?釣りの日ってなに?」 ウォン「ダムが放水するのさ。だからそこに釣りに行ってくる」 私「え〜!ついてく!」 なんと!ダムができたことで川の水量が変わってしまったのだけれど、今度はダムの放水に合わせて釣りをするというのだ。 なんともたくましい。 という事で、朝の5時から支度して私も少し同行することにした。 場所は農場からバイクで10分ほど。 村を二つくらい超えたところにダムがある。 で、きてみてびっくり!ウォンさんとか村人だけと思っていたら、バイクに車にかなりの数が止まっている。 どうやら近隣地域全体からきているようだ。 結婚式と葬式・村の祭り以外でこんなに人が集まるのをみた事がない。 タモや網を片手に、腰には竹の籠を縛って次から次へ人がやってくる。 そして一目散に川べりに降りていく 老若男女問わず、どんどんどんどん集まってくる なんなら犬まで参戦している で、思い思いに漁が始まる 最初は水かさが高く中腹まで行かずに川べりでタモで漁をしている人がほとんど こんな感じ。中には、半分大丈夫か?ってくらい波に流されながら中腹までいくツワモノもいたけれど、これはかなり危なそう。傍目には溺れているようにも見えるくらいだったけど、無事に足場を確保したらしい。 で、しばらくすると放水がひと段落ついたらしく、水かさが一気に減り始める。 すると待ってましたとばかりに思い思いの配置につく 漁場を決めたら慣れた手つきで投網。 みている限り、かなり運に任せた漁な気がする。だからヒットする率もかなり低い 笑 でも構わない。 魚も多そうじゃないけれど、構わない。 その割に人が多いけれど、構わない。 それぞれがそれぞれのスタイルで、この日を楽しんでいるようだった。 さぁみんなはどれくらい魚が獲れたのだろう? 私は日本との話があったので早々に切り上げたけれど、今夜また話を聞くのが楽しみだ。 ちなみに獲れた魚はどうするのか? というと、ちょっとしか獲れなかったら、焼き魚としてその日の食卓に。 もし多く獲れたとすると、パデークという魚味噌を作るらしい。 パデークの作り方はまだみた事がないのだけれど、おそらく焼いた魚を塩でもんでつけておくだけだと思われる。 そんなわけで、ダムが見事なアミューズメントパークに変身した一日。 ダムができたからと文句を行っていないで、放流の日を楽しむみんなに逞しさと柔軟さを教えてもらった朝となった。 ...
※トップの写真は近くの村の本当の森でイメージです 久しく食べれる森の投稿をしていなかったですが、久しぶりに投稿。うまく根がつくもの、つかないもの、虫にたべられてしまうものなどがあり、徐々に何が土地にあって、どうやって育っていくかわかってきました。 改めて写真を整理していましていたら中々壮観だったので食べれる森で育ってるもの、育つものの一部を紹介します。 さぁ〜っと流し見るだけでも中々色々あって面白いですよ〜 ちなみに現状はまだまだ森というには及びませんが、それでもぼちぼち色々と根をつけてます。 では育っているもの一覧ご覧ください。 レモングラス 雑草のように育つほど土地にあってます。香りは2種類あって、レモングラスっぽくないやつの香りが結構好き。以前も書きましたが、ウィスキーのレモングラスティー割にはまってます。シルクを加工するのにもこのレモングラスの蒸留水をふんだんに使用中〜 バナナ 最近日本でもバナナ流行っているみたいですね〜。ハウスなど作らなくても、こちらでは完全自然栽培で美味しいバナナがなりますよ〜。カオトムにも使うしラオスにはなくてはならない植物。バナナパウダーに蒸した赤いバナナは最高です。 バジル(ラオ・タイ) 小ぶりのラオバジルも土によくあってますね〜。シードは水につけるとスーパーフード(スーパーフードってなんやねん!と思いつつ・・・)としてたべれます。肉食べるときに欠かせない存在。乾燥させてドライバジルも色々と使えますね〜 マンゴー 言わずと知れたマンゴー。こちらのは小ぶりなんです。甘すぎず個人的には大好きな味。だけど、マンゴーは実るまで3年は辛抱だそう。。。 ガランガル 別名カー。トムヤムクンとかに入っているやつです。私はこの花が好きで注目の食材。香りが高く辛い。油に味を写しても美味しい!現地の人は蒸してたべます。 キンノイ(ラオ生姜) 小さくて辛くて強い生姜。原産地とも言われるラオスならではのオススメの一つ。触ってるだけで体があったかくなったり、逆流性食道炎が治ったって話もあったりします。カレー作るのにこの生姜使ったら他の生姜使えないくらい。 紫色のトウモロコシ 先日も記事にした紫色のトウモロコシ。多分かなり原種に近いやつで、日本のスイートコーンのように甘くないですが、ポリフェノールいっぱいのトウモロコシ。パウダーにしてお菓子作りなどに使います。 パッションフルーツ 南国のビタミン補給に最適な果物の一つ。 酸っぱいけど美味しい!癖になります。 黒生姜 こちらもラオス原産と言われる植物。食材というよりは生薬といったほうがいいでしょう。山岳民族の胃腸薬です。そのまま食べるかお酒に入れて抽出して飲むかをやってますが、サソリに刺された時もこれで解毒したりするらしい。。。パウダーにしてコーヒーに入れると意外と癖になる味。 パパイヤ パパイン酵素たっぷりと人気の青パパイヤ。これも種類がいくつかあるようです。実は草なので成長が早く植えた年か翌年には実をいただくことができます。こちらではやっぱりパパイヤサラダが人気です。 パッションフラワー 自然の精神安定剤と言われるパッションフラワー。実体験でいうと、若い芽を食べると本当に頭痛が治ったりします。実をたべても美味しいですが、リラックスできるハーブティーがオススメ。 バタフライピー 青い色が綺麗なバタフライピー。とっても綺麗な青いお茶ができるので目でも楽しめます。酸度で色が変わるのも面白い。お米炊くときに一緒に入れると青いご飯ができて面白いですよ! タマリンド タマリンドジュースは是非日本の夏にも飲んでもらいたい一つ。梅干しと干し柿の間のような味がするんですが、ジュースにすると結構はまります。私は暑い時期には毎日飲んでました。炭酸で割るともっと美味しいはず。もちろんカレーとも相性バッチリですよね。 パイナップル ラオスのパイナップルは甘さ控えめですが、美味しいです。ドライパインを無調整の豆乳に入れるだけで見事にヨーグルトができるくらい生きてます。 ワイルドアーモンド 前回固形にしたあのナッツの名前はワイルドアーモンドだそうです。これはこのままより焼いて固めて削ってご飯のお供にするのが最高に美味しいです。 カシューナッツ これもまだ2年は実をつけないそうですが、完全自然栽培なので皮ごと食べれるカシューナッツができます。近くの農園でも自然栽培のカシューナッツ作っているので実る頃に行って食べてみます。美味しいようなら日本にもお届けしたいと思ってます。 ターメリック ターメリックはこちらの人はあまりたべないようです。どちらかというと邪気を払うために、聖水を作ったりしてます。(今の村ではあまりそんなことも聞かないですが・・・)が土地にあっていて育ちやすいです。 他にも色々 と、だいたい20種類くらい紹介しましたがこれらがひとまず現地の収入源にもなりそうな植物ですね。他にもローゼルやコーヒー、落花生、唐辛子、陸稲なども土地にあっているようです。 そんなわけで、 土の改良もせずに雨だけで育つ。 少量多品種で極力人の手を加えずに育つ。 そんな土がダメにならず、循環する「食べれる森」作り、来年に向けて少し本格的に始動しようと思っています。 皆様にも是非応援してもらえれば嬉しい限りです。 ...
今日もシルクフラワーパフを使って、肌がサラサラしています。 肌がはってくるおかげか、心なしかシワが薄くなってるように思います。 さて、今日は少し繭を離れてラオス食材を使った料理の紹介です。 それは紫トウモロコシ。 紫トウモロコシの伝統菓子作り の記事でも載せた通りラオスでは主食として、お菓子として使われています。 紫色なだけあって、ポリフェノールがワインより多いのだとか? 日本のスイートコーンのような甘さはないけれど、しっかりした味があって、これはこれで美味しいんです。 そんな美味しくヘルシーなトウモロコシ。ラオスでは季節はもう終わり。 ・・・なのですが、天日乾燥させきちんととっておきました。 それがこちら。 見事に綺麗な紫色です。 これをどうやって使うかというと、現地のお菓子作りに習ってパウダー化。 一生懸命タムタムしました それをふるいにかけて、ある程度の均一な粉を作成。 右腕が筋肉痛になりそうなので、次回からはミルで粉砕します。 これをこのままでもいいのですが、少し炒ると香りが立ってきます。 そこに豆乳を豆乳・・・もとい投入。 練ってある程度固まったら油で焼いてみました。 豆乳とともろこしのお菓子・・・?なんでしょう? まぁお菓子みたいなものです。 米粉も小麦粉も使わずトウモロコシパウダーだけで作ってます。 豆乳との相性は結構良くて優しく美味しいお菓子ができました。 そんなわけで、調子に乗って第二弾。 豆乳コーンスープを作ってみようとしたら、思いの外ホワイトソースみたいになったので急遽パスタ作りを開始。 これはかなりおいしいです!ちょっと火を入れすぎてソースが固まりかけてしまいましたが、料理上手な人が作ったらかなり美味しくなりそうです! ほのかにトウモロコシの味と香ばしい感じがするのですが、強すぎないので邪魔しません。 パウダーが荒いのが玉に瑕。少し口に触りましたが、もっと細かいパウダーができれば面白食材ができそうです! カルボナーラとかにも良さそう。 料理上手なみなさんなら何に使いますか??? この食材、もし興味あるって方は、ご一報ください。 info○marusugi-tao.com まで。(○を@に変えてお送りください) 少量ですが、年内に少し販売できるかもしれません。 ...
本日もシルクフラワーパフのご紹介を少し。 繭玉ピーリングの効果はよく知ってるんだけど、 硬いから肌を傷つける恐れがあるから週に一回でって言われる・・・ 使うのに30分以上ぬるま湯につけておくのがめんどくさくて・・・ 時々耳にする言葉です。 以前もお伝えした通り、繭糸一本一本は10μm〜20μmでとっても柔らかいのに、それらが非常に強く決着しているんです。 だから繭となると硬い。 それはそうです。 何せ繭本来の役割は動きの取れない蛹を外敵から守ること。 だから硬いし、紫外線からも身を守ってくれる優れた効果を示すんです。 ちなみに繭の効果はと言うと、、、 抗菌作用やアンチエイジング、保湿に細胞活性と様々な効果が示されていますね。 そんな繭を一本一本ほぐしたのがこのシルクパフ ご覧の通りすでにふわふわに仕上げています。 だからぬるま湯につける必要もありません。 顔を濡らしたら、このパフで拭いてあげるだけで簡単にピーリングできるんです! 柔らかくなるまで30分も待つ必要なく、即使用可能。 (再生の印が出てますが静止画ですので再生しません・・・) ズボラな私でも気が向いたら簡単に使用できるので使用が続いています。 その効果は・・・と言うとさすがによく汚れを取ってくれます。 朝起きた時に、ピーリングするとパフに着く汚れを見てこんなに汚れてたんだ〜っと日々驚くほど。 そして、それだけで肌がサラサラになるから不思議です。 その理由は 一つは繭糸が余分な汚れをキャッチすること。 そしてもう一つは繭に残っているセリシンが微量ながら肌に着くこと。 不要な角質を落とすことでターンオーバーを促し セリシンが肌を守ると言うケアをしてくれるのがこのシルクパフなのです。 一度で2度美味しい。 一人二役。 拭き掃除の後、ワックスがけもしてくれているようなイメージを持っています。 そんなパフですが、限定で予約販売をする予定です。ご期待くださいませ。 ...
先日から2日に渡りお届けしているシルクパフですが、これを作るにあたり大事にしたことがあります。 それが加熱しすぎないということ 理由の一つはタンパクの劣化 どういうことか? タンパク質は加熱をしすぎるとどんどんと劣化が始まります。 繋いでいた鎖を手放して、タンパク質本来の性質を無くしていくんです。 私たちが、乾繭でなく生繭を使うことを必須としている理由の一つもそれなんです。 乾繭と生繭の違いとは・・? と、ここで乾繭と生繭というのは少し専門的な言葉になってしまうので、解説します。繭の中には蛹が入っていて、繭を作り始めてから10日間ほどで蛹が羽化し蚕蛾となって繭を破ってしまうんです。繭が破られてしまうと絹糸が取れない(途中で切れてしまう)ので熱風乾燥させて蛹が羽化しないように中で蛹ごと乾燥させるた繭のことを乾繭(かんけん)というのです。 養蚕農家さんが繭を収穫するのは繭を作り始めて7日後くらいなので、糸を引くまでは3日程度しか猶予がありません。そのためほぼ全ての繭は熱風乾燥しています。熱風乾燥なのでやはりタンパク質へのダメージは少なからずあるでしょう。 生繭とはこの熱風乾燥させない繭のことで、繭が最もその機能を発揮している状態と言えます。しかし製品化するには効率が悪いため市場に出回ることはまずありません。それでも私たちはせっかくの繭の効果を最大限発揮してもらいたいと生繭での製品作りに取り組んでいます。 料理でもグツグツ沸騰したお湯で煮ると肉が硬くなったりしますよね? でも低温でじっくりと熱を通すとなんとも柔らかく美味しい肉料理が出来上がります。 それと同じことがまゆでも起こるのです 高温だとセリシンが溶け出てしまう タンパクの変性のことともう一つ高温にしない理由があります。 繭をしっかりととかしたいなら、熱湯でグツグツやればどんどんと溶けていきます。 短時間で簡単に堅い決着を剥がすことができます。 しかし、シルクの中でも大事な成分であるセリシンも溶けてしまうのです! セリシンとは? 繭を細かく見ると、フェブロインという繊維質のものを取り囲むようにセリシンというタンパク成分があります。(写真の真ん中二つに分かれているのがフェブロイン、その周りを取り囲んでいるのがセリシン)このセリシンは保湿効果や細胞の活性化をはかる役割があると言われる最も重要なタンパクの一つ。 しかし加熱とともにこのセリシンは溶けでてしまいます。なるべくセリシンが付いた状態の繭こそシルク本来の力を発揮すると考えているため、私たちは高温での加熱を控えています 加熱は60度以下 そんな理由からシルクパフを作りにあたっては60度以下の温度での製造を徹底しています。60度を境目にタンパクの劣化が起こりやすいためです。また60度以下ではセリシンの融解はほぼありません。 しかし60度以下ではあの堅い繭は簡単に緩んでくれません。まだまだ硬さが残った状態。繭の状態はいいけれど、硬くてはお肌に傷がつく可能性がある。それでは意味がありません。 悩んだ結果一つ一つ手作業で結着を剥がすことにしました。加温はなるべく短く低温でし、あとの手作業に時間をかけることにしたのです。 最高の繭の状態を意志しつつ、使いやすく肌に柔らかなパフが完成 試行錯誤を繰り返し、最高の状態を維持しつつ使いやすいパフは最後は人の力によるものでした。 これは手先が器用で一つのことを黙々とやることが好きなラオスの女性の性格とも非常にあっていて、また一つここで養蚕をする意味が発見されました。 繭にもいい、人にもいい、土地にもいいそんなものつくりで、より良い製品を作り出していきたいと思います。 なお、シルクパフは近日中に予約販売を開始する予定です。今しばらくお待ちください。 ...
先日に続き、シルクフラワーパフの特徴を 繭ピーリングというと、中には独特の匂いが苦手という方もいらっしゃいます。 私も生の繭でもお湯で溶かしていると独特の匂いを感じます。 なぜ繭は独特の匂いがするのでしょう? 繭の匂いの理由 一つは蛹の匂い。 通常繭は蛹が出る前に熱風乾燥させてしまうので、繭に蛹の匂いがついてしまうんです。 これが苦手という人はとっても多いと思います。 私ももちろん苦手です。(ちなみに私たちの繭は熱風乾燥させず生のままの繭を使用していますので蛹の匂いは全然しません) もう一つはタンパクが溶ける匂い 私たちのように熱風乾燥させず、生の切繭を使ったとしても蛹ほどじゃないにしても独特の匂いがすることがあります。 それは繭を溶かした時に出るタンパクの匂い。 繭玉のピーリングパフはお湯にしばらくつけて、セリシンという成分を溶かして使用します。 このセリシンが溶け出した匂いがおそらくそのタンパクの匂い。 シルクフラワーパフはこの独特の香りがしない! 手前味噌ですみません。 実は今回作っているシルクフラワーパフはこの独特の香りが一切しないんです! その理由は・・・・ 「レモングラスの蒸留水をふんだんに使用して作っているから!」 なんです。 (写真は自分の肌でレモングラス蒸留水の使用感を試してみるようにスプレーボトルに入れてみたものです) 製造の過程でほんの少しだけ溶解させて作られるこのパフ。 その溶解の際に使われる水は全てこのレモングラスの蒸留水を使用するよう徹底しています。 もちろんそのレモングラスは農場の無農薬・無肥料で育てた自然栽培のレモングラス。 元々は製造にあたり、綺麗な水を使用したいという思いから、蒸留水を作ってみたのが始まり。 せっかくならと農場のレモングラスを用いて蒸留水を作ってみたらこれが見事にハマりました。 嫌な匂いがしないどころか、かすかにかおるレモングラスの香りが癒してくれます。 (香りがさほどしなくても、レモングラスの成分はしっかり繭がキャッチしています) ひょっとしたらストレス解消や集中力アップなんてレモングラスの効果を感じれるかもしれませんね。 しかもあらかじめこちらで一次溶解をさせてあるので、使用時に簡単に使用できるというまさに三方良しな製品なんです。 レモングラスの効果効能 せっかくなのでレモングラスってどんなことにいいの?というお話。 現地の人の使用方法は? 現地の人もレモングラスをよく使います。主な使用はやっぱり料理。タイ料理ですとトムヤムクンとかに使いますよね。 それと似ていて、スープにレモングラスはよく使われます。ガランガルと組み合わせたりしていますね。 消化促進や疲労回復があるとのことです。静菌作用もあるのでしょうか?よく肉と一緒にも食べています。 日本人だとトムヤムクンに入っているレモングラスは食べないことが多いでしょうが、こちらは全て食べていますね。 出産後の疲労回復に 食べる以外だとレモングラスの煙を浴びるという習慣があるようです。 特に出産して体力がない時には、ベットの下でレモングラスをたいてその煙を浴びるんだそうです。 頭がフラフラするな〜って時もタオルを頭からかぶって、中でレモングラスの煙を吸うんだとか。 疲労回復にはレモングラスの香りがする煙がいいみたいです。 精油成分は幅広い効果 精油成分は特に非常に幅広い効果で知られていますね。 ストレス解消に認知症予防、消臭・感染症予防(抗菌・抗カビ・抗ウィルス)、炎症を抑えたり、冷え性を緩和したり、血管拡張なんてのも報告されているそうです。 本当に幅広い効果が報告されているんですね。 そんなレモングラスの蒸留水をふんだんに使った今回のシルクフラワーパフ。 現在一生懸命一つ一つ手で作っています。 予約販売のみの扱いになるかと思いますが、日本の皆様に届けれるよう準備していますので今しばらくお待ちくださいませ。 ...
先日記事にした火傷や傷にとってもよかった繭の綿。 実は今、一つ一つ丁寧に生の繭からシルクでパフを作っています。 繭玉のピーリングを最大限に進化 繭玉ピーリングって聞いたことありますか? 色々な方面で繭のピーリング効果はうたわれています。 セリシンという成分が溶け出し、肌の潤いを守る一方、 フェブロインの細さが毛穴の奥の汚れを取るというやつです。 が、実際に使ってみた人はいかがだったでしょう? 少し硬くて痛いな〜なんて思われた方もいるかもしれません。 それもそのはず、繭は中の蛹を守るためとってもつよい結着であの球体を作り出しているんです。 指で叩くとコンコンと音がするくらい硬いです。 ぬるま湯にひたすと少しづつほぐれてきますが、いくら柔らかくなったとしても綿のようにはなりません。 なので肌に設置する面積も少なく、肌が痛いって感じたりする人もいます。 繭糸一本一本の細さを実感するにはなかなか至らないかもしれません。 肌が確かに作られるほど人との相性のいいシルクですが、痛くなってしまっては元も子もありません。 繭の細さを最大限に活かす そこで、相当試行錯誤を繰り返しいよいよできたがこのパフなんです。 繭が吐き出した糸の細さを最大限に活かすため一本一本手で毛羽立たせています。 そうすることで肌にとっても優しく、ぴったりフィットしてくれます。 10μm(0.01mm)とも言われる繭の細さが、今度こそしっかり毛穴の奥にたどり着いてくれます。 ちなみに10μmというと平均的な女性の髪の毛の細さの1/4〜1/8程度。 毛穴の細さが0.02mm〜0.55mmと言われているので、なんと最も細い毛穴の約半分の細さなんです。 (※みなさんが想像する絹糸は実はこのとっても細い糸を7本ほど一緒にし、生地を織る際にはさらにそれを数本束ねたものが1本になります。なのでお蚕さんが吐き出した本当の1本をみることはほとんどないことでしょう) 写真はお蚕さんが吐き出した一本の繭糸。 実は2重構造担っていて、中はもっと細い超極細繊維フェブロインという繊維の塊。 0.001mm程度と言われているので毛穴のさらに20分の1という細さ!! 繭糸が一本になると毛穴に入って汚れを掻き出してくれるイメージができたでしょうか? 実際に朝このぱふで磨いてみると、ちょっと他の人には見せれません。 お肌のたまった汚れが見事繭パフについているのがわかりますよ。 でも繭玉ってちょっと匂いが苦手なんですよね〜 という方もご心配なく。 はっきり言って無臭です。というよりむしろほのかにいい香りがします。 その秘密は、実は製造工程でレモングラスの蒸留水をふんだんに使っているからなんです。 この辺り詳しくはまた明日のブログにて公開します。 このシルクパフ。気になった方は、近日中に予約販売も考えておりますのでご期待くださいませ。 生産量がわずかなので初回は超数量限定品になると思われます。 こまめにチェックしてもらえると嬉しいです。 ...
以前生まゆで血が止まったお話を載せました。 それがこちら https://marusugi-tao.com/%ef%bc%92%e5%88%86%e3%81%a7%e8%a1%80%e3%81%8c%e6%ad%a2%e3%81%be%e3%81%a3%e3%81%9f%e8%a9%b1/ その時にも皮膚を作り出すほどの力を持っているのだと感心したのですが本日再び。 調理をしていてよくある失敗。 鍋が指に触れてしまいました。 「あつっ!!」 と思ったら時すでに遅しですよね。 軽傷ですがご覧のように皮膚がつるんつるんな感じになってしまいました。 で、やっぱりその後ヒリヒリと痛い。 前回のことがあったので、これは繭の出番だろうと繭の綿を取り出し 自家製レモングラスの蒸留水につけて指に巻いて見ました こんな状態。 繭が少し黄色く見えるのは、光の関係もあるのですがレモングラスの蒸留水のせいです。 不思議なことに繭を巻いただけで痛みが軽減します。 火傷部分が空気に触れないからでしょうか??? この状態で約30分 痛くないので全然気にならず調理を終えて剥がして見ました するとご覧の通り。 まだ若干赤みが残って、皮膚がシワっぽいですが、ずいぶん回復しています。 ただ30分では剥がすとヒリヒリと痛みが出たので、もう一度繭綿で蓋をしてしばらく放置。 乾いてくると指にくっつかなくなるのでもう一度蒸留水で湿らせてくっつけます。 それでさらに1時間くらいやってたでしょうか? すっかり痛みもなくなりました。 まだ若干赤みは残っていますが。。。 またまた繭のすごい力を実感した今日の出来事でした。 そんな繭のパフを現在製造中です。 肌を擦るととってもすべすべになる不思議な繭のパフ。 ただ一点一点手作りですし、繭自体を大量生産していないので超数量限定品。 近日中に予約販売ができるようになると思いますので、どうぞご期待ください。 かなり使い心地いいですよ〜! ...