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ラオス生薬

柿が届いたと思ったら・・・

今日は部屋でパソコン作業。 みんなは少し家を手直ししてくれてます。 埃が経つので、部屋を閉めてて、みんなが休憩して静かになったな〜と思って部屋の扉を開けた。 そしたらそこには こんなお届け物が。 「お!柿やん!ラオスにも柿あるんやな〜。ありがとう!」 ・・・と思ってツイッターにも投稿した後、オンが帰って来た。 柿のラオ語はなんていうんだろう?って思いもあって、一応尋ねてみる。 私「これ何?」 オン「キャンマー」 ・・・・ ・・・・ ・・・・ キャンマ!?柿じゃなかった! 私の記憶が確かなら、キャンマは・・・と思っていると続けてオンが言う 「山岳民族のおばあさんがずっと食べてるやつ」 やっぱりか〜 少し覚醒物質が入っているらしいとも言われているキャンマ。今まで食したことはなかったのですが、「喉にいいんだ」そう。 私が少し咳をしたのが気になって、持って来てくれたんだろう。 で、どうやって食べるの? というとおもむろに剥き始めた。 やらかそうに見えた皮はとても硬く、中は果肉もなくて繊維質。 それもそのはず、キャンマは椰子の一種(多分)。 だから中身はヤシの繊維質な皮があって種があるだけ。 で、その種をいただくのですが、これが硬い! で、もっと細かく切って、口に入れる。それでも硬いけれど噛み砕くと・・・ 口の中が小さくなるくらい渋い!渋いと言う表現があってるかは不明だけれど、とにかく食べ物という認定はしづらい。 食べてれば中から味が・・・ 出てこない! 最初の口が小さくなる感じはすぐに治ったけれど、中から味もしない。 まさに薬だ。 なんとか食べきったけれど、なんでこんなもの山岳民族のおっかさんたちはいつも口にしてるんだろう?いまだに不明だ。 さて、食後(?)喉には何かがまとわりつくような感じを受ける。 ・・・・が咳は治った。 流石にこれをいつも食べる気にはならないけれど、いい体験になりました。 ちなみにキャンマはデーツみたいにヤシの木に実をいっぱいぶら下げてできるんです。(写真もあったのですが、探しきれず・・)私最初見たときに、「デーツあるやん!」ってテンション上がってそれが全部キャンマだったという・・・・ ...

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ラオス無農薬栽培

雷は稲の妻?ラオスで自然栽培の桑が豊かなわけ

今日は自分の覚えも兼ねて、窒素固定のことを整理してみました。 なぜラオスでは間作もしないで、有機肥料も化学肥料もあげないのに豊かに桑が育つのか?そんなことを考えるのに重要な窒素についての考察です。 なんで窒素が必要なの? 農業をやっていると必ず巡り合う「窒素固定」という言葉。 空気中にいくらでもあると思っているあの窒素が、私たち人間・・・というよりほとんどすべての生命が必要としていて、遺伝子DNAにもタンパク質にもアミノ酸にも使われているって知っていましたか? そしてその窒素は絶えず外から取り入れる必要があるんです。 もちろん植物にも大量に必要となってきて、特に農業の場合、植物が多く窒素を使うものだから、放っておけば土中の窒素が不足するんです 窒素と聞くと、大気中のほとんどを窒素が占めているってことくらいは覚えているかもしれません。 78%が窒素、21%が酸素 あとはその他の成分でできているんですから。 だったら使いたい放題じゃん! と思うかもしれません。 しかし、大気中の窒素はとっても安定していて簡単には使わせてくれないんです。三重結合と言ってN(窒素原子)とNが手を三つでくっついてるもんだから、簡単にNが使えない状態。N三N これを分解して植物が使える(そして私たちが使える)ようにしてくれるのが窒素固定。窒素の結合を外してアンモニアとか違う物質に変えて、使えるようにしてくれるんです。その方法はいくつかあるのですが・・・ 窒素固定の代表はやっぱりマメ科 そんな窒素固定をしてくれる代表がマメ科。正確にはマメ科の根っこにつく根粒菌。昔から使われてきた窒素固定の方法で、マメ科の根っこは、窒素を作る菌(=根粒菌)と相性が良く共生を行ってるんです。 特に大豆が日本ではその代表格ですよね。 この写真はマメ科じゃないんですが、根っこにぽこぽこと丸いのがありますよね。これが根粒。マメ科のはもっとポコポコとあります。 根粒菌は、ニトロゲナーゼ酵素という窒素分子を還元する酵素を持っていて、窒素を分解してくれるのです。ただこのニトロゲナーゼは酸素が苦手なので、マメ科はヘモグロビンに似たタンパク質を根粒菌の近くに持つことで、低酸素にて活動をサポートしていたりします。大豆と根粒菌は最も有名な共生関係の一つ。 ところが、ラオスの農園では特にそのような間作をしなくても植物がよく育ちます。 雷でも窒素固定 ラオスでの窒素固定の代表的なのの一つが「雷」 なんとあの怖い雷が植物を豊かにしているんです。 漢字を見てもらいましょう。雷は別名稲妻と書きますよね。 そう稲の妻なんです。 「雷が落ちた土地では稲(畑)がよく育つ」と古来から日本でも言われてきました。それくらい豊かな稲を作るのに必要な妻役を雷が担っているなんて驚きですよね。 そんな雷。奥ゆかしい日本ではそうそう見かけることがありません。ところが、ラオスの雷は積極的で雨季は毎日のように雷が鳴ります。 恐妻なのか怖いくらい近くに落ちます。家が揺れるくらいすごいパワーで落ちます。 ピーマイからここ数日も毎日夕方ごろ雷。雨が降らなくても雷だけなってたりします。(雷の写真はなかなか撮れないので、拝借したものですが、これくらいはしょっちゅうです) で、この超高いエネルギーで安定した窒素を分解し、酸素と反応させることで使いやすいようにしてくれているんです。 これは植物の窒素固定とは少し違い、硝酸態窒素 N2 + O2 = 2NO (植物の場合はアンモニアなど) これが雨と共に土に戻り植物に吸い上げられるというイメージでしょうか。 しかし、どうも雷だけではなさそうです シロアリからも窒素固定!? お家の天敵シロアリくん。 ラオスでは家ではなく土の中に暮らすシロアリ(体も茶色いし、家に住まないので台湾シロアリ系と思う)が多数存在します。 今日朝散歩してたら、まさかシロアリが普通のありのように土に行列を作って巣を作ってました(朝散歩で携帯持ってなく撮影できず残念。後で行ったらもういなかった)。そして落ちた枝の皮を見事食べ尽くしてました。写真はその歩いていた痕跡。少し土に道が見えるのがわかるでしょうか? そんなシロアリの共生微生物(腸内細菌)にはセルロースを分解する能力があるのですが、なんと、窒素を固定し、栄養価の高いアミノ酸などに変換する機能もあるそうなのです。 まさか一生の外敵と思われたシロアリくんにもそんな側面があったんですね! ただ、このシロアリは弱い根っこも食べてしまうので、植え付け時に根っこが成長するまではシロアリとの戦いと言えます。成長を勝ち取った桑の根は食べられません。(とはいえラオスでは桑は8〜9割くらい根をつけます。日本では5割で十分というところ) 石や砂からも!? 酸化チタンを含む石や岩、砂は太陽光の力を借りて窒素をアンモニアとして固定すると言われています。 これはまだ全然わかりませんが、ラオスの岩でも同じようなことが行われてるんじゃないかな?と思っています。 実はラオスの農場の石は火山岩がほとんど。以前ガイガカウンターでみてみると時々反応しているのでラドンなどが含まれていて、微量な放射線物質が出ているかもしれません。 これが触媒となって、 1,直接窒素固定をしている 2,土壌微生物を活発にさせている と二つのことが考えられます。 また多孔質なため微生物の住処には良さそうなんです。 石が持つ力はとっても不思議で遠赤外線を出していたり、今後も石には注目していきたいと思っています。 が、あくまでラオスの石については想像です。 バナナやパイナップルの仮茎にも根粒菌! そして、1999年のO.B. Weberらの論文によるとバナナにも根粒菌があるそうなんです。 この論文は窒素固定細菌とバナナやパイナップルとの関連を示しています。異なる遺伝子型の根、茎、葉および果実からのサンプルは、半特異的半固体培地で評価した場合、窒素固定菌の発生を示した。 (中略) Azospirillum...

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食べれる森

カシューナッツの擬果いただきました

ということで久しぶりの食材の紹介。 最近どうも電波が悪くて、また日本とのやりとりも多くなってnote率が減ってますがボチボチ更新していきます。 今日の食材はみんな大好き「カシューナッツ」 でも今日のテーマはナッツの部分じゃなくて、カシューの部分。 それってどういうこと? それはおいおい見るとして、まずは カシューナッツ農園の様子 を見てもらいましょう。(と言っても全体像を撮るの忘れました) この農園はもちろん自然栽培でウォンさんの親戚の農園。 管理はウォンさんがやってるらしく安心ですね。 まだ4年目らしく木はそれほど高くありません。3mくらいかな? 開き直って、カシューナッツ上部はこんな感じ。 マンゴーと似ていますね。ちなみにラオ語でマンゴーは、マムアン。 カシューナッツは、マムアンヒーアパーン。 葉っぱが似てるからかな?と勝手に思います。 もう少し近づいてみると、ありました。 カシューナッツの実。 探せましたか? そう右下の黄色い二つ。 こちらはもっとアップ。 赤い実ですね。この農園は赤と黄色の二種類の実がなるそうです。 そしてこの下の勾玉の部分がカシューナッツの部分。 そして今回はこの上の部分カシューの部分の使い方です。 実は、この果肉に見える部分は果肉ではなく、子房(めしべ)以外の部分が生長して果実のようになった部分のことで、「擬果」というんだそうです。 なので先にナッツの部分ができて、後からこの擬果が大きくなるという不思議な植物。 カシューナッツ(マムアンヒーアパーン)が届いたら ということで、以前からウォンさんには 「あれ実ったら欲しいな〜」 って伝えてたんです。 こそこそと農園行っては、そろそろかな〜っこいつはいい感じだな〜て唾つけたりして。 そんなある日例によって口笛を鳴らしながらウォンさんの足音が。 手にはビニール袋。 中身は、もちろん カシューナッツ! とうとう届きました。 で、この先っちょの勾玉の方は、焙煎して殻を破ると皆さんんご存知のカシューナッツが出てくるのですが、まだ焙煎に手がかけられないのでこれはまた後ほど。 果実の部分はすぐに傷んでしまいそうで、処理しなきゃってことになりました。が、現地ではこれポイしちゃうんです。 というより、ポトンと落ちたやつを拾うスタイルなので、ほとんど土に帰ってしまうんです。役割を終えてるので虫にも食べられちゃいますしね。 もちろんそのまま食べたりもしますが、基本捨てちゃいます。この手のものは落ちたやつを拾うのが美味しいはずだって頭があるのでこれはとっても嬉しいスタイルではあります。 とはいえ、今回は果実(正確には擬果らしいです)の利用法を考えたいところ。以前ブラジルとか南米ではジュースにするって聞いたことがあります。 果実そのままのお味は? まずはそのままパクリといきます。一瞬リンゴのような味がしますが、少し渋いというか、口の中がニュ〜ってなります(分からん!) 酸っぱいと聞いていたけれど、酸っぱさはさほどなく、ひょっとして発酵させるのかな? で、ジュースにするにしてもそのままじゃイマイチだろうと想像できたので、ここはオリジナルブレンドで勝負。 自然栽培なので皮も平気。ホールフーズです。 入れたのはカシューナッツ、完熟バナナ、豆乳。 砂糖はもちろん不使用。 バナナはもちろん農場のバナナ。 これであのカシューナッツの”ニュ〜感”が消えてくれればいいのですが。 ウィ〜〜〜〜ンとブレンドがなってすぐ完成。 自然食の鉄人が育てたカシューナッツと天然のバナナが見事なハーモニーを奏でたこのシェイク。果たしてどのような結末が待っているのか 「いざ実食!」 さぁお味はいかがでしょう? 「大変美味しゅうございます」 と、魯山人の愛弟子ならいうでしょう! うん。これ美味しいです。リンゴっぽさが残って、バナナと豆乳だけのシェークよりも美味しい結果に。 カシューナッツの葉っぱも食べれます ジュースは大変美味しい結果で、しかも栄養抜群。 ビタミンc豊富で、鉄分とナイアシンまで。 ビタミンcは100gで1日の必要摂取量の2.5倍だというんだから食べない手はないですね。 そんなカシューナッツですが、葉っぱも食べれるんです。 まぁ日本の人が食べたら、食べれるって言わないかも知れんけどね笑 代表的な食べ方はこちら...

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未分類

シルクからラオスへいき、自然の中で大切に感じること

ラオスが新年を迎えたところで、改めてラオスでの活動の原点を振り返ってみました シルクから始まった 色々なことに疑問を持つようになったのはシルクから。丸杉は呉服屋でシルクにはたくさん触れてきたのですが、同じシルクでも着心地が違うのはなぜだ!?というところからスタートします。 この話はとっても長くなるので、詳しくは割愛しますが、結論は「生の繭」を「手でゆっくりひいた」シルクが最も着心地が良く、その性能を最大限に生かしてくれるということでした。 だったら他のシルクは?というと、ほとんどは乾繭という熱風乾燥。そしてそこから機械引きで潤滑油として油をつけていきます。熱でシルクはタンパク変性を起こし、強いテンションで糸はさらに変形、油をつけることでシルクがコーティングされてしまうこともあります。 もちろん生の手引きなんてしてたら、とてもとても時間と手間とロスが多くて、ただでさえ高いシルクはその何倍かの値段になってしまうはずです。さらにその作り方ではなかなか規格品にはなってかないので、今の日本の成長を支えた産業にはならなかったでしょう。(シルクが日本の一大産業だったのはご存知でしょうか?) だからどちらがいいという話ではなく、物が作られる過程をよく観察すると「○○だからいい」という単純な話ではないということがわかってきたのです。そしてその工程を掘り下げていくと思いもかけないものが見つかってくるものです。 繭は何からできているか? 先ほどはシルクができるまでの工程を見てきましたが、もう少し広い視野で見てみましょう。繭になる前、養蚕の現場はどうでしょう。 お蚕さんは農薬を使った桑では病気になって育ちません。 だから無農薬の桑園でしか育たないんです。 これはよかった! ・・・と早とちりしていませんか? 桑を育てるにはたくさんの肥料を必要としています。 で、その肥料って何??? とまた疑問が出てくるわけです。 私は学者じゃないし農業従事者ではないので、なぜ肥料が必要かわかりませんでした。 窒素リン酸カリ。こんな基本も知らないくらいだったんですが、なんとなく知らないものを使うことに抵抗があったんです。 有機肥料ならいいんじゃないか? とも思ったのですが、 「その鶏糞・牛糞の鶏や牛が何を食べたかわかる?」 との質問を受け、ハッとさせられたのを覚えています。 脳裏によぎったのは動くことのできないくらい敷き詰められた鶏舎でした。 お蚕さんは桑を食べて育ちます。 その桑は土から養分をもらって育ちます。 その土の中には微生物がたくさんいて、桑の栄養を空気から補給しています。そうやって共生して生きているんです。 しかし、ほとんどの畑はそうなっていません。 なぜか? は少し調べればわかります。 何はともあれ、繭一つ作るにも、自然やその他の環境が複雑に絡み合っているということは確かなようです。 (中略) ということもあってピュアな土地を目掛けてラオスにたどり着いたのです。 循環と共生 シルクから始まった物語は(強引な展開で)ラオスにまでたどり着きました。 そんなラオスでは完全自然栽培で桑を育てています。 なぜそれが可能か? 実はここではよく鳴る雷や多孔質の火山岩とも関係していたりするんじゃないかと最近思っているのですが、その辺りはまたいつか。 さて、繭一つとってもその他多くの要因が複雑に絡み合って一つのものができるということもわかってきました。繭と微生物、土に空気。一見関係のなさそうなものも深く関わってきていたのです。 さらに深く勉強していくと、最近では人間の臓器同士がメッセージ物質でコミュニケーションしているのが分かってきたように、微生物がメッセージ物質をやりあっていたり、植物どうしがコミュニケーションをとっていたりすることが分かってきて、まだまだ私たちの知り得ない世界があるんだと実感しています。 はっきり言って、生物同士は私たちでは追い切れないくらい多くのメッセージをやりとりして生きているんです。 でも、そんなところまで考えれない? そう。考えれません。 量子コンピューターでも無理だと思ってます。 だから人がもともと持っていた感じる力が必要なのだと思います。   手を加えない力 そんな時、ラオスの農法と植物に出会いました。 「雨の時期に植えるだけ」 の農法は正直最初は、そんなあほな!という思いでした。 バナナしかり、パパイヤしかり、トウモロコシ しかり。 パッションフルーツも唐辛子もニンニクだって、生姜にツルムラサキなんて植物も雨の時期に植えるだけ。 土を耕さない、作らないこの農法は私には衝撃でした。 しかしそれで見事に実るのです。 しかも私が感じる上では、通常の野菜より非常にパワーを持ったまま。 確かに糖度は高くありません。しかし、とっても美味いんです。 それだけで何個分かの栄養を賄ってくれるような力を感じます。 これだけで何個か記事が書けそうな内容ですが、ここでは ・土を作らずに植物は育つし、手を加え無い方が強い実になる。 ・それを食べた方が私たちに本来の力を発揮してくれる ことが多いということがわかって貰えばと思います。 さらにもっと衝撃だったのが、村の人はそこらの草や虫を食べるんです。 あの草、この草、どの草。...

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ラオス

ピーマイラオ(ラオス新年)に参加

ラオスは4月が新年。 毎年若干違うみたいだけれど、今年は4月の14日〜16日の三日間。 お釈迦さまの誕生日と新月が関係しているんだろうか? ラオスではピーマイラオと呼ばれる新年。 ピー・・・年 マイ・・・新しい ラオ・・・ラオス なのだから分かりやすい。 さて、そんなラオスの新年は何をするかというと、 水をかける! これに尽きる。 タイとラオスは同じ新年で、タイではソンクランという水掛祭りが日本でも少し有名だと思う。 それがラオスも同じ。水掛祭りなのだ。 タイでは道ゆく知らない人に後ろから忍び寄ってバシャーーーーって水を掛ける なんてのもあるくらいで、この時によく売れるのが携帯の防水ケースやカッパだというのだからどれくらい水がかかるのかがわかる。しかも倍値以上で売れるらしい。 屋台でも水鉄砲やビニールプールなんてのがいっぱい売られるようになる。 当日はトラックの後ろに若者がいっぱい乗って、みんな機関銃のような水鉄砲や水風船を投げ合いながら水を掛け合っているシーンはよく目にする。 そんなイメージの水掛祭り。 ・・・だったけれどラオスの様子は少し違っていた。 ラオスの村の新年の祭りに参加 今年はラオスの私のいるシノムノー村にあるお寺にやってきた。 実は新年にきちんとお寺に行くのはこれが初めて。 スタッフのトォさんが気を利かせて 「私がここにいるからあなたも行っておいで」 なんて言ってくれたので 「コプチャい」なんて言いながら 早速バイクを走らせた。 で到着。ものの5分もかからない。 (中から入り口の門の様子) まずはこちらのお部屋に入ってみると 中では大掃除。特に印象的だったのが、仏像一つ一つを水樽に入れて、洗っているところ。 この時にピンときた。 水掛祭りって、ひょっとしてメインは仏像を洗うことなのか? と。 ちょっと分かりにくいですが、洗うために場所を仏様を移動させた所も綺麗に掃除中。ここが本堂かと思いきや、実はこの村のお寺さんは結構大きくて、最近新しい仏像が奉納されたんです。 お寺は建築中だけど、先に仏様だけという感じ。 そっちに行ってみようかな〜って思っていると、ちょうど何やら放送がかかってきた。 もちろんなんのことか分からないけれど、村人がみんな一定方向へ歩き始めたので恐らく今から本番なのだろうと察しがつく 行くさきはもちろん、その建築中の本堂。先に大きな仏様が座ってらっしゃいます。 女性は皆さん正装 シンという巻きスカートに肩から細長い浮き織りの布をかけています。 男性も肩からチェック柄の布を垂らす人が多いみたい。 それにしてもラオスの浮き織りの技術の高さはいつ見ても感心します。 日本よりタイよりよっぽど高い技術を持ってるんです。 で、皆さん手に抱えているのがこれ。 水いっぱいに入れた桶に黄色の花が基本。それ以外にもいくつかの植物とともに入れて持ってます。 本堂でまずはお経を読んでるのを聴きながら、みんなタイミングよく合わせて頭を上げたり下げたり。私はタイミング分からんので、みんなのタイミングを見ながら一緒にお辞儀。 日本で祈祷してもらうとシーンとした中、みんな正座して厳かな感じでやってるけれど、ラオスでは結構お経を読んでる時も自由にぺちゃくちゃ喋ってて面白い。でもなぜかお辞儀のシーンは揃うという笑 本堂には入りきらないので、外にまで絨毯を引いて座っています。 お経を読み終わると、皆さん揃って仏像へよっていき、先ほどの葉っぱで水をかけていきます。 そう、やっぱりこれこそが水掛祭りなんです その水をペチペチと自分たちにも掛けている様子は、どことなく煙を浴びる日本の常香炉を思い出しました。 なんかありがたい水なんかな〜って・・・ なんて思ってたらそれだけではないわけで。 どっかから水飛んできた〜〜って思ってそっちを見たら ま、まさか 犯人(?)はお坊さん ホースを持ってみんなに水をかけてるじゃないか! この水はありがたいのか?ありがたいでいいのか??? 疑問は残りつつも、きっとありがたいんでしょう。 みんな喜んでるからそれが全てじゃないか! と、そんな素敵な水掛祭り。子供たちは水鉄砲で水を掛け合って遊んでるんですが・・・・にいちゃん!そんなマジな顔しちゃあかん! と、この勇敢な兵士を超えないと仏像に近づけなかったりもします笑...

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食べれる森

桑の剪定開始〜成長しています

ラオスはボチボチ新年を迎え、雨季へと突入します。 雨季というと日本人は梅雨のイメージが強くて、あまり歓迎されないかもしれませんが、こちらでは植物(食料)が実り始める待望の季節。 まぁ雨が非常に強いので生活は中々大変なんだけれど、それよりも食料でしょ!? そんなわけで来月〜再来月にかけて種植えが開始されます。 雨が降ると実るのは木ノ実も同じ。 今から雨が降り、その栄養を存分に子孫繁栄に使い始めます。 そしてポトリと落ちた・・・ そこには貴重な木ノ実。 ワイルドアーモンドがあるのです で、ワイルドアーモンドって何?って話ですが、料理家のいこまゆきこさんが色々実験してくれて、記事にしてくれました。 いこまさんは本当に素敵な料理の数々を紹介しているので、料理ずきや酒好きの人はフォロー必須ですよ!プロの方に色々試作してもらえるなんてありがたい話です。本当にありがとうございます。 さて、ワイルドアーモンド。まだピンときていませんよね? それもそのはず、ワイルドアーモンドに近い種は日本にはないんです。 アーモンドでしょ?と思われるかもしれませんが、植物学者さんに言わせると、アーモンドとは違う種類なんだそう。 ということでワイルドアーモンドのことを少し ワイルドアーモンドIringia Malayanaはラオスが原産の山岳民族が愛する木ノ実。この木の周りでは農作物がよく育つと言われ時々田んぼに一本だけ残っている木を目にすることがあります。実際に土壌微生物を活性させるとの研究もあるそうです。木の高さは2〜30mでとても硬い木。なので成長も遅く実るのに10〜20年かかるとか。大きすぎて全体像がわかりませんが、これがワイルドアーモンドの木。 そんなワイルドアーモンドはタイの山岳民族さんも食しているのですが、チェンライの若者に聞いたところ「知らない」というくらいだったので、タイではどんどん見なくなっているみたいです。ラオスでもどんどん伐採は進んでいて、徐々に収穫量は減っているんです。 そんなワイルドな実はいかにも野生らしく非常に硬い殻で覆われていて、中の種子をとるのも一苦労。 このような硬いからに覆われていて 一つづつナタで割って中のみを出していくんです。 それで割れるとこのようになるのですが、この茶色い薄皮がまた曲者。天日で乾かして一つづつ茶色い皮を取り除いたらやっとこの白い実だけが取れるんです。これを現地ではローストしていただくんですが、なんとも香ばしくて美味しい木の実が出来上がります。 ちなみにワイルドアーモンドは栽培しておらず、本当に森に入って収穫します。もちろん交雑もしておらず原始の力そのままを携えている植物の実なのです。 原始の食の効能は? さて、この木ノ実は米が作られる前からみんなに愛されてきた原始の食。きっと栄養いっぱいなワイルドアーモンド。MEDTHAIというタイの専門家(医師や漢方医、専門家と連携して提供する情報機関)のサイトでは、豊富なカルシウムと鉄分が特徴で様々な効能が期待されるそう。 ・脳へ栄養を与える ・丈夫な歯や骨髄、腱を作る ・鼻炎・喘息の緩和 ・体を温める ・腎臓に栄養を与える と言われています。 私も食べてみて、自然の甘み、香ばしさ、そしてわずかな苦味がとても美味しく大変重宝しています。 餅米に超贅沢に大量にかけると香ばしい香りが漂って甘い不思議なお米が出来上がるんです。一瞬おかか?と思う不思議な感じの後に甘みがやってきます。最近はこの味にハマってしまっています。とこで若干魚の味がすると言うことで、このワイルドアーモンドにオメガ3も含まれているんじゃないか?と推測しています。この辺りはいつか調べてみたいですね。 そんなワイルドアーモンドですが、大規模農業と共に伐採が進んでいます。 せっかくの貴重な自然の食材が無くなるのはもったいない! しかも成長まで20年かかると言われているので、簡単には育てれないんです。今こそ価値あるものとして少しでも皆さんに愛してもらえると嬉しいです。 今回、残りわずかなワイルドアーモンドを販売します。 そんなわけでイベント用に確保しておいたワイルドアーモンドですが、残りわずかになりましたが販売イベント用の特別価格を引き継いで販売します。 木ノ実そのままでは無く、焙煎した後に、ひたすら叩き続け油を出し塩と共に固めたもの。固形のワイルドアーモンドです。 こんな感じ(少し写真のは大きめですが、実際はもう一回り小さいものになります)。ナイフで削って使っていただいています。 何に使うといいの? なんて聞こえてきますが、現地ではもち米にかけるのが主流。(と言うかそれしかない) 米にかけて包んで温めていただいています。 個人的にはパスタにかけてオリーブオイルを少し絡めても美味しかったです。 あとはパンにつけても美味しいと日本から情報いただいています。 が、まだまだ未知数のこの食材。是非みなさま色々試されて使い方を逆に教えてください。料理上手な皆さんのレシピを参考にして、いろんな使い方を試してみたく思っています。そしてその使い方を参考にして、もっと多くの人に愛されるようになっていったら嬉しいです。 ご予約は↓のページにて。 【3月発送予定・予約受け付け中】ワイルドアーモンド(NET65g)で森を守る ※イベント特別価格 – MARUSUGI-LAOlaos.marusugi-tao.com ※発送は日本国内に限らせていただきますので海外の方はどこか日本のご実家などで対応させてくださいませ。 ワイルドアーモンドはこの8個の次は8月以降に収穫予定です。 ...

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