蚕室作り 今回はラオスにあるもので、なるべくお金をかけず、どのような施設ができるかの試行中 メインに選んだのは、草葺き屋根と、ブロック壁の併用。 屋根:今のところ屋根の熱が最も難敵。 屋根が熱を持つと熱射が室内を熱くして、こもってしまう。 今までラオスで最も涼しかった屋根。それが草葺き さらに母屋をラオス人もびっくりの2mとることで熱がこもる上部の空間を大きくとった。 屋根の組み方は日本では見ない組み方。なんだか面白い。 壁:蚕室なので壁は必須。 自然の上に施設を立てるので、アリや虫がどうしても多くなる。 また外壁と内壁の間に空洞を作るとネズミや鳥、トカゲの住処になってしまう。 なので壁はセメントでしっかり固めた方がいいとの結論。 こうすることで、突風による砂の舞い込みも少なくできる。 レンガ造も考えたけど、ウォンさん曰く、レンガの方が熱がこもりやすいらしい。 日陰にしてヒンヤリするのはやはりブロックらしいのでブロックを採用した。 さらに南と西の太陽の熱がとても強いので、壁に熱がこもらないよう屋根を地面まで持って行った(左側)。東西北は庇をつける予定。 こうすることで熱が壁を熱することなく、さらに空間を作ることで暑さから守ることができる。 竹を地面までつける手法もラオス人は驚いていた。 フォルムは結構気に入っているので、このまま用途を上手に満たしてくれることを期待する。 それにしてもウォンさんは本当になんでもできる。 ...
そういえば書いていませんでしたが、現在20数頭ほど養蚕しています。 本来なら生まれる予定のなかった20頭。 40000頭分の卵のうちの20頭。確率は高く無いので、中にはそういう子がいるのかもしれません。 お蚕さんの卵は品種によりますが、冬眠します。 なので一度冬の温度にしてあげ無いと、基本的に孵化しません。 常温で保管→低温で保管→常温に戻す と孵化が始まります。 今回の20頭は常温で保存していた卵から孵化したもの。 なぜ?孵化したか? それは不明です しかし、ある日卵の状態を確認したら孵化していたのです。 そう頻繁に様子を確認することは無いのですが、 孵化した朝に限って様子を覗く奇跡。 しかもそれが2回! お蚕さんの赤ちゃんが「餌をくれー」って言っているのが聞こえたのでしょうか? おお!よく生まれてきてくれたと、早速桑を与え大事に育ててみました。 普通の孵化の状態と違うので、成長するかどうか不安でしたが、無事にすくすく成長。 とうとう本日無事に上蔟までたどり着きました。 お蚕さんの様子もぷくぷく太り十分な大きさ。 元気一杯で繭作り開始です。 ...
ラオ新年が自粛によって静かに過ぎ去り雨期の到来がいよいよ本格的に始まりそうです。 ラオ新年(ピーマイラオ) 東南アジアの一部では4月中旬に新年を迎えます。一番有名なのがタイの水掛祭り(ソンクラン)でしょうか?清めの水をかけるお祭りはラオスも同じ。雨期の始まりを喜び、新年とするのは農と共に生きる国らしい新年ではないでしょうか。 ピーマイラオの以前から少しづつ雨は降り始めていましたが、ここのところ夕方ごろ嵐のような突風が吹き始めています。 昼間の日照り、夜の大雨 やはり歓喜の雨らしくじっと耐えてた土に生命力が戻り 植物も虫も動きが感じられます 桑もご覧の通り、青々と葉っぱをつけ始めています。 剪定してから約1ヶ月 この様子だと予定を少し早めて5月末ごろから養蚕開始できそうです。 日本では見かけないような強そうなアリも飛んできました。 これはちょっと初めて見た種類。 ...
野菜の皮は栄養満点。 日光による光合成の成長も外側 紫外線から守るため栄養を集める場所も外側 農場はあらゆる薬も肥料も入れていないので皮も全て食べれるんです。 とはいえ、例えば玉ねぎの皮とかは流石に食べない。 土に返してもいいのですが、栄養いっぱいの皮を捨てるの勿体無いですよね。 そんなわけで出汁取りに挑戦 ベジブロスというらしいです 知らずに挑戦したのですが、野菜の屑で作る栄養たっぷりの出汁のことをベジブロスという らしいです。 特に玉ねぎの皮なんかはよく味が出るとのことでベジブロスには最適。 根っこなんかもいいですよね! ベジブロスの作り方 作り方っていうほどのことでもないです。 カットして捨てる野菜を数種類入れて火にかけるだけ。 野菜の組み合わせはほとんどなんでもいいと思います。 ほとんど適当でそれなりの味が出ると思います。 色々入れて試してみてください。 ラオス農場では捨てる野菜の種類が少ないので、野草も入れてみました。 通常は苦味が出るのはあまり向かないと思います。入れても少量が使いやすそう。 (乾燥させる必要はないんですが、いつでも使えるようにと乾燥させています。) これだけでスープ作りのベースができるのですからやらない手はないです。 野菜カットして、捨てるところを鍋に入れて暫く火にかけるだけなんですから。 トマトと塩胡椒でトマトスープはできるし、 カレーに足す水にベジブロスを使うだけで味が複雑になってくれます。 みなさんも是非ご家庭で試してみてください。 ただし、皮の部分を使うのでくれぐれもどのような土地で育てたか?は考えた方がいいと思います ...
大陸の赤土と土壌改良 大陸の土は赤土で農業に向かない。 水が降れば粘っこく酸素を含みにくく、晴れるとカラカラでカチカチになる。 乾季には鍬も入らないくらいカチカチになるし、 雨季にはこれでもか!ってくらい靴に土がへばりつく。 なかなか一筋縄では行かない土だ。 だから土は改良したほうがいい。(と思っていた) もちろん改良に化学肥料や不確かな有機肥料なんて使うつもりもないけど、私も含め、以前来ていただいた専門家も同じ意見。 土と向き合うことは農業の基本 程度の差はあれ、日本で今から自給自足をしようとか農業をしようとかいう人もやはりまず土と向き合うことから始まるだろう。 そしてきっと炭素を循環させたり、微生物の声を聞くことでとても素晴らしいフカフカの土が出来上がるだろう。もちろん一切の化学肥料を使わずに。 私もこういった農法を見させてもらい実際にこちらでも実践したいと思った。被覆作物が何がいいかは今もずっと考えている。 ウォンは種を選択する そんなおり、ウォンが今日も訪ねて来てくれた。 外出禁止令は農家には関係ないらしい。(大統領も農業に関しては積極的に食料時給を行うため推進している。) ここにラッキョウを植えていいか?という。 「もちろんいいよ(というかむしろありがとう)」 そこで私は、「牛糞とか入れる?」と尋ねると 「いや、入れない」という 「お蚕糞が出るけど、これ入れる?」やはり 「いや、入れなくていいよ」という。 ちなみにここは水道のタンクより高い位置にあり、水すらまくのが困難なところ。そういうと、 「雨が降るから大丈夫」という。 そして私は、ウォンさんはここでなんでも育てたい訳ではないのだ。と気づいた。 雨の力と赤土の力だけで育つ”種“を知っているのだ!だからラッキョウの種と言ったのだ。そして私にはレモングラスも大丈夫だよと教えてくれたのだ。 失敗と成功の体験 そういえば、ここでカオニャオ(もち米)を育てた時、一切土壌をいじらなかった。それでも約500kgと十分なとっても美味しい米を作ることができた。 一方で、タイ産の種とか日本産の種で農作物を作ろうとした時は大抵が失敗に終わった。(これは私が農業をあまりにも知らないからかもしれないが。。。) タネが蟻に食べられる、新芽がバッタに食べられる。 すぐ隣のローカルの種からでた芽は食べられないのに、買ったタネの芽はことごとく食べられて失敗に終わった。 まだ土が改良されてないというのもあるけど、そもそも土地にあった種ではなかったのだ。 土を改良しないという選択 私は今日、土を改良しないという選択を教えてもらった。 この選択はもちろん色々な作物を育てるには向かない。 この地ではトウモロコシやかぼちゃ、唐辛子などは向いているのだけど、キャベツやナス・人参などを育てることはできないだろう。 だから引き続き自然の力で土の改良は考えると思う。 だけど、「土を改良しない」という選択肢は私の感性を大きく広げてくれた。何でもかんでも改良する必要はない。むしろしない方がいい場合もある。 そう思って顔をあげた。 見渡せば多くの森林が目に入る。 そこには多様な樹木があり生物が命を輝かせている。 そしてふと疑問が沸き起こる。 どうしてここで“植物は育ちにくい”と思ってしまったのだろう。 こちらのエゴを通さなければ、地にあった種はいとも簡単に根付いてくれる。今日もまたひとつ大切なことを学んだ気がする。いつも大切な当たり前を教えてくれるウォンさんに感謝。 自分の思っている当たり前は、違う角度から見れば当たり前でないのかもしれない。 ...
ラオスでも外出禁止が発令され農場のものだけを食べて過ごした約3週間。 農場では(玉?)ネギやトマト、ナスにササゲなどあるし、お米が美味しいのでほぼ買い出しもなく過ごすことができました。 そんな中やはり外せないのはラオスの雑草。 どうもお腹にはいいみたいで、かなり腸内環境がよくなっている印象です。 発酵食が注目されていますが、自然になっている植物をそのまま食べるのもやはり免疫刺激にはかなりいいようです。 特に農場のものだけのこの3週間はかなり腸内改善が進んだようです。 で、本日の紹介はこちらの雑草。 種類も全く不明な感じですが、食べれるそうです。 食べ方はいつも通り自由。 油で炒めても、塩茹でしても言いそうで早速料理。 大きさはこんな感じ。 ちなみにこの植物が食べれることは、ウォンは知っていましたが、一回り年齢の低いトォさんは知らなかったそうです。 やはり先人の知恵はラオスでも少しづつ失われているようです。 名もない雑草のお味は? 今回は油でニンニクで炒めたシンプルな料理を実施。 えぐみは全くなく、非常に香ばしくなってとっても美味しいです。 これはいいつまみになりました。 えぐみがないことがわかったので、翌朝はお吸い物に投入。 吸い物に若干の雑草だしも出て、こちらも美味しいお吸い物になりました。 出汁自体もえぐみはないので使いやすいかな?という印象。 今までかなりの雑草を教えてもらってきましたが、どうやらまだまだ食べれる雑草や生薬ありそうです。 ...
ラオスの農場にはまだまだ食べれる自然の恵みがあるらしい。 農場には土地の境界の目印として大きな木が一本あります。 ある日この辺りを歩いていて気がついた。 足元にはたくさんのカメダワシ。。。いやイガグリ? 「あぁ、隣のキャッサバを植えた人たちが食べ散らかして・・・」 なんて思っている側で ボトッ ボトッ と音がする。 不意に見上げると あの木に実がなっている! ちょうど今が熟している時らしく、自然にボトボト落ちるのだ。 大きさは手のひらを広げたくらい。 しかもトゲトゲも硬い。 これは頭に落ちたら大変だと退散。 近くで見るとこんな感じ。 ぱっと見イガグリ??海だったらウニと見間違いそう。 で、ウォンさんも勿論これを発見。 「食べないの?」 て聞かれるから 「食べれるの?」 て聞き返したら 「もちろん」 だって。聞いた私がバカでした。 そんなわけで中身を確認。 親指大ほどの小粒な実がいくつか入っていました。 ジャックフルーツの親戚?不思議な木ノ実のお味は? 食べれると聞いて引き下がるわけにはいきません。 早速実食。 味はジャックフルーツのような味 なんだけど、 どこかヨーグルトのような味もする。 ひょっとしてビフィズス菌か何かで発酵してる? 木のまま発酵したのか、落ちて発酵したのかわかりませんが、少し発酵しているようです。 総じて日本人にはあまり馴染みのない味かな? 一粒で満足いくくらい何か栄養持ってそうな感じはしました。 スーパーフードかもしれません。 お腹いっぱい感はドリアン食べた時のようでもあります。 どなたかこのフルーツご存知の方教えてください。 ということで、かなり色々自然の恵みを食べて来ましたが、この農場だけでもまだまだ色々ありそうです。 ...
ラオスのマンゴー ラオスには主に二種類のマンゴーがあります。 一つは比較的多くの人がタイのマンゴーと言われて想像するマンゴー。 サイコロ状にカットしたマンゴーとか、 餅米の上に乗せたマンゴーとか、タイが好きな人ならすぐ想像できるんじゃないでしょうか? ラオスにも同じ様なタイ系のマンゴーがなっています。 苗屋にもマンゴーの苗が売っているのですが、どうやらタイから仕入れた苗らしいです。 とすると、ラオスにあるマンゴーもひょっとしてタイから入ってきたマンゴーを育てているのかもしれません。 もう一つのマンゴーが、今回届いた山のマンゴー。 こちらはおそらくラオスに古くからあったマンゴー。 それがこれ。 拳程度のサイズと非常に小さなマンゴーですが、味は抜群。 大きなマンゴーは時々市場で買うのですが、薄く甘いだけで味がしっかりしないんです。 ところがこのマンゴーは美味しい! 甘さと酸っぱさがあって、しっかりした味 暑い中で食べると癖になります。 外見は緑ですが、中は熟す品種。 確かめるのは触った柔らかさ。 そんな中身は、小さい実のわりに、ほとんどが種。 食べる部分はほんのわずかしかないのですが、かなり満足します。 やはり土地にあった、手を加えないで作る果物は格別の味。 (一応)19日まで外出のできない現在。 食べるものに飽き始めた頃、山から採って来て届けてくれたウォンさんに感謝です。 本当いいスタッフに助けられています。 ...
タマリンドの日持ち 2月中旬に収穫したタマリンドは1ヶ月以上たった今も常温で健在。 なんとで半年ほどはそのまま常温で日持ちするんだそうです。 ガム質(タマリンドガム)を多く含みAW水分活性値が低く抑えられるかららしいのですが、一説では、木になった状態で発酵しているとも? ドライになっているのは確実だと思うのですが、ちょっとジュクジュクした感じ(セミドライ?)。 しかもアリに強い。非常にアリの襲撃が多いこの土地でも、不思議とタマリンドは全く無傷。不思議な食べ物なんです。 暑さを吹っ飛ばすタマリンドジュース タマリンド自体は、梅干しと干し柿の間の甘酸っぱい味。 以前のようにカレーにしたり、スープにしたりしていたのですが、ここのところジュースにはまっています。 作り方は簡単。 水でふやかしたタマリンドに氷と水を入れて潰すだけ。 甘酸っぱいタマリンドジュースの完成です。 このジュースがなんともうまい! 酸っぱいんだけどうまい! 特にこの暑い昼間。疲れた体にはタマリンドジュース最適です。 実をそのまま入れるので、食物繊維もたっぷり。 腸内環境もかなりよくなりそう。 美味しく、ヘルシーで、体力回復に整腸作用に(もちろん美容にも) こんな素晴らしいジュース今までなかった! しかも簡単なのが最高! 日本の夏に届けたいなぁ〜 まだ無理かなぁ・・ ...
3月末から時々パラパラっと降ってはやむ繰り返していた天気でしたが 4月2日には関を切ったような大雨。 いわゆるスコールというやつです。 雷とともにやって来た大雨はカラカラに乾いた大地に潤いをもたらしてくれます。 それから約1週間。 数回のスコールにいよいよ乾季の終わりを感じます。 本来なら5日後にはラオス新年で豊穣をもたらす雨を祝うのですが、今年は規模を縮小(もしくは中止)になるそうです。 ラオス新年(ピーマイラオ)はタイの水掛祭り(ソンクラン)と時期も内容も同じ。 あちこちで水を掛け合って新年を祝う祭りです。 太陽でも月でもなく、雨の降り始めが新年ということなのでしょうか? ともかく大々的な祭りはなくても、雨に感謝したいと思います。 剪定した桑たちもご覧の通り、 一気に成長し始めました。 剪定してから約3週間。 成長の早さに驚かされます。 雨季本番、養蚕の季節も近づいて来ました。 (このペースだと思ったより早く養蚕開始できそうです) ...
日本でもおなじみのドクダミ 知ってはいるけど、名前を知ってるくらいで意外と知らない人が多い。 ドクダミ茶は知ってるけど、実際飲んだことのある人はどれくらいいるのだろう? いつも飲んでいるって人はきっと少ないと思う。 ドクダミは日本の生薬の中でも最もメジャーな存在。 十薬と呼ばれるほど色々な効果を示すことでも知られる存在。 ドクダミの効果効能 お茶以外でも塗布して化膿を抑えたり、乾燥した葉をお風呂につけ湿疹あせもを抑えたりと安全で副作用がないので民間薬として幅広く知られていますね。 500近い国際論文が出されるドクダミですが、 実はA型インフルエンザウィルスに効くという論文も出ているほど色々な効果を示すんです。 ちなみにそれ以外では、 高血圧、動脈硬化の予防、抗菌、抗炎症、 胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿、吹き出物、皮膚病・・・ などなど。実に多様です。 ドクダミのラオスの使い方 さて、そんなドクダミはラオスにもあります。 あるというよりラオス人は大好きです。 お茶で飲むのか? 答えはノー。 食べるんです。 写真はパクセでヌードルを注文した時に付け合せで出てくる草類。 麺には残念ながらうま味調味料が入っていますが、 これだけの野菜(?)と一緒に食べれば、解毒してくれそう。 それにはやはりお茶より食す方が効果がありそうです。 ...
かなりマニアックな実験ですが、これも外出できないおかげ。 何の役に立つかはわかりませんが、実験ってそんなものでしょう。 覚え的にブログに記載します 今回実験の雑草の種類 今回の実験は全部で3種類の草をセレクト。もちろんどれも食べれる雑草です。 農場で雑草的に生えている比較的繁殖率の高いものばかり。 植物の成分は若いところに集中するらしく、どれも若い芽だけを摘み取っています。(これは地元の人の食べ方も同じで、若い芽しか食べません。) 1・セリ系の植物 まずはこちら。すっかり献立のラインナップに入ってしまったお気に入りの雑草の一つ。 独特の苦味が特徴的で、揚げて塩で食べるだけで美味しい。 2・豆系の植物 2番目はこちら。豆はならないんですが、葉っぱの形状から勝手に豆系だと思ってます。 地元民は、トマトの代わりの酸味出しに使用。そのまま食べると確かに若干の酸味を感じます。 葉っぱ自体はこんな感じ。使用するのは本当に先端の若葉い部分のみ 3・蔦系の植物 最後はこちら。蔦系の植物。かなり癖が強く日本人の舌には一番合わない植物。農場での繁殖率はなかなかのものです。 じわじわと侵略してくる感じがいやらしい。 草出汁実験方法 実験といっても化学の専門家でも、食の専門家でもないので、かなり適当ですが。 使用する水:地下水を炭・石で濾過したものを、ADVANTECのフィルターペーパー(2 90mm)、コーヒーフィルターで濾過したもの 水量:グラス一杯程度 沸騰:水の状態で、写真の量の草を入れ沸騰させる。沸騰したら弱火で5分 放置:火を止め2時間草を入れたまま放置 沸騰直後のものと、2時間後のものそれぞれで色・香り・味を観測 観測結果 (1).煮沸直後 1.セリ系植物 色:濁った黄緑色。草を煮込んだら出てきそうな色味。 香り:苦い香り 味:若干苦味が出ている味 2.豆系植物 色:若干黄土色(植物も赤から黄色へ変化) 香り:ほぼ無臭 味:大豆を煮込んだ時の煮汁と同じような味 3.蔦系植物 色:綺麗な黄緑色 香り:甘みのあるような香りだけれど、若干不快感を伴う 味:かなり癖が強く、えぐみと苦味を伴う (2)2時間後 1.セリ系植物 色:濁った黄緑色がより濃くなっている。 香り:苦い香り 味:苦味が強くなっている。 全体的に煮た直後と変化なくそのまま濃くなった印象 2.豆系植物 色:白濁した薄い黄土色 香り:ほぼ無臭 味:豆のイメージは消え、薄く酸味が出た水という感じ 酸味が出てきた。やはりウォンさんがいった通り酸味出しに使えるか? 3.蔦系植物 色:黄緑色から緑の色が濃くなった。何れにしても綺麗な色味 香り:若干の不快感は変わらないが、海藻のような香りに変わる 味:苦味もエグ味も消え、海の藻の煮汁の味(なんの海藻だったか記憶が繋がらないです。ワカメや昆布のような旨味でないのは確か) 単品の汁では一番味が出ている気がする。ひょっとして以外にこれくらいの癖がある方が美味しい料理になるのか? 総括 時間を置くことで、味が強くなるのだと思っていましたが、何かしらの化学反応が促進されるのか、植物から新たな成分が抽出されるのか、味や香り自体が変化するのは中々面白かったです。 そのぶん、どれくらい置くと最適なのかとか、なんだか無限の選択肢があるようで気が遠くなりました。 書いたあと読み返しましたが、果たして本当にこれが一体なんの役にたつというのでしょう まぁまだまだ外出禁止が続きますので、そのうちに良い閃きがピーンとくるかもしれません。 一旦脳のどっかの引き出しに入れて置くことにします ...
状況がまだまだ広がる一方で、 しばらくブログの更新もしていいものか?と悩みましたが、 「自然の力をいただいて、本来の私たちの力を取り戻す」 ということは、むしろ今こそ必要なんではないか? と思い直し発信を再開することにしました。 少し呑気な発信になるかもしれませんが、 こちらで感じた自然の力をどんどん発信していきたいと思います。 きっと日本でも応用ができると思います。 また、こちらで実験してこれはいい!というものを日本にも届けれればと思っています。 さて、そんな訳で、本日は草の出汁の話 以前の摘草の記事(ラオス摘草をもう一つ)でも書きましたが、草の茹で汁を加えると味が複雑になって美味しくなる経験をここのところ積んでいます。 そんな経験から 「和出汁を取れないこちらでは味付けに重宝するんじゃないだろうか?」 と実験してみたくなりました。 早速<セリ、スイスチャード、空芯菜>(どれも類似の草)で料理を作った茹で汁を、 若干草を残してしばらく放置していました。 すると、化学実験か!と見間違うほどの綺麗な(?)緑色の液体が完成。 写真加工してません 味は苦味が少しありますが、変な味はしません。 試しにこの汁に 具材:玉ねぎ・にんにく・トマト・ナス・唐辛子 スパイス:ターメリックパウダー・パプリカパウダー・クミンパウダー に塩を加え煮込んでみました。なんちゃってカレー。 テンパリングもスターターもなし。 油も加えないし、薄い味に慣れた私でも普通だとかなり薄〜い味になりそうなものです。 何かが足りない。。。と。 ところが、これが十分味が出ているじゃないですか! もちろんいわゆるカレーの様な味ではないですが、スープとして成立しています。 唐辛子カットしたせいか、思ったより辛くなってしまいましたが、 かなりヘルシーなスープカレー。(写真撮り忘れ) 日本では椎茸やワカメ、煮干しにかつお節などが味に旨味を与えてくれますが、 ラオスでは雑草が味に深みを与えてくれそうです。 腸内もスッキリするし、免疫アップにも役立ちそう。 副作用もない食べれる薬はまさに 「上品」「君」 日本でも色々食べれる草があると思いますので、ぜひお試しを。 ...