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お蚕さん育成記録

産卵そして最期

昨日無事に交配を終えたお蚕さん 朝交配したら昼には割愛。 割愛されたメスはしばらくすると卵を生み始め 次代へと命のリレーが始まりました。 翌日の今朝にはほとんど産卵完了していました。 その数1母蛾から約400個。 このように円柱の中に産ませるのは、病気の発生を未然に防ぐため。 母蛾に病気があると遺伝してしまう恐れがあるからなのです。 卵と母蛾を関連付け、産後の母蛾は病気のチェックに回されます。 さて、交配した蚕蛾はどうなるのでしょう? 実は蚕蛾は羽化した後は飲まず食わず。 飛ぶこともしないし、本当に産卵のためだけに羽化してきます。 そして産卵を終えた蚕蛾は役割を終え、1週間ほどで衰弱しやがて死に至ります。 その後は捨てるかもしくは、焼却されるのでしょうか? ラオス農場では香草などと一緒に煮ています 交配を終えたオスも羽化に至らなかった蛹も全部貴重なタンパク源。 仕事を終えたスタッフもみんな料理ができるのを待っていたくらい。 ちなみに、待ってみんなで食べるのは通常、豚・牛などの肉類が手に入った時。 蚕蛾はみんなにとって牛豚並みの栄養源ということでしょうか? ここで育った蚕蛾と、ここで育った香草。 今まで食べた中でも最も美味しい昆虫食となりました。 (※産卵を終えた母蛾は病原菌のチェックのため食用にはしていません) ...

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お蚕さん育成記録

交配開始

先日わざわざ日本からお客様が来てくれました 何も無い所に 本当にわざわざ。 ありがとうございました 本当に何も無い所で恐縮でしたが かえってその『無い』ことを楽しんで貰えたら嬉しい限りです 写真は農場の朝日 久しぶりの真っ赤な朝日でした さて、その時オスが数匹生まれてきました。 オスばかりで交配を見てもらえず残念でしたが、昨日無事にメスも生まれ交配を開始。 ちなみに蚕蛾はオスが1-2日先に生まれてきます(多くの昆虫がそうだとも聞いたことがありますが、、、、) そしてメスが生まれて来るのを首を長くして待っています。 ...

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ラオス無農薬栽培

パパイヤの酵素ジャム?

今回新たな挑戦は、酵素ジュースとジャム。 若いグァバで挑戦したところ、ジュースというよりは 実の方がコンポートとかジャムとかいった感じで美味しかった (発酵途中で晒して実と汁を分けたのが功をそうしたか?)ので、 今回パパイヤに変えて挑戦。 発酵具合はご覧の通り 見事に酵素が餌を食べてくれているようで 一混ぜすると溢れるほどぶくぶく泡が出てきます。 種ごと食べれる パパイヤジャム あまさの少ないラオスにおいて かなり美味しいジャム(?)ができました。 個人的にはグァバ同様少しアルコールになってくれると もっと美味しいんじゃないかな? と期待しています。 自然になっているものを 利用した美味しいもの。 日本にも紹介できるよう研究中です。 酵素に詳しい方是非教えてくださいませ。     ...

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お蚕さん育成記録

切り繭開始

先日収繭した繭たちが 早速切り繭に。 こうすることで、乾繭しなくても羽化の際の酸によって 繭が汚されることなく、 繭を綺麗なまま保つことができます。 こちらは種用として切り繭された繭たち。 中の蛹は大事に管理され、 やがて羽化して交配し次代へと命を繋いでくれます。 種用でない蛹も 現地の貴重なタンパク源として ありがたく頂戴しました。 とっても美味しいらしく、 また、体にいいとのことで、 少し汚れてしまった繭も蛹も皆スタッフが頂いていきました。 繭は前出の通り、蚕糞と特殊な木と煮込むことで薬にするんだそうです。 ...

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お蚕さん育成記録

収繭2019年11月

今年最後の養蚕もいよいよ終わりに近づき 先日より収繭がはじまりました。 太陽の光に糸のプリズムが乱反射してとっても綺麗。 皆さんあまりこのような繭を見た事がないんじゃないでしょうか? 綺麗なのでもう一枚。 繭をマブシから収穫した時は実はこのように 繭の周りに糸がふわりと囲っているんです。 足場とか毛羽とかいう繭作りの始まりの糸。 この毛羽を取ると 皆さんおなじみのこの繭の姿になります。 乾季で桑が少なく心配されましたが、 どれも十分奇麗で大きな繭になりました。 ほっと一安心。 こちらも別の角度からもう一枚。 皆さんご存知の繭らしい繭。 さぁ次はラオス養蚕の一つの要である 交配の準備です。 いよいよ本当の最終段階。 もう一息新調にお蚕さんの様子を見守りたいと思います ...

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ラオス無農薬栽培

無農薬菜園も豊かに

黙っていてもみんなが勝手にスタッフが育ててくれる菜っ葉類。 写真はからし菜とほうれん草的なもの。 堆肥という堆肥は使わず、自社農園の稲穂を炭にしたものが乗っている程度。 所により蚕糞が使われていますが、使わなくても大丈夫。 こちらはトマトを植え替え中。 奥に見えるように、稲穂は植えるところにそのまま乗せて火をつけます。 炭になった頃合いを見計らい、灰になる前に水をかけ進行を止めるようです。 さらに隣には、ディルにパクチーといった香草。 ニンニクに玉ねぎも育ち始めました。 市場に買い物に行かなくてもいい日が徐々に多くなってきました。 ちなみに、今は乾期の始まり。 水は井戸水で育てています。 これらの野菜は乾期と共に育て始めたので、 「やはり雨季は雨がきつくて育たない?」 と質問すると、 「薬をやっている土地では雨季は育たない。 でもここは薬を使わないので雨季でも大丈夫」 だそう。 仕事の合間なので順々にやっているだけだそう。 この野菜たちは写真の通り、 虫食いも少ないし、 味もとってもしっかりして美味しい。 薬を使う土つくりに改めて疑問を持ってしまいました。 ...

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お蚕さん育成記録

繭作りの様子

  上蔟が始まると、丸々と膨れ上がったお蚕さんは いつのまにか体が小さくなり 若干透明がかった黄色い姿へと変わります。 桑も食べることなく、 繭を作る場所を探してあたりをウロウロと糸を履きならがら歩き回り 次第に足場を固めると 少しづつ 少しづつ 繭の形を形成していきます。 そこから2〜3日かけて糸を吐き続けることで 次第に厚く、硬くなっていきます。 そのため風に当てて上げることがこの時は重要。 ラオス養蚕場は高地の傾斜地に建てられているため、 非常に心地いい風が繭の状態を綺麗に保ってくれています。 中では幼虫段階。 今から蛹へとまた時間をかけて変形していくようです。 蛹への変形時は動くこともできずとっても脆弱な状態。 そのため繭はとっても強く 外敵から身を守るだけでなく、 紫外線などもカットすることで 中の蛹を守っているから驚きです。 ...

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Blogger

蚕糞の利用法

パッパッと竹ざるを振るうペッ。 何をしているかというと、お蚕さんの糞と座に残った桑の葉を分けているところ。 ご存知の方も多いかと思いますが、 蚕の糞は蚕紗という漢方の一種。 「もらっていいか?」と聞かれたので 「ラオスでは何に使うの?」と聞くと、 やはり薬として使用しているんだとのことでした。 お茶やお酒につけて飲むと腹の調子がよくなるとかそんな感じだそうです。 糞にさらにこの木を混ぜ、 (なんの木か分かる方教えてください!) 繭自体も混ぜてその水を飲むと体にいいんだそうです。 この薬一体どんなことなのかもう少し調べてみたいですね。 ちなみに蚕糞は農場への散布も言いので 今回はミントなどのハーブ類の土に混ぜてみました ンガムンガム(キレイキレイ)なミントができるそうです。 from Blogger https://ift.tt/2OkKLRE via IFTTT ...

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お蚕さん育成記録

蚕座作り

私たちの頼もしい農場スタッフは 竹道具作りも手馴れたもので、 上蔟に向けて竹で座を作りたいと行ったところ すぐに竹を用意して ナタで竹をさき始めてくれた。 使う道具は最後までナタ一本。 竹を割ったかと思うと 薄くスライスしていって 井桁に組み始め なんとその日の内にできてしまいました。 その日の上蔟に必要だったので 写真撮りませんでしたが、 上蔟後の様子はこんな状態。 年長のウォンはもっと手馴れた感じ ナタの使い方 竹の留め方 みんなできるなんて 今の日本では考えられないですね。 ...

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お蚕さん育成記録

上蔟(繭作り)無事終了

昨日無事に上蔟(お蚕さんが繭を作り始めるので場所を移す作業)を終えました 一生の内の8ー9割分の桑を食べる5令期〜上蔟は養蚕の間で最も忙しい期間 朝6時から夜の10時まで給桑。 これでもか!という桑の量でも朝には見事食べ切っているほど 朝から晩まで食べる食べる 繭作りに向けてエネルギーを一気に蓄えているよう。 そしてそんな忙しい期間に なんと京都から養蚕のスペシャリストである 大学の教授が駆けつけてくれました 恐らく養蚕の技術においては 日本でも一二を争う程の知識と経験を持ち合わせた教授 そんな教授がサポートして頂けるなんて本当にありがたい話です 上蔟になったお蚕さんの選別や 道具の使い方、 蚕種のことや桑のことまで 改めて基礎から学ばせていただきました さすがプロ中のプロ! そして1日たつと無事に繭を作り始め 2〜3日かけて繭を作りつづけます 上はまだ若干透けて見えますが 下は大分繭ができてきました 初の自社農園で全てを賄った繭 まだ今はなかで蛹化中なので詳しくは調べれませんが 一部調べたところ重さや形大きさは十分な出来ばえ 一安心です。 とはいえまだまだやる事は残っています。 このシルクが皆さんの心と体のケアに役立てるよう 最後まで丁寧に見ていきたいと思います。 ...

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ラオス無農薬栽培

農場の新しい仲間

本日新しい仲間が生まれました ヒヨコが10匹ほど 早速母親の後をついてまわってます 写真を撮ろうとすると身を挺して 護りに入る母鶏 威嚇されました。 こうして写真撮って見ると野生的で 中々凛々しい顔つきだと気づきます。 もう一頭も今卵を温め中。 凄いなぁと感心していると 夜警のトォさんが 「食べるか?」 って聞いてきた。 これもまた日本でが味わえない感覚ですね。 ...

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お蚕さん育成記録

ヒメコも無事に繭になりました

先日無事に先行部隊の収繭が終わりました。 中には遺伝子的に小さなまま育つお蚕さんもいて ヒメコと言うらしいですが、 そんな小さな体のままでもきちんと繭を作ってくれました。 なんとも可愛い繭です 人差し指より小さな繭。 早速切り繭したのですが、 中でもきちんと蛹を作っていました。 小さなお蚕さんも一緒に最後まで育てるのは ちょっと非効率的。 でもラオス農場ではなるべく全てのお蚕さんを最後まで 育てれるようにしたいと思っています。 先日無事に先行部隊の収繭が終わりました。 中には遺伝子的に小さなまま育つお蚕さんもいて ヒメコと言うらしいですが、 そんな小さな体のままでもきちんと繭を作ってくれました。 なんとも可愛い繭です 人差し指より小さな繭。 早速切り繭したのですが、 中でもきちんと蛹を作っていました。 小さなお蚕さんも一緒に最後まで育てるのは ちょっと非効率的。 でもラオス農場ではなるべく全てのお蚕さんを最後まで 育てれるようにしたいと思っています。 ...

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