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生地(日本)/浜松注染

浜松注染の工房見学

浜松といえば、うなぎ!ヤマハのピアノにオートバイ。名産一杯ありますが、別にウナギを食べに行った訳でも、ピアノを買いに行った訳でもありません。勿論餃子を食べにいったわけでもありません。 浜松といえば遠州。遠州木綿。 古くから木綿の産地として知られる浜松で、今回訪れたのは注染工場。オリジナルオーダーの浴衣を作ってもらいました。 私の勉強不足だったのですが、正直思っていたより手間暇かけて、まさに”職人の技”を見せてもらいました。 まずは糊をおく準備 何枚重ねても同じ位置になるように微妙な調整をしていきます。 ここでは今も伊勢型紙をつかって型をつくる徹底ぶり。 家一軒建つほど型紙を見せてもらいました。 そしてサッと糊を伏せます。 厚みが均一になるように。 染色中。こうやってしみ込ませていきます。 注いで染める。なるほど! これを染めてくれているのは日本でも3本の指に入ると言われる注染職人。 これをエアーで吸い込ませるのがまた微妙な感覚が必要なのだとか。 川から流れるように 「会長の代は川でやっていたそうです。」 と言いながら4代目が仕上げに糊を洗い流してくれました。 最後は圧巻の吊るし干 もはや芸術作品です! このように手間と暇をかけて職人の技で仕上げる浴衣。 「乾燥して出来上がってくるともっと奇麗な発色になりますよ。」と職人さん。 今でも十分奇麗なのに、と思うととっても楽しみです。 プリントの3000円の浴衣もいいでしょう。でもやっぱり私はこの浴衣がいいと思ってしまうのです。 それは、決して日本の伝統とか、手間ひまをかけたから、というのだけではなく、ただ、単純に”着心地がいい” この一言につきます。 顔料は私は上から蓋をしている様で通気がしにくくなってしまうイメージがあり中々なじめないのですが、注染で染上げた浴衣はとってもいい通気。 だから今回は特別に昔ながらの徳岡の木綿を使ってそめてもらっています。 12月の末には(・・・といいつつもう末ですが)ご覧にいれれると思いますのでお楽しみ下さい。 さぁ帰りは餃子でも食って・・・とおもいつつ微妙な時間だったので結局さわやかのハンバーグでした。 ...

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生地(アジア)/インドブロックプリント

タイに続き今度はインドだ!

前回届いたタイに引き続き、インドからもラブリーな記事が届きました。 インド…… 訪問記といいながら今回は届いた生地の記事。 インドといえば世界でも有数の生地の産地。未だに沢山の生地産地があるそうです。 そーいえば前回のタイに行った時もインド人街があって目まぐるしい程の生地に囲まれたのを思い出します。 今回はインドのシャイプールから届いた木版プリントの生地です。 また機会を見て木版プリント(ブロックプリント)の話はするとして、ブロックプリントとはこんな生地です。 じゃん! 素敵ですねぇ これでもほんの一部です。 残りは帯ができたときにでもまた 気付きましたか?最後の二枚はラメ入りです。幾つかはラメ入りのオリジナル柄を作成してます。こちらも追って報告します ひとまずインドから届いた生地に興奮しつつ… ...

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生地(アジア)/ベトナムとタイ刺繍

チェンライから素敵な刺繍がとどきました

今朝小さなダンボールが届きました 何かな? と見てみると差し出し国はタイ。 チェンマイ… まさか! あのときオーダーした ↑あのときね あの刺繍の帯が出来たんじゃ… さっそく開けてみると じゃん!!! まだ日本でどこもやっていないチェンマイのデザイナーとコラボした帯の刺繍ができました!!! じゃん! じゃじゃん!!! 日本人では作れないであろう独特の色合い。めっちゃくちゃ可愛いじゃないですか(^∇^)しかも綺麗な仕上がり具合。 早速仕立てに回さなくっちゃ 待ちきれないっす! 完成品は勿論まずは丸杉で日本で一番最初に発表予定です! ...

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生地(日本)/近江の麻

新之助上布を訪ねに滋賀へ

久しぶりに産地を巡ってきました! 今度の産地は近江。彦根にいってきました。 そしてきました琵琶湖! まさに琵琶湖をぐるっと周る感じで琵琶湖沿いを走らせながら到着した先が近江の新之助上布を作っている大西新之助商店さん。 前回近江に来た時に是非寄りたかったのですが、来れずにいた麻織物やさんです。新之助上布とはなんぞや?・・・とお思いの人も多いと思います。そしてそれは、私もその中の一人でした。 だから知りたくなって・・・やっぱり行っちゃいました。 そして迎え入れてくれたのが、伝統工芸士の貫禄ある大西さん。で、色々説明してくれたのが、店長とWEB管理とそして何とデザインの一部も担当している藤岡さん。 とっても素敵な方で、初めて訪問した私達を快く受け入れてくれました。なるほど。新之助上布は柔軟な感性を持ち合わせた大西さんが、その技術におごることなく、若い方と感性を共有して生まれるんだと関心。 「着物も時代に合わせなきゃ。そして着物をもっと着れる物として発信したい。」 そんな想いを受けました。 「日本全国、各県に1店舗だけ取り扱うところを作りたい」 そんな夢を語って頂きました。丸杉は愛知の1店舗になれるでしょうか? ...

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着物

ミャンマーサロンの帯

期間を長く空けてしまったけど、久しぶりにちょっと更新しようと思う。何せ、この期間丸杉のWebショップ制作に時間を費やしていたもので、産地を巡ってなかったもので・・・と言い訳をしてみる。で、未だにあれから産地巡れてないのですが、ミャンマーで手に入れたサロンが帯になったから是非公開しておこうと想い筆を執った(正確には電源を入れてタイプするだが)今思い返してもミャンマーは面白い土地だった。熱気が凄い。案内をしてくれたエドウィンを時々思い出す 彼がエドウィン。そして手前がエドウィンおすすめのミャンマー家庭料理・・といってもミャンマーは他民族国家なのでその中でも山の方の家の料理。ちなみにライスとスープはお変わり自由。お変わりと言わなくても持ってくる。 こんな悪路を車で行った事も思い出す。とてもでかい石の路を乗用車で乗り越えようとして、失敗・・・。地元の人が駆けつけて押してなんとか脱出といった具合。 そんなときもエドウィンは繰り返し、2年後はここも路が良くなる。と言っていた。本当に今まさに発展しかかっている始まりなのだろう。そして彼は、5年後には観光案内のビジネスを立ち上げ、10年後には違う会社で大きくなってやる。と言っていた。 さてさて、今更ながらミャンマーの記事を書いたのには訳がある。とうとうミャンマーサロンの帯ができてきたのだ。とっても風合いのいい生地も色々集めたのだが、今回おもしろいのは、現代のミャンマー人が実際に使っているサロンを帯にした事。今までの伝統柄じゃなくて、いわゆるミャンマーの最新流行ファッションとでも言おうか。やっぱり東南アジアはキラキラ光ってるのが好きのようでキラキラしたサロンが多かった。(まぁ日本人もラインストーンやらラメネイルやらとキラキラが好きなのは変わらないが) そして出来上がったのが、ミャンマー最新サロンの帯。キラキラしていて奇麗。そしてなんだか新しい帯が出来た気がする。なかなか面白いなぁと。これまだ誰も作ってない帯なんじゃないだろうか。日本発?(もちろん未確認です)写真の着物は小千谷縮。さらりとしたなかに綺麗さ合間っていい感じじゃないでしょうか そんな訳で6月11日より丸杉で展示していますので遊びに来て下さい。 そうそう、丸杉のHPもウェブショップ開設に向けリニューアルしました。 丸杉のホームページはこちらから http://www.marusugi-tao.com次回はもっと早めに更新します……たぶん ...

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生地(アジア)/その他

チェンマイのマリファナクロス

ところ変わってチェンマイにやってきました。今回で2度目だし慣れたもんです♪家に帰って来たかのような落ち着きで目指すは一路あのお母さんのところ。 この辺りはゴールデントライアングルの麓。ケシの栽培が盛んだったところですが、今は国際的な監視のもとケシの栽培は殆ど無くなっているそう。とっても良い方向に進んでいるなぁと感心します。その分手に入らなくなった生地があります。 ご存知(?)マリファナクロス。 本当に数が少なくなってミャンマー、チェンライ、チェンマイの中でも本当に見かけません。 そう、それで一目散に出掛けたのがチェンマイのお母さんのところ。ここには何故かあるのです。 昔からのつてがあるから入れてこれるんだ。と得意気に語るお母さん。「また買いに来るね」って伝えると首を横に振って、「来年にはもう無いかもしれないし、あってもとっても高くなってるじゃないかな。」って。 よっぽど少なくなってるんだと実感しました。凄くいい風合いなのに無くなるとか悲しすぎるぜ母さん。 そんなお母さんがインド人の友人から分けてもらった生地がまた面白い! お母さんにこれ私にも分けてって言ったら、これは中国が真似した刺繍じゃなくて、本当のインドの昔からの生地なんだ。その違いが分かるか? って熱心にその違いを語ってくれた。本当に生地を愛してるんだろう。 うんうん。と頷くと「じゃぁ二つもってきな」って。 ということでマリファナクロスを目指したら素敵なインド生地も限定2枚だけ手に入れる事ができました。サンキューお母さん。 いいのが入ったのでご飯もうまい! そしてぐっすり眠って明日に備えましょう♪ そう、とっても素敵な刺繍をするデザイナーさんに出会ったので、オリジナルが作れるか打ち合わせしてきます。今からとっても楽しみです。 ...

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生地(アジア)/その他

ミャンマーで出会った生地とお茶 後編

そして翌日。朝は雨。というか豪雨。ん〜どうしよう……と考えてたら約束の時間にエドウィンが迎えにきた。開口1番「さぁ市場でかけるよ」!?こんな大雨のなか??どうやら雨は慣れっこらしく、市場も何食わぬ顔でオープンしている。そして出会っちゃいました素敵な1枚。インテリアに最高のアクセントを与えてくれそう! ここまで来たかいがありました。即決してさぁ次へ。エドウィンにお茶やに連れてってもらう事に。 ワ州のモン族。山の人達という意味の山一面が茶畑という民族が毎朝山からお茶を運んでくるのだそう。なかでも一番茶がオススメだそう。だけどそんなに簡単には信じません。試し飲み。 (ついでに軽食) う、うまい!!! こんな適当に入れたのにうまい!飯屋のお母さんがもう一杯お湯を入れてくれた。二煎目。うまい!!!これは手に入れねばということで早速お茶やに戻りお茶入手。 まだまだ満足しない私はパロン族の村を訪れることに。 高床式の家の中でお母さんがトントンと織っています。 この村の女性はみんな腰にシルバーを付けていて、何でかと尋ねるとなんとも面白い伝説を相変わらず得意気にエドウィンが話してくれました。 何でも昔7人の天女が舞い降りて村人達は川を泳ぎそのうち1人の天女をキャッチした。天女は村に住みそこに子供をもうけた。天女は現世に残れるようにシルバーで重りを付けたそうな。現世の命が無くなると重りを外し天に帰るのだとか。 それじゃ彼女が織る布はさしずめ天女の羽衣ってことか。天女の帯って素敵じゃないですか。早速日本に帰ったら作ってみようっと。 ミャンマー最後はやっぱりアカ族でしょう。普通はなかなか来れないけど、運がいいことに案内人のエドウィンはチェントン出身らしく、じゃぁといってアカ族の家に連れてってくれた。 まってました。アカ族のインディゴブラック! 藁の軒の下で織ったばかりの白生地とアカ族の特徴のインディゴブラック、そして……最高の手紡手織りの古いインディゴ生地。これははっきり言ってこの旅最高の掘り出しものです。中々これだけのものは見つからないでしょう!これを帯にしたら…渋すぎる!想像しただけでワクワクしちゃうくらい素敵な生地に出会いました。 近々丸杉で公開できると思うので興味がある方は足を運んでみてください。 ...

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旅の記録/ミャンマー

ミャンマーで出会った生地とお茶

ついこの前新潟県の雪の話をしていましたが、一転ミャンマーにきています…。アジアのラストフロンティアと言われるミャンマー。まだまだ未知の可能性を秘めた神秘の国です。一体どんな体験が待っているやらドキドキしながらの入国です。タイのチェンライからバスで1時間メーサイという町に到着。重い荷物と戦いながら、とりあえずメーサイの市場探索。一通り見終えたところでいざミャンマーへ。画面の右側がタイ、左がミャンマー。今まさにタイとミャンマーの間にいるのです。入国審査でどこに行くか聞かれた私は迷うことなくチェントンを申告。チェントン??どこそこ??と思われるかもしれませんが、ミャンマーの中でも秘境の地、山奥の町であり、周囲に数多くの山岳民族がくらす町なのです。そこの市場にはアカ族、ヤン族、ぱろんぞく等多くの少数民族が集まるのだとか…。なんともそそられるじゃないですか!これは行くっきゃないでしょ!!という訳で勢いこんで入国してしまった訳です。そこから延々と山路を走らせる事4時間半、勢いこんだ勢いも無くなりかけたそのとき目に入った茶畑。いかにも農薬使ってなさそうでとっても美味しそうじゃないですか!そして案内人(visa無しで入国した私は付けないといけないらしい)に尋ねるともっと美味しいお茶があるんだそう。明日の市場でみせてあげるよ、と得意気な顔。これはまた一つ楽しみが増えたと勢いが再燃したところで到着しましたチェントン!!!勢いついたし行くぞ市場!!!……するとエドウィン(案内人ね)からでた言葉は「もう市場やってないよ。明日朝6時からね」という衝撃の一言。でもめげません!ということでミャンマーの旅後編に続きます。 ...

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生地(日本)/小千谷縮

夏だ!小千谷だ!小千谷縮だ

今年の夏も暑くなるでしょうか。ここんところの夏は異常に暑いですから、きっと今年も暑いのでしょう。今いい季節ですが、間もなく夏ややってきます。 夏といえば夏祭り!そして盆踊り。 下駄をからんころんと鳴らしながら歩いて行く姿はやっぱり素敵ですね。 花火、縁側、蚊取り線香、うちわとくればビールと枝豆。。。そして着物。 そんな夏祭りのシーンには浴衣もいいけどやっぱりひと味かえて夏着物の方が絶対に素敵。だから着物を着たいんだけど、ここんところ夏が暑い。でも夏に着物で過ごしたい。 こんな暑くても着物で快適に過ごしたい!ってことで、相変わらずわがままな私は行って参りました新潟県小千谷市。車で7時間。それでも素敵な小千谷縮に出会えるなら苦はありません。(知ってましたか?安城からだと、新東名から行っても、中央道から行っても似たような距離なんです。行き帰りを変えれば道中も楽しめます) 道中車が壊れるってトラブルもなんなく(?)こなしてやって参りました縮の産地、小千谷市。雪が降れば2階から出るって話しは聞いてましたが・・・ まさかこの木が貼ってあるところ全て雪で埋まるとは。。。 いつもはここから色々な所をあちこち巡ってこれという一品を探し出すのですが、今回は違います。本当に素敵な小千谷縮を真面目に作っている職人に会いにやってきたのです。ここの縮は私もよく着るのですが、何せ風が良く通る。肌にべたつかず、夏なのに快適に過ごせるのです。 それで夏は小千谷がいいなーって思っていたのですが、よくよく色々学び体験してみて分かった事があって、それは小千谷の中でもここ「吉新」さんの小千谷が最高の着心地を提供してくれてるってことでした。 じゃぁ何が違うのだろう?と気になったら行くしかないでしょ。というわけで遠路はるばる小千谷までたどり着いたのです。 そして到着。挨拶も早々に工房を見せて頂くことになりました。 まず見せたいただいたのがこの糸。とっても奇麗。 この所特に実感するのがやっぱり糸がとっても大切なのだということ。よく考えたら、それはそうですよね。料理を作るときでも、材料が腐っていれば煮ても焼いても食えませんし、逆に新鮮であればどのようにも調理できます。なるほどと関心していると、 「この糸の毛羽を同じ方向に揃えるんです」と一言。 『ん!?糸の毛羽の方向???』 まったく想定していなかった一言に首を傾げると、毛が立っている方向を揃えないと後々毛が立ちやすくなるんだとか。そのために一度まき直すのだそう。ん~奥が深い・・・ やっぱり料理と同じで、下ごしらえが大事なんだ。 そして出された蒟蒻糊(こんにゃくのり)。生産地は下仁田。下仁田蒟蒻といえば純度が高くて有名な高級ブランドじゃないですか!これを糊にしたものを使っていたなんて! 上の粉を水から丁寧に混ぜ合わせると糊が完成します 一本づつ糸に蒟蒻糊をつけていって、一日寝かせて、また巻き上げて、もう一回同じ用に蒟蒻糊を着けて行きます。(出来上がりの風合いによっては一回つけるだけなど調整するそうです)今や蒟蒻糊をこのように着けている工場はほとんど無いのだとか。 替わりに樹脂でコーティングしている小千谷縮が多いそうで、こんにゃくが検出されない小千谷縮があったそうで、、、ってそれじゃポリエステルじゃないですか!(いやポリが悪いって訳じゃないですけど、それを小千谷縮ってのはねぇ)蒸れないのかな? 蒟蒻糊を使った糸を作ってくれる工場が無くなったときに、吉新さんが取った行動は、なんと自社で糊を着けるってことでした。小千谷縮の風合いを体感している吉新さんだからこそ、糸を作る工場が無くなったときに自社で作る決心ができたのだと思います・・・きっととっても大変な決断があったのだと思います。が、よく自社で糸を仕上げる決意をしてくれました。おかげさまで私は夏に着物を涼しく着ることができるのですから。 最後にもう一つ。驚きなのはここの工場には溶接機や旋盤などの機械があるってこと。 何に使うか尋ねたところ、「この辺の機械作るんです」って・・・え!? 糸も作るし機械も作る。きっと微妙な調整は自身じゃないとできないのでしょう。これほど小千谷縮を愛してる人が作る小千谷縮。作っても作ってもというくらいフル稼働でも在庫が無くなるそうで、「吉新さんのじゃないと」と指名する人も多いそう。知る人ぞ知るって小千谷縮ですが、きっともうすぐ価格が上がるでしょう。だってこんなに真面目にやってたんじゃフル稼働してても採算合わないのは素人目にも分かります。 出会ったら今が買いです。丸杉も数点ある無理言って入れさせてもらいました。 是非一度体験してみて下さい。 ...

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生地(日本)/桐生織

桐生の旅2 素敵な風通着物に出会いました

ゴールデンウィークのまっただ中、いかがおすごしでしょう? テレビを付ければ富岡製糸工場が世界遺産に選ばれるかもしれないと多く報道されていますね。 私はそんな渦中のまっただ中の群馬県に来ております。何もこんな渦中のまっただ中、しかもゴールデンウィークに突撃しなくても。。。と思うでしょうが、私もそう思います。しかしまぁ色々とあって行く事となりました。 バタバタっと行く事が決まってなんとか群馬にたどり着いた、そんな朝は雨。しかしこの雨が想いも寄らないプレゼントをくれました。東山魁夷の世界がそこには広がっていたのです。なんとまぁ感動をくれる場所なのでしょう!昨日からの移動の疲れも無くなり、颯爽と桐生の町へ降り立ったのです。 まさかの短期間に2度の桐生。それほど桐生が好きになったのです。そしてやはりここ。うどん!今度はあったかいうどん。やはり旨い。 ・・・いえいえ決してうどんが目当てじゃありません。前回同様桐生を知り尽くした大ベテランに案内してもらったのが、桐生でも紳士に織物を続けられている織物屋さん。織る事も染めることも絞ることも全部自社でやれるってすごい織物屋ですが、ここの何がすごいって、糸の知識と持ってる糸の種類の数が半端無いんです!さすが富岡製糸工場を始め、日本の糸を作る最大の産地。(と勝手に解釈) もーこれは私には分からない世界。縦・横にそれぞれ色々な糸を合わせる技は本当にすごいの一言。長年の感がもたらす独特の風合い。うん。参りました。 そんな知識と経験と日本の糸で導きだされたのがこの着物。一目で気に入りましたが、さわってびっくり。もってびっくり。 光沢感とシャリ感があるおしゃれな生地なのにとっても軽くて柔らかいんです。 色合いも奇麗でおしゃれ衣装にもフォーマルシーンにもお茶着としても着ていける。この前のインド更紗の帯と合わせてもいいし、袋帯、名古屋帯・・・色々な帯とも相性ピッタリで使いやすいなぁと思いながら、まぁでもここまでの生地だったら私なんかじゃ手に負えない価格なのでしょう。とあきらめながら聞いたらこれもまたビックリ。この生地にしてこの値段?本当にいいの??(決して安い物ではありませんが、この素材にしては非常にお得って事は確かです。ちょっと着物になれてきて、いい着物が欲しいなぁ、でも高いしなぁと思っている方には丁度いいかもしれません) ということで、もーーー絶対一度は触って持ってみて欲しい一枚に出会いました。 日本の産地もまだまだ本当に紳士にモノづくりをしていて本当に関心させられた一日でした。 この着物の詳細は近日アップ予定です。 ...

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生地(日本)/近江の麻

近江の帯

前回の生地で仕立てに出した近江で出会った生地が帯になりました!(とりあえず一つだけど)シンプルな紬の着物にピッタリ!!思ったより(…といったら失礼かな?)素敵に仕上がってましたもともとがとても薄い生地だったので風合いが心配でしたが、軽やかで涼しげな感じも残ってますねぇ結構薄い生地でも帯にできるのだと感心です。 前回の生地で仕立てに出した近江で出会った生地が帯になりました!(とりあえず一つだけど)シンプルな紬の着物にピッタリ!!思ったより(…といったら失礼かな?)素敵に仕上がってましたもともとがとても薄い生地だったので風合いが心配でしたが、軽やかで涼しげな感じも残ってますねぇ結構薄い生地でも帯にできるのだと感心です。 ...

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生地(日本)/近江の麻

京都からの近江

昨日まで2日間京都へ着物を探しに行ってまいりました。・・・下書きのまま投稿忘れてましたので昨日ではなく3日まえです(涙 いやぁしかし京都は着物を着てる人が外国人さんが多いですねぇ。と関心してたら写真とるの忘れてました。 まるっと二日間京都の予定でしたが、思いのほかさっくり目的に合った着物と下着が発見できたので、2日目の夜は急遽京都を出て近江に行く事にしました。もちろん、急遽ですので行く宛は今から探します。 そして来ました近江。 探し当てた近江上布の老舗ともう一軒。近江商人の独特な気質を肌で感じながら回った近江。昔ながらの近江上布のままかなぁとも半分思いかけてたところで、非常に面白い生地と出会う事ができました。早速その生地を作っているところに行こうと思ったのですが、タイムオーバー。。。実はその後に三重県で打ち合せが入ってまして、残念ながら今回は伺うことが出来ませんでした。次回、じっくりとまた行く事となりました。苧麻(ちょま)が奇麗な時期がいいなぁ。 しかし朗報!頑固おじさんが思いのままに作ったとっても面白い柄の生地が手に入りました。なにが頑固かって。注文しても同じものはもう作らないって頑固ぶり。柄のイメージを伝えても作ってくれないそう。だからある分だけなのです。 現在半幅帯に仕立て中なので、見せれないのが残念ですが、完成が楽しみです。完成品は愛知県の呉服屋丸杉にて公開します。 ...

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生地(日本)/桐生織

桐生&群馬の旅日記 2 法師温泉の秘湯につかり疲れをとる

前回のコラムの終盤に、群馬は温泉が多い県であることはお伝えしました。そして、とってもおすすめな宿に泊まったとも。今回はそのおすすめな宿「法師温泉 長寿館」を紹介したいと思います。 宿も決めずに飛び出し、結局当日の昼過ぎに探し当てた法師温泉。車で1時間ちょっとかぁと思って車を走らせて行くと、ナビはどんどん山手へ誘導してくれます。道中は4月なのにまだ雪が残っているとっても奇麗な川がお迎えしてくれました。あぁいい景色だなぁと思わず写真をパシャリ。 雪解けの川辺が素敵に流れてます もう宿に着く前から癒されます。それでもまだまだナビは山の上へと案内を続けてくれます。秘湯感たっぷり。 そしてたどり着いた法師温泉。流れる川の脇には丁度ふきのとうが芽を出し始めていました。今晩はこのふきのとうが食べれるんだ。と風情云々よりお腹に頭が回ってしまう現金な私。 敷地内にある川にはふきのとう(美味しそう) 宿の外観 木造の素敵な外観を楽しみながら早速中に入りチェックイン。すっと部屋に案内され、温泉が3つあることの説明を受ける。何しろ全く情報も無く来たのでまさか3つもあるとは・・・と思ったけれど顔には出さず早速温泉へ。3つの温泉はそれぞれ時間が決まっていて、男湯になるときと女湯になるときが決まっているのだそう。しかもそのうちの一つは混浴。・・混浴!?水着でも着て入るのかな?と尋ねてみると、混浴はほとんど女性が入ることは無いそうです。そのかわり毎日2時間は女性専用になるとのことなのでご安心を。 で、早速温泉なのですが、法師の湯・・・法師?どこかで聞いたなぁと思っているとやはり、弘法大師に関係しているそうで弘法大師巡錫の折の発見と伝えられ、法師乃湯と呼ばれてるそうです。温泉は「近年少なくなった自然湧出で、豊富な湯が浴槽の底から湧き有効成分が失われることなく人体に吸収されます。泉質は無色透明のカルシウム、ナトリウム硫酸塩泉(石膏泉)43℃で胃腸、火傷、動脈硬化等の諸病に適応」とのこと。 これが法師の湯 脱衣所はありますが、写真左の風呂内の棚で脱衣してもいいのだとか。 湯治場って感じがしますね。 玉城乃湯 外は露天で月を眺めながらは最高です 食事も地元の野菜を使った優しい料理とイノシシ鍋が出てとても美味しく頂きました。もちろんふきのとうも! 帰り際にどうぞと案内されたのが囲炉裏の部屋。さっと従業員がお茶を入れてくれました。鉄瓶から出すからなのか、風景と相まってなのか、とても美味しく頂きました。 と、突貫なのにとってもいい宿に泊まる事ができた今回の旅。ここは日本の原風景が残る数少ない場所かもしれません。すごく着物が似合う宿なので、次回は仕事ではなく、ゆっくりと着物旅行で来たいです。 ちなみにこの宿、映画「テルマエロマエ2」に登場しているそう。 部屋のベランダにて 地酒の水芭蕉と持ち込みワイン(飲食の持ち込みは禁止ですよ!) こんな所でゆっくりお酒を飲めたらなぁ。今回は悲しいかな写真のみです。 次回は是非。着物でゆっくりと堪能してみせます! ...

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