久しぶりに大都会ビエンチャンにきました。 (と言っても数日前の話) 農場からビエンチャンは、車でパクセにいき、そこから飛行機で1時間ちょっと。 一応国内線もありlaoskywayに初挑戦。 ラオエアの半額ほどでどんな機体かと心配しましたが、何事もなく無事に到着 写真は街の東側にあるタートダムという仏塔。 歩いていたら突然現れた遺跡に思わず写真を取ってしまいました。 わざわざ見に行くほどでもないですが、綺麗な形をしていてさりげなく街に溶け込みいい感じです。 そんなビエンチャンにもオーガニックマーケットがあるとのことで少し立ち寄って見ました。 しかし、あまりに情報が少なくネットで見ても開催日や開催場所はバラバラ。 この日も、あらかじめ入手した場所では開催していなく、たまたま日本人がやっているカフェで聞いて到着。場所がよく変わるようで、どうやら少し前にまた場所を移動したらしい。場当たり的な感じはラオス特有。週2回の開催。三箇所くらいあるらしいですが、どれも情報は正確ではないです。 お店はそれほど多くなく30店舗くらい。 みんなビエンチャン近郊の農家さんらしいです。 葉物が多かったですが南ラオスの方では見ない人参も(大変小ぶりでしたが) 山岳民族のマーケットと違いどれも私たちでも食べれそうなものばかりでした。 個人的には山岳民族のマーケットの方が面白くて新たな発見があり好きですが、やはり普段使うならこのマーケットの方が使いやすいですね。 豆類も比較的育つのでしょうか? 色々な種類が販売されてました。 農場で試してもいいかな?とも思いましたが、今回は農場に帰らずそのままインドネシア〜タイ〜日本へと帰るのでまたの機会に。 ラオス政府もオーガニック農業を一応推し進めているようです。(まぁラオスは隣国の大規模農業の下請けをしない限り、ほとんどの農家が当たり前のようにオーガニックなんですが。)しかし発信はまだまだ。 せめて場所と時間くらいはしっかりと明記してほしいと思った1日でした。 しかも街場から遠く、帰ろうとした時トゥクトゥクが走っていないことにきずきました。 待たせておけばよかった!と後悔しても始まらないので歩いて帰る羽目に。 とはいえ道中捕まるだろうという期待も甘く、結局50分歩いて帰りました。 もし街中から来られる方があれば、ドライバーを待たせて往復されることをオススメします。 ...
先日やっと完了したフェンス。 1月(牛を放し飼いにする季節)を前に無事完了して一安心。 さぁゆっくり朝ごはんをして・・・ とコーヒーを飲んだ瞬間目に映ったのはまさかの牛。 門がまだなので、そこから入ったとも思ったのですが 農場内の桑のないところで食事をさせていた牛が逃げ出したらしい。 スタッフの親戚の牛。 今までなら、フェンスもないので適当に追い払うだけなのですが、 下手に追い払っても外に出れないので3ヘクタールの土地をぐるっと回ってしまいます。 さぁどうするのだろうと眺めていると スタッフとその親戚がそれとなく囲んで なんとなく誘導していきます。 このまま門のところまで追い払うんだろうと眺めていると 「準備はいいか〜?」ときくスタッフ 「オッケーだ〜!」 というと 「フア!ファ!」と掛け声をだし写真左の茂みに追い込んでいきます。 すると突然牛が走り出し 牛が茂みを抜けた と思った瞬間 牛の首には縄が。 ちょっと写真が遠くてわかりにくいですが、見事捕まえてます。 そのまま追い出すのだと思っていた私はまるで手品にかかったみたい。 どうやら茂みに罠を仕掛けていたようです。 なんだかとても面白い経験をさせてもらいました。 ちなみに牛はこのままその辺りに縛られて、 刈られた草を食べていました。 のどかな日常のちょっとピリッとした出来事。 ・・・と、このように書くとなんとも見事な捕物だと思われるかもしれませんが、以外に何度か失敗しています。それでも焦らず繰り返し続けるラオス人の穏やかな気質が微笑ましい。 ...
絹産業が身近でなくなり、私たちは絹に触れる機会がとても減りました 絹というものはどれも絹であって、その違いや差にはあまり関心を持たれないかもしれません。 しかし、今回真綿作りを通じて改めて絹も鮮度が大事であると感じました。 このブログでは常々乾繭と生繭の違いを書いてきました。 通常の絹は乾燥させるのですが、その際には蛋白変性が起こり絹は劣化してしまいます。そのため私たちはこれまで生の絹で色々なもの(着物や衣装も)作ってきました。 今回は真綿パック作りに挑戦 繭は生のまま切り繭をして蛹を出してあげます。こうすると真綿作りの溶液の中に蛹の油などもつかずより綺麗な状態で作れます。 さらに今回は前回作った繭と今回の繭で比較(両方とも生の切り繭) 前回といっても然程古くなく冷蔵にて綺麗に保管していたものを使用してみました。 するとフレッシュな方がほぐれやすく、真綿を作りやすかったのです。 つまり、より低温で短時間で真綿を作れる可能性がたかく、その分セリシンが多く残ったり、淡白変性を最小限に留められるということ。 とれたてを加工をするとより良いのは食べ物も繭も同じかもしれません。 あくまで作ってみた感想で学術的な話ではないですが、今後もよりフレッシュなものづくりを心がけていきたいと思います。 ...
日本はすっかり冬の到来で、とっても寒い日が続いていると聞いています。 ここラオスも強い風がふき、気温が下がり、連日15度前後まで明け方は冷え込んでいます。 そんな時、役に立つのが、この真綿。 真綿は首を「締める」と物騒な言葉になりますが、「温める」には最高! しかも生の真綿。 使用方法はこの真綿を直接首に巻くだけ。 それだけで顔から上が赤くなってきます。 (あくまで室内利用なのでスタイルは気にせずに・・・) しかも高いピーリング効果が得られるとも言われている真綿(繭) 直接巻くことで、ひょっとしたら首が綺麗になっていくかも!? ちなみに、お蚕さんの卵の管理は予想外の寒さに戸惑いましたが、真綿に包むことでことなきを得ています。 保温効果バッチリで、22〜26度あたりをキープしてくれています。 日本の皆様も真綿で冬を乗り越えてみてはいかがでしょう? 年末帰国しますので、ご連絡いたただければご購入可能です。 ということで私も卵も真綿に助けられた今回のラオス滞在でした。 ありがとうお蚕さん。 ...
再びウォンさんの引き出しが開きました 今回も農場内のツタから 笑顔と共に持ってきてのがこの実 親指ほどの小さな実です 「食べれる?」と聞くまでもなくもちろん食べれます 中はというと このように種の周りに実がついたもので味はパッションフルーツのように酸味と甘味の混ざった味。しっかりと味があって美味しいです 「どこでとれたの?」 と聞くとやはり内の農場だと言う 早速拝見 これがその花 なんとすぐそこにありました 毎日同じ所を見ていても見ている景色が違うのでしょう 地面に沿ってツタがはっています 知らなければカットしてしまいそう 不思議な花と実 早速調べてみると 味も似ていたとおりパッションフラワーだそうで、真のパッションフルーツとか野生のパッションフルーツだとか言うものだそう。 ウォンさんが教えてくれるおかげで、改めて野生の力を感じることができました。 ...
2日前から突風が吹き始めたと思ったら、 気温がみるみる下がってきました。 日本もすっかり寒い季節かと思いますが、ラオスも日の出前は12度まで下がっています。 昨年の同時期の最低気温が20度らしいので、異常に寒い感じです。 毛布やスエットが恋しいです。 スタッフとの挨拶も「サワディー(おはよう・こんにちは)」から「ナウナウ(寒い寒い)」に変わりました。 そんな寒波の中ですが、黄色かった卵はやがて茶色くなり、今は黒くなり無事に休眠卵になったので一安心。(なんとか寒波の前に産卵し休眠卵ができて助かりました) ・・・しかし、そこからの低温。今しばらく20度以上(できれば25度)をキープしたかったのですが、1日のうち半分ほど20度を下回る突然の寒波に少し心配になります。 暑さへの対策は十分色々と手はずを整えていたのですが、まさかこんなに寒くなるとは! 8月の大雨、10月の早い乾期の始まり、そして今回の寒波とやはり自然と向き合う仕事は一筋縄では行きません。 それでもきっと強い卵になると信じ、今は丁重にタオルや発泡、新聞紙と何重にも包んで保管中。 来年元気なお蚕さんとなって生まれてきますように。 ...
パパイヤの種を植えて約5ヶ月 半年足らずなのにパパイヤはスクスク成長して、先日いよいよ小さな実をつけました なんとも可愛らしい実ですが、その成長の早さに驚いています。手を加えず種を撒いただけでこんなに立派に成長するのですから南ラオスの土壌にあっているんでしょう。 ラオスの土壌にあっているといえばバジルもその一つ 先日蒔いた種が発芽しました 因みに種自体も食べるそうで、水に浸して白くなった状態のものを肉料理の調味料として使用するんだとか。 私も試してはみたのですが量も少ないせいか、特に味もなくといった感じ。次回はきちんとしたものをウォンに作ってもらいたいと思います パパイヤの種を植えて約5ヶ月 半年足らずなのにパパイヤはスクスク成長して、先日いよいよ小さな実をつけました なんとも可愛らしい実ですが、その成長の早さに驚いています。手を加えず種を撒いただけでこんなに立派に成長するのですから南ラオスの土壌にあっているんでしょう。 ラオスの土壌にあっているといえばバジルもその一つ 先日蒔いた種が発芽しました 因みに種自体も食べるそうで、水に浸して白くなった状態のものを肉料理の調味料として使用するんだとか。 私も試してはみたのですが量も少ないせいか、特に味もなくといった感じ。次回はきちんとしたものをウォンに作ってもらいたいと思います ...
農場に生えている自生の蔦系の植物。 ほっておくとその辺一帯にできている蔦系の植物。 農場管理のオンとペッも何気なく雑草としてカットしていたのですが、 (おかげで今は少なくなっているのですが) 最長のウォンがこの蔦の使い方を教えてくれました。 実はこの蔦、なにやら寒天のように固まるそう。 「根っこを使うのかな?」 と思い「使い方を教えて!」と聞いたところ 早速その辺から蔦を切ってきました。 どうやら根っこではなく、この葉っぱの部分を使うそうです。 使い方はいたって簡単。 ここにほんの少し水を加え、 煮ることも蒸すこともせず、ただ揉むだけ。 そして揉み込んで出てきた汁にお好みの香草や塩などを混ぜるだけ。 これはウォンさんがくれたもの。 (作り方を教えてもらいながら自分で作業してたので写真なしですみません) 汁以外は食べずに捨てるので、 緑の部分は、菜っ葉と香草。これはミントとからし菜(多分) そのまま食べても良いですが、 天日に干すと寒天のように固まって保存も効くんだとか。 なんとも不思議な植物とその使い方でした まだまだウォンさん引き出しが多そうです。 ちなみにウォンさんは私が使うクミンなどのパウダー気に入ったようで、 この料理にクミンとターメリックパウダー混ぜてました。 ご飯のおともに、肉魚料理のソースとして使える美味しい料理ができました。 ...
昨日無事に交配を終えたお蚕さん 朝交配したら昼には割愛。 割愛されたメスはしばらくすると卵を生み始め 次代へと命のリレーが始まりました。 翌日の今朝にはほとんど産卵完了していました。 その数1母蛾から約400個。 このように円柱の中に産ませるのは、病気の発生を未然に防ぐため。 母蛾に病気があると遺伝してしまう恐れがあるからなのです。 卵と母蛾を関連付け、産後の母蛾は病気のチェックに回されます。 さて、交配した蚕蛾はどうなるのでしょう? 実は蚕蛾は羽化した後は飲まず食わず。 飛ぶこともしないし、本当に産卵のためだけに羽化してきます。 そして産卵を終えた蚕蛾は役割を終え、1週間ほどで衰弱しやがて死に至ります。 その後は捨てるかもしくは、焼却されるのでしょうか? ラオス農場では香草などと一緒に煮ています 交配を終えたオスも羽化に至らなかった蛹も全部貴重なタンパク源。 仕事を終えたスタッフもみんな料理ができるのを待っていたくらい。 ちなみに、待ってみんなで食べるのは通常、豚・牛などの肉類が手に入った時。 蚕蛾はみんなにとって牛豚並みの栄養源ということでしょうか? ここで育った蚕蛾と、ここで育った香草。 今まで食べた中でも最も美味しい昆虫食となりました。 (※産卵を終えた母蛾は病原菌のチェックのため食用にはしていません) ...
先日わざわざ日本からお客様が来てくれました 何も無い所に 本当にわざわざ。 ありがとうございました 本当に何も無い所で恐縮でしたが かえってその『無い』ことを楽しんで貰えたら嬉しい限りです 写真は農場の朝日 久しぶりの真っ赤な朝日でした さて、その時オスが数匹生まれてきました。 オスばかりで交配を見てもらえず残念でしたが、昨日無事にメスも生まれ交配を開始。 ちなみに蚕蛾はオスが1-2日先に生まれてきます(多くの昆虫がそうだとも聞いたことがありますが、、、、) そしてメスが生まれて来るのを首を長くして待っています。 ...
今回新たな挑戦は、酵素ジュースとジャム。 若いグァバで挑戦したところ、ジュースというよりは 実の方がコンポートとかジャムとかいった感じで美味しかった (発酵途中で晒して実と汁を分けたのが功をそうしたか?)ので、 今回パパイヤに変えて挑戦。 発酵具合はご覧の通り 見事に酵素が餌を食べてくれているようで 一混ぜすると溢れるほどぶくぶく泡が出てきます。 種ごと食べれる パパイヤジャム あまさの少ないラオスにおいて かなり美味しいジャム(?)ができました。 個人的にはグァバ同様少しアルコールになってくれると もっと美味しいんじゃないかな? と期待しています。 自然になっているものを 利用した美味しいもの。 日本にも紹介できるよう研究中です。 酵素に詳しい方是非教えてくださいませ。 ...
先日収繭した繭たちが 早速切り繭に。 こうすることで、乾繭しなくても羽化の際の酸によって 繭が汚されることなく、 繭を綺麗なまま保つことができます。 こちらは種用として切り繭された繭たち。 中の蛹は大事に管理され、 やがて羽化して交配し次代へと命を繋いでくれます。 種用でない蛹も 現地の貴重なタンパク源として ありがたく頂戴しました。 とっても美味しいらしく、 また、体にいいとのことで、 少し汚れてしまった繭も蛹も皆スタッフが頂いていきました。 繭は前出の通り、蚕糞と特殊な木と煮込むことで薬にするんだそうです。 ...
今年最後の養蚕もいよいよ終わりに近づき 先日より収繭がはじまりました。 太陽の光に糸のプリズムが乱反射してとっても綺麗。 皆さんあまりこのような繭を見た事がないんじゃないでしょうか? 綺麗なのでもう一枚。 繭をマブシから収穫した時は実はこのように 繭の周りに糸がふわりと囲っているんです。 足場とか毛羽とかいう繭作りの始まりの糸。 この毛羽を取ると 皆さんおなじみのこの繭の姿になります。 乾季で桑が少なく心配されましたが、 どれも十分奇麗で大きな繭になりました。 ほっと一安心。 こちらも別の角度からもう一枚。 皆さんご存知の繭らしい繭。 さぁ次はラオス養蚕の一つの要である 交配の準備です。 いよいよ本当の最終段階。 もう一息新調にお蚕さんの様子を見守りたいと思います ...
黙っていてもみんなが勝手にスタッフが育ててくれる菜っ葉類。 写真はからし菜とほうれん草的なもの。 堆肥という堆肥は使わず、自社農園の稲穂を炭にしたものが乗っている程度。 所により蚕糞が使われていますが、使わなくても大丈夫。 こちらはトマトを植え替え中。 奥に見えるように、稲穂は植えるところにそのまま乗せて火をつけます。 炭になった頃合いを見計らい、灰になる前に水をかけ進行を止めるようです。 さらに隣には、ディルにパクチーといった香草。 ニンニクに玉ねぎも育ち始めました。 市場に買い物に行かなくてもいい日が徐々に多くなってきました。 ちなみに、今は乾期の始まり。 水は井戸水で育てています。 これらの野菜は乾期と共に育て始めたので、 「やはり雨季は雨がきつくて育たない?」 と質問すると、 「薬をやっている土地では雨季は育たない。 でもここは薬を使わないので雨季でも大丈夫」 だそう。 仕事の合間なので順々にやっているだけだそう。 この野菜たちは写真の通り、 虫食いも少ないし、 味もとってもしっかりして美味しい。 薬を使う土つくりに改めて疑問を持ってしまいました。 ...
上蔟が始まると、丸々と膨れ上がったお蚕さんは いつのまにか体が小さくなり 若干透明がかった黄色い姿へと変わります。 桑も食べることなく、 繭を作る場所を探してあたりをウロウロと糸を履きならがら歩き回り 次第に足場を固めると 少しづつ 少しづつ 繭の形を形成していきます。 そこから2〜3日かけて糸を吐き続けることで 次第に厚く、硬くなっていきます。 そのため風に当てて上げることがこの時は重要。 ラオス養蚕場は高地の傾斜地に建てられているため、 非常に心地いい風が繭の状態を綺麗に保ってくれています。 中では幼虫段階。 今から蛹へとまた時間をかけて変形していくようです。 蛹への変形時は動くこともできずとっても脆弱な状態。 そのため繭はとっても強く 外敵から身を守るだけでなく、 紫外線などもカットすることで 中の蛹を守っているから驚きです。 ...