タイのシルクで着物を作りたい その1

17:04:00

夏も終わり、涼しさが少しづつ出てきていますが、そんな暑い夏や残暑にキモノがアツイなぁっと思ったことありませんか?
私はしょっちゅう。
じゃぁ熱帯の生地でキモノをつくったらどうなるだろう?
それが始まり。
そこからじゃじゃ馬タイシルクとの格闘が・・・。

まぁそんな、最近ってわけじゃないですけど、前から取り組んでたタイシルクの着物を作るまでの記録をちょっとづつご紹介。

タイと言えばタイシルクと言われるくらい、タイシルクって有名ですよね。

こんな感じの強い光沢が特徴的。色もしっかりしてるイメージ。

何が違うって、まずは糸自体が違う。おカイコさんがイエローコクーンと言われる黄色い繭。

これ、染めていない状態でこの色なんです。写真写りもありますが、かなり黄色い。
そしてその糸を撚(よ)るのですが、感覚からすると撚りは日本よりかなり甘いでしょうか?手仕事ということもあるんでしょうが、それがいい風に作用し風通し抜群。南国を生き抜くためにはやはり必要なのでしょう。糸それぞれが空気を含むようなイメージをもっています。(あくまで個人の見解です 笑)
そして、やはりタイシルクの特徴はその光沢感と張り。
非常に強い光沢と、横に 張るのが特徴です。打ち込みがかなり強い模様。
これは、タイシルクの主な使用方法がサローンだからだと勝手に思っています。
こんな感じですね。
まぁそんな風に横に張ってて、光沢があって、やっぱり着物にはなかなか向いてないなぁ・・・。

あついから、タイシルクの涼しさはきっといいはずなのに。

しかし、そのおもいだけではあのじゃじゃ馬を乗ろうとはなりませんでした。
そんなおり出会ったあるタイシルク。
それを作るある作家との出いが始まりでした。
細番手の糸を使った上品なタイシルク。
今までのようなタイシルクの粗さがなく、本当に上品な光を放ちます。
「これはいい!」
これならきっと!
ということで帰国。
・・・で、早速キモノにしたのですが、やはりまだ少し横の張りが強いようで。
これはこれでいいのですが、まだまだ彼女の生地のポテンシャルはありそうです。
そしてまたタイへ赴くのですが、その話はまた次回。

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