イカット(絣)着物とバティックミュージアム

12:30:00

チレボンを後にして、ジャカルタに戻ってきました。
実はたまたま、本当にたまたま、チレボンの作家さんにプカロンガンの作家さんを知らないか?と尋ねたら、ちょうど明日からジャカルタで大きなバティック市がやっていて、ジャワ島中から作家や職人さんがやってくるよ。とのこと。
プカロンガンにつてがあるわけではなく、行ってから考えよう(いつものパターン)としていたところの朗報。
急遽予定を変更して、ジャカルタに戻ることに。

目が回るほどのバティックやイカット。めちゃくちゃ高級なものから、廉価なものまで勢揃い。そこでは、バティックじゃなくイカット系のものを多く購入。
後日こんな着物に変身しました。

なんだか銘仙みたいで結構なお気に入り。

そして、せっかくジャカルタで時間があるのだからとバティックミュージアムに。
ここが意外とめちゃくちゃいい!
バティックを知りたいなら是非一度足を運んで 欲しいところ
http://museumtekstiljakarta.com/index.php
バティックミュージアムといいましたが、正確にはtextile museumでした。バティックのイメージが強いですが、ジャワ島にはイカットなどの産地も豊富です。

この部屋はマドラ地域のもの。というように、各部屋ごとに地域のバティックを分けて展示しています。右端のものはマドラっぽいなぁと思えるのですが、他のものもマドラなのだそう。やはり色々混ざり合って自分の地域の特徴に落とし込んでいるのでしょう。まだまだ奥が深いです。
こんな風にインテリアとしても上手にディスプレイされています。
とにかく数がめちゃくちゃ多い。そして手の込んだ素晴らしい作品ばかり。
このように順を追ってできるまでを解説してくれているのも魅力的。
一番左がロウをおいたところ、そして染めて、ロウを溶かして、またロウをおいて、染めて、ロウを溶かす。この繰り返しで、色が重なるってわけです。気が遠くなる作業。
友禅や注染のように色をさすという作業はせずに、全部つけて染めるので本当に大変!
何度もロウを塗る作業を繰り返すので、その技術は日本のものより高いんじゃないか?と思ます。素晴らしい!
ちなみにロウ置きには大きく分けて二種類。前回の写真にあったように手で一つづつさす方法(トゥリス)と、この写真のように銅板で方をつくり型押しでする方法(チャップ)
今はバティック風プリントのものもとても多く出回っています。作家さんはあれはバティックとよべないよねぇなんて話しも。
プリントかの判断は、だいたい見ればわかるのですが、念のため日本でもおなじみの裏の確認。色が裏まで通っていたらプリントじゃないです。
そんなこんなでとっても有意義なジャワ島訪問記でした。

You Might Also Like

0 コメント

Like us on Facebook

お店のFACEBOOKではブログで紹介した生地の展示会情報などを公開しています。ご興味ある方はいいねしていただくと嬉しく思います。

Flickr Images

Subscribe