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生地(アジア)/インドネシアバティック

気軽なバティックの帯を求めて

さて、先日紹介のトゥリス(手書きバティック)はインドネシアでも非常に高価で特別なもの。いわば王族への献上品として技術が磨かれた最高級品といっても過言では無いもの。日本でいうならやはり友禅の着物が普段着物じゃ無いように特別なもの。だから普段着物にぴったりの帯を今度は探しにやって来たってわけです。今度の手法はチャップと言われるもの。こんな道具を使い、ロウ伏せしていき染めてロウを落として完成します。それでも一つ一つ手で押していくので大変な手間がかかったものです今回の探しもは綿生地にチャップのもの。それでいてシンプルなものが無いかなぁと探していました。一色擦りで、普段着物にぴったりのモダンバティック帯。浴衣に遊びココロで締めてもいいってのがテーマです歩きました途中スコールにうたれながら写真はまだ雨が少ない時で降り始めです。そしてかわいさ満点のシンプルアンドモダンバティック発見ですスコールの思い出に傘のバティック。これはリバーシブルの半幅帯にしよう。蔦のバティックも名古屋帯に良さそうです。そしてもう少し大人な感じで上品なバティックも。ドビー織機で地紋がある生地にコンビナシバティックを施したもの。光沢感と色柄がちょっとオシャレな大人の普段着物を演出してくれそうです他のも色々ありましたが、それはまたのお楽しみ。また4時間かけてジャカルタに戻るとします。 ...

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着物

オーダーした帯が完成

バティックと言ってもその色柄は様々。先日の作家はめちゃくちゃスペシャル。何せ今オーダーして完成は7月なんですから、その手間は信じられないほどです。 それは所謂トゥリスと言われる手書きで作られるのですが、 これがトゥリス 今回改めて気づかされたことは、トゥリスの中でもその出来に雲泥の差があるということ(どちらがいいかという訳ではないです)。 同じ日本画で同じ技法でも腕とセンスで全く違うように、同じトゥリスでも様々な表情があります。それぞれ好みですが、先日の作家は私のツボ。そして確実にメチャクチャ信頼できる腕を持っています。 オーダーした帯の一部を公開。 こんな感じで細い線がとても 綺麗に書かれています。色のセンスも抜群! そんな彼女にオーダーしていた帯がいよいよ完成。初めてのオーダーだったので不安(アジアでのオーダーはいくら指示しても、図に書いても、これでもかってくらい言い聞かせても違って上がってくることが多々ありますので) だったのですが、見事としか言いようがないくらい綺麗にできあがりました! ムガのシルクの上に手書きバティック。見たこと無い素晴らしい仕上がりに大満足でした。これだからやめられません。 年始には丸杉にて公開予定ですので、興味ある方是非ご覧下さい。 ...

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生地(アジア)/インドネシアバティック

本場バティック作家に帯をオーダー

ジャカルタから電車で4時間チレボンという町にやってきました。というのも以前、ここでオーダーした帯出来たそうなんです。まだまだ未発展のこの地域ですが、他の地域に比べてもバティックでは引けをとりません!こんな感じの道を歩き、その先に彼女のアトリエがあります。このピンクと水色、オレンジの組み合わせがバラガンを想像させ、、、というのは大袈裟すぎるでしょうか?でもさり気なく面白い。綺麗なバランスです。そして到着やはり、綺麗にしています。そして家には多くの木が植えてあり、それは染める為であり、食すため。自然との共生が彼女の感性を高めるのでしょうか。ちょっとしたテーブルクロスにもベッドカバーにもやはりバティック。生活に根ざし発展したバティック。その様子が伺えます。そしていよいよ本題。多くの生地と本を見ながら延々丸一日がかり。なにせ素晴らしい作品が多すぎて迷いながらの四苦八苦。迷って迷っていると、ふとピーンと来るものに出会います。そうなるとそこからは早い。やはり、非常に通じにくい英語(彼女はほとんど英語ができない!私もですが)でも構わず進めれます。できない会話を解決する策。筆談とジェスチャー。お互い絵と図にして話せば得意な畑なので通じます。数字は指の数。そんな感じで何とかオーダー完了!きっと素晴らしい帯が出来上がるでしょう。で、いつごろ、、、答えは7月でした。約7ヶ月じっくり完成するのを待つとしましょう。オーダーしていないものの中からもおしゃれなバティックを発見!さすがのセンス。これほど伝統の上に独自のセンスがマッチした新しいバティック出会うことは中々無いでしょう。もちろん天然染料のバティックも言うまでも無く素晴らしい。この帯一見地味だけど、見事に手の味と自然な色がマッチして、見れば見るほど愛着が湧いてきます。さて、オーダーも終えたところで続きはまた後ほど。最後に彼女の作品が載ったバティック紹介の冊子この中にも多くの彼女の作品が掲載されています。 ...

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旅の記録/タイ

再びタイ出張 パート3

折角なのでタイの風景と今回の発見を少し紹介。と、その前にホテルのエレベーター内に何気なくかけられていた額の生地がなんだか素敵だったので写真を一枚。なかなか繊細な雰囲気ですがタイのものでしょうか?と、外に出るとやはり屋台の山。お坊さんも多く屋台を利用しています。さらに中心の道路は車が一杯。全く動かない程の混雑ぶり。タクシーはこの渋滞地区を避けるために場合によっては、近くのホテルに行ってくれない(ただ言葉が通じないので余計にだとは思われます)そんな中、先日のテキスタイルデザイナーが連れて行ってくれたレストランはタイで初めて美味しいと思ったトムヤムクンが!そしてカニ料理が有名とかで、カニオムレツも大変美味しく頂戴しました。決して高級な店ではなく、地元の人が行く大衆食堂のようなところ。こんな感じだけど、今でも伝統のタイ料理を作るいわば本物のタイ料理が食べれるのだとか。そして何より素材を大切にしている感じを受けましたここを選んでくれる彼女のセンス。やはり生地に通じるものがあります。素朴で普通だけど、それを磨き上げた。そんな感じ。また是非来たい食堂でした。そして最後の発見がこのお酒。ビールのつもりで、喉をスカっとさせたくて、でも折角なら飲んだことの無いものに手を出そうと思って買ったこのお酒。注いでみたところ、、、泡も無いし黄色くもない!?飲んでビックリ!甘〜い白ワインのような、微かに日本酒のような味。なんとも完成度の低い感じのお酒。調べてみると、サトーという木だとか、もち米だとか、そんな感じで書かれていました。しかし、このお酒。飲んでる内に結構癖になりそうな。あくまで南国大変の緩さの中でですが、以外にいけます。そんなこんなで、いよいよインドネシアに到着です ...

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旅の記録/タイ

再びタイ出張パート2

そんな訳で、いよいよ兼ねてから約束していテキスタイルデザイナーとの打ち合わせ。今回は彼女のギャラリーにて打ち合わせをすることとなった。そして、やはりこれだけの生地を生み出す感性もつには其れなりの背景がある事を思い知らさせた。ギャラリーにあるもの一つ一つが洗練され、輝きを放っている。全てを大事にしているのが伝わるほど古く埃を被っていてるものは無い。アンティークの壺もテキスタイルも、それをディスプレーするセンスもやはり私のツボにはまる。インテリアにさりげなく掛けられた山岳民族の布がさりげないオシャレを演出する彼女が好きだという象のアンティーク。もちろんテキスタイルは言うまでも無い。昔、我が師は言っていた。感性を磨くには、とにかく色々なものに触れ、最高と思われるものを身近に起き、それを綺麗だとか言葉に出して表現することだ。と。これだけの生地を集め、触れ、研究している彼女だからこそ素晴らしいテキスタイルが出来るのだととても納得した。そんな彼女とは、今日は着物と帯の打ち合わせ。特に今回は帯を中心に打ち合わせた。そしてきっと素晴らしい帯になるだろう生地を発見!それはこの写真の生地ではないけど、欲していた無地の生地。そして絣の生地と出会った。この生地をこのようにトリミングして‥裏地をあの生地にして‥うん!来年早々にはできそうだ完成次第また報告します。今回のタイ紀行。かなり有意義な旅になった。さぁ明日からバティック作家を訪ねてインドネシア。朝一なのでそろそろ準備に掛かるとしよう。そうそう、着物ではないが彼女の服もまた素晴らしい!なんていい生地を洋服にするんだ!これはまた機会が有れば紹介したいと思う。 ...

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旅の記録/タイ

再びタイ出張 パート1

そんなわけでタイに再びやってきました。飛行機は超満員。JALは座席が広くていいんだけれど、今回はその後にジャカルタまで行きたいってこともあり、タイ航空をセレクト。名古屋から直行便もあり、ジャカルタまでの周遊(いや遊び行くんじゃないです!)もできるんで便利な航空会社です。で、そのタイ航空が満員。やっぱりタイはかなり発展してるんでしょう。日本からきっと会社関係の人たちが大勢乗っている感じです。前から工場が多いタイですが、更に工場以外のビジネスにも変化しているのでしょうか?まぁそんな訳でやって来ました。タイ。夜だったので暗いですかね。クリスマス飾りはタイでもやっている様子。そして1日目はやっぱりタイビール。隣のエゲツない肉は豚足。まさかの量で、他のものが入らない・・・下には漬け物のようなももが敷かれていてめちゃくちゃ美味しい!なかなか当たりの店でした。こんな感じで豚足が並んでました。とりあえず今日は遅いので夕食レポートのみで明日に備えます。明日からは生地の打ち合わせ。いい生地見つかるといいんですが、どうなることでしょう。 ...

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生地(アジア)/タイシルク

風の絹とう の着物に合う帯を求めて渡タイ準備中

先日のシルク着物「とう」の完成を受けて、再度タイへの出発を決定しました。色のバリエーションとかも見てくる予定なのですが、なにより合う帯を見つけたくて。 いや、無地だし結構ほとんどいろいろな帯にあうんです。 しかし、せっかくだし何かもっといい合わせ方が提案できないだろうか?と思案に思案をかさね、立ち戻った原点。 そう、同じ彼女の生地で帯も作ったらいいんじゃないか?と思いついたのがその始まり。 以前より無地の紬の帯が欲しいなぁとの声をいただいていました。しかしなかなかない。あっても高い。。。 う〜ん。 とうなっていましたが、この着物に合わせる帯をと考え始めた時、「そうだ!」と閃いたのです。そういえば、彼女の生地にこんなのがあった。 これってひょっとして、いや、ひょっとしないでも帯に最適なんじゃないか? どうして今まで気づかなかったのだろう。 (これ、金が施されていますが、実は施したのは私自身です。) この生地を用いれば、無地の非常に風合いのいい紬帯ができるはず!しかもちょっとしたアクセントに金をつけても面白い!しかもカラーバリエーションもだせる(はず) と思い立ったが吉日。早速連絡。 And also I'm looking for hand woven silk attached later. なんて相変わらず拙い英語でコンタクト。公文も何もむちゃくちゃです、きっと。綴りも怪しいもんです。 その結果 THANK YOU ! の返事。 あるの?ないの? 若干曖昧ではありますが、あるでしょう笑 そんなこんなで着物に続いて帯も出来るといいなと思いを馳せて、飛行機予約を済ませちゃいました。クリスマスにかかるとやっぱり値段が高いので、キンキンですが、クリスマス前に帰るスケジュール。せっかくなので、インドネシアにもお邪魔してきます(ただでさえキンキンのスケジュールにもう一カ国増やすなんで狂気の沙汰です) ...

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生地(アジア)/タイシルク

風の絹 とう 完成!

ちょっとブログを書かない日が続くと、それがずっと続いてしまうようで・・・ あまり向いてはいないんじゃないかなぁと思いつつも、やっぱり気分によっては書いてみたいわけで。 というのも、1〜2ヶ月前にブログで綴っていた、シルクの着物がとうとう、とうとう完成したのです。 監修は、ジムトンプソンの生地も監修し、タイ王室に生地を納め、国王妃のプロジェクトにも参加するテキスタイルデザイナー。 すったもんだしながらいよいよ完成した生地は、 細番手の糸をよりを入れずに柔らかく、風合いよく仕上げた逸品。(自ら逸品と呼ぶほど上等な出来具合なのです) 上品な光沢感と優しい光がとっても顔に映えて美しいと見とれてしまいました。 ・・・しかし、これを作った本当のテーマは、軽く・涼しい着物。 着物愛好家ですら、時々重たくて・・・という言葉をよく聞きます。さらに夏(今の日本だと春〜秋はなつでしょう)は暑くて来ていられないとも。 これはダイエットだ〜なんて自分に言い聞かせながら着る人もいるんじゃないでしょうか? だからこそ作りたかった。軽くて涼しい着物を。 で、それに適した生地があり、作っていたのが前述のテキスタイルデザイナー。。。しかし、やはり着物に向くかというと、横張りしてしまったり、光沢が強すぎたり・・・課題山積み。いやいや、それはそれで軽くて涼しくて楽しい着物なんですよ。 しかし、より、もっと、と思うのは人の心情でして、もっと柔らかく、もっと上品に・・・数年の掛け合いの中でようやく生まれたのです。 そう、それがこれ。 上品ですねぇ。 またこのモデルさんが最高にマッチしています。 もうびっくりするほどハマっていて着るものと着る人がマッチするとこんなにも最高のステータスを発揮するのだと関心しまくりでした。 パーティーにも普段にも、そしてお茶にも行ける。そんな着物です。 手紡ぎ・手織り、横糸には真綿を入れて軽く涼しくしたこの着物。 せっかくなので 風の絹 とう と銘打たせていただきました。 是非一度触ってその風合いを確認してみてください。 見たい方は現在丸杉のみでのお取り扱いです。 お店にてお待ちしております。 ff0yiu ...

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