来月10月6日から23日まで、またまたタイとインドネシアに行ってきます。 (其の間お店をおやすみさせていただきます。ご不便をおかけしますが、何卒ご理解宜しくお願いします) さて、今回のタイは主にパクトンチャイの手紬手織りの絣シルクに加え、新しい産地の開拓を目指しています。 新しい産地といっても前回会ったJam-Jitさん。 是非現地まで行って話たいのですが、彼女は英語ができないし、メールしても返事はなしだし ・・・なかなか新しい職人さんとのやりとりは難しいです。 しかし、そうはいっていられません。 なぜなら、彼女の生地を気に入ってしまったから。 こんな風に糸をおる 染めは全て天然染料(しかも自前) なんとお蚕さんも綿も自前! そんな村です。 こんなところは今はほとんどありません。 しかも使用感も抜群! 天然染料と手紬、手織りにこだわった綿と絹を作る彼女たの生地は、今回使って見て本当にいいものだと確信しました。 (自然のものを使うってのは聞こえがよくて、それだけでいいものだと思ってしまいがちですが、やっぱり使用感が大事。実際使って見て確信しています。) なので生地の打ち合わせに是非とも行きたいのですが・・・ 連絡がとれない。 こうなりゃ突撃かな?とも思い始めています。 ですがバンコクから車で7時間・・・ 2〜3日コースで突撃が不発だったらと思うと・・・ もう一度何か連絡とってみなきゃ。 と思う今日1日でした。 ...
さて、昨日ブログに載せたお棗。 この棗は丸杉が信頼する若手漆職人のサクラさんが作ってくれました。 彼女は輪島と香川で修行し、現在は名古屋城の修復にも携わる腕利きの職人さんです。 色々な経験があり、研究熱心なため本当に頼りになります。 先日漆の火鉢の修理をお願いしたのですが、これもとっても綺麗に仕上がっていました。 金継ぎなんかもできますので、「大切な器が割れてしまった」なんて際はお声掛け下さい。 さて、話がそれましたが、この棗はこのようにして出来上がりました。 ロゴは、錫と金を混ぜたものを蒔絵してあります。 シアトルの文化はハデではなく「実は・・・」という内面的な文化度の高いものが好きな気がしていて、蒔絵も少し抑えた表現をお願いしました。 だけど錫だけだと少し地味になりすぎる気がしたので(個人的にはかなり好きな表現ですが)少し金を足して角度によってキラキラして見える感じになっています。 実際の使用はいかがでしょうか? お茶会がどんなだったか伺うのが楽しみです。 ・・・ただ一つ。敢えてこちらに書かせていただきますと、残念ながらロゴを入れる際に少しミスがありました。それがわかる人はお茶人ですね。 帰り次第修正したいと思います。 ...
たまたまかもしれませんが、アメリカはチョコレート文化が盛んなようで、ロサンゼルスでもシアトルでもおすすめはチョコレートだと言われました。 そんな中、シアトルで一躍有名なチョコレートショップがあります。 Fran'sというチョコレートショップ。 HPはこちら 塩が乗っかったチョコレートが有名。 オバマ大統領のお気に入りで、ホワイトハウス御用達。 ひょっとして日本で知っている人がいるとすると、以前和風総本家に出ていたのがこのFran'sさん。漆のギフトボックスを作ったことで特集されていました。 さて、私たちとFran'sさんの関係はというと、昨年、Fran'sさんのショップで開催された日本の匠を紹介する展示会に出展したのがきっかけ。その展示会を主催した日本人女性佐川明美さんがFran'sさんでお茶会を開催されるそうで "私たちも何か協力できないかな?" ということで、話し合った結果、Fran'sさん特性のお棗を作らせていただく事になりました。 (明美さんのブログはこちら。毎日日本の文化を英語で紹介してくれています。) そのお棗がこちら。蓋にフランズのロゴマークを。 実はこの棗。とっても特殊で 蓋を開けると浅い"うけ"が。 それを取ったところ。 つまり、中に二種類の粉を入れることができるのです。 お茶とチョコレートのパウダーが上手にミックスされるのでしょうか? それとも、ホワイトとダークチョコを混ぜたホットチョコ? どのような組み合わせになるかわかりませんが、今から楽しみです。 そんな変わった楽しいお茶会。 是非丸杉でもやらせていただきたいですね。 その折はまたこのブログで更新しますので、お楽しみに。 ・・・と、棗の紹介をもっとしようと思っていたのですが、少し長くなりました。 このお棗の詳細はまた明日。 お茶会は確か明日からだったと思いますので、気になった方は是非シアトルまで。 ...
今日はJam-Jitさんのコットンパンツを紹介。 今まで履き心地がいいと何度か紹介してきたこのパンツ。 今日は一味違います。 と、その前に今日のお客様。 涼やかな正藍の阿波しじら上布の着物。 足元は京都の一脇さんのかっこいい履物。 (※一脇さんは来月15日来店アンド実演販売!お見逃しなく!) この阿波しじらは今はもうありませんが、育てがいのある着物ですね。 シャリっとしていて張りがあって、着込んでいく内にどんどん風合いが増しそうです。 さて、今日のテーマはコットンパンツ。 なのに普通に着物を解説してしまっています。 が、そんなお客様が「ふっ」と消えたと思ったら再登場! どっこいしょ。 ジャーン 「どうだ!」 と。 「タイパンツ式野袴」が誕生した瞬間です。 確かにタイパンツはウェストを気にしなくていいので、帯の上からでも簡単に(?)はけてしまうのです。 品のあるお着物姿が、一気に暮らしの着物に変身! 「今から車移動なんで、これだととっても楽なんです。」 ということ。 これはまた一つ教えていただきました。 タイパンツに新しい可能性を見た1日でした。 ...
インドネシアのBayuさんから製作途中の写真が送られてきました。 染め一回目の様子。 見るからに綺麗そうですが、どうなのでしょうか? 帯地を持って行ったのでとっても長いです。 それを天日で乾かします。 ちなみにこれはあの注文した帯の製作工程。 この帯ね。 全く同じ色でと注文しています。 製作途中の色を見ると、これが完成したらこの色になるとはなかなか想像できません。 次は、蝶々(プクプクというらしい)の上にロウ伏せをするってことはなんとなくわかりますが、それ以外は皆目検討つきません。 また一回目のように全部つけて染めるんですよ? 信じられませんが、 その辺は長年王族のバティックをつくるBAYUさんとFITLYさん。 頭の中に次の工程があるのでしょう。 10月の完成を楽しみに待ちましょう。 ...
無事にサローネから帰って来ました 台風が心配されましたが、そこは日頃の行い 特に支障なく帰ってきました さて、三日間サローネで東京にいましたが、多くの人にバティックをお伝えできたのじゃ無いかな?と思います。 そんな我々のブースのすぐ前で、一つ素敵な襦袢を作っている人に出会いました。 その襦袢がこれ 三越綸子(みこしりんず) というもの ちりめんの襦袢なんですがとっても素晴らしい襦袢です 何がすごいって 絹100パーセントなんですが、とってもストレッチが効いていて伸びるんです。 (伸ばした写真撮り忘れました(涙)) 襦袢が硬いと歩きにくいしお茶なんかのときも動きがしずらい さらにお尻の周りが裂けるなんてトラブルも しかしこの三越綸子はとっても伸びるんです しかもポリを使っていないので蒸れることも有りません 日本にもまだまだ知らない素晴らしいものがありますね! この三越綸子は、実は安土桃山時代に世界に伝わったらしいのですが大量生産の時代に隅に追いやられた作り方なのだそう どのように作るかというと 八丁撚糸(いわゆる水撚り)で3500回転くらいの強撚糸をかけ 織り上げたものを精錬します するとググっと縮み、 また目一杯広げる 右が織ったところ 真ん中が精錬(ノリをおとした) それを伸ばすと左になります。 こうやってできた襦袢がこの三越綸子 約一ヶ月後に届きますのでお楽しみに 作っている人は、こんな人 着物の似合う粋なお兄様です。 それにしても日本のものづくりはすごい! ...
今日は嬉しい事がありました 昨日ご購入頂いたお客様が早速その帯を締めて早速会場に駆けつけてくてたのです! なんと嬉しいことでしょう 雨にも関わら素敵なコーディネート とっても細かな多色の大島に、この帯を合わせています 帯はタイの手紡ぎ手織りのシルクにラオス(周辺の山岳民族)の織物を合わせた帯 本当にとっても似合っていたので思わずパシャリ。 そんな今日は大島の作り手に大島とバティックはとっても合うね。 今度一緒に展示しましょうとお声掛けいただいたり とある雑誌のコーディネーターにひょっとしたら今度使わせてもらっていいですか? とお声掛けいただいたり そんなこんなで色々といい出会いがあった今回の展示。 バティックやアジアの作り手を知って貰うキッカケ作りが少しできたのかな? と思いました。 今後も確かな作り手と良いものを作っていく後押しをされました。 早速来月はタイとインドネシア行ってきて、今日の様子を伝えて見たいと思います。 また新しいものもこのブログで公開していきますので応援よろしくお願いします ...
さて、昨日はお休み頂いた本ブログ 今日はきっちりと更新いたします 昨日から三日間にわたり日本橋で開催されている着物サローネ 私たちはそこでバティックを中心にアジアの帯と着物を展示しています もちろん私もバティック着物 汗かきの私が汗をかかないくらい着心地がいいバティック着物です マネキンさんにも着てもらっています 職人はアブドゥルさん ジュグジャカルタ(古都であるので日本で言うところの京都。)で作られる王族専用のバティック柄 パランといわれています 生地は綿ですが、中でも最高級を意味するプリミシマのコットン だから本当に着心地いいです! そんなバティックの帯や着物は今回のサローネのお客様から本当に好評頂いています。 そしてよく聞くこれは、現物を見たいけど見れる所がない。という声が。 バティック職人も着物生地を作るのを喜んでいるし 着物を着る人も手に取りたいと思っている。 なのに現物を見る機会が無いというのは何とも悲しい話です 私どもの力不足を感じます。 が、嘆いてもいられません この2日の皆様の声に応えれるよう、全国の呉服屋でバティックが見れるように今後努力していきたいと思います ちょっと大袈裟ですが、少しでも私どもの職人の技と心が日本の皆様に届くよう今後も努力していきますので、どうぞ応援してやってください このブログを見て「実物見たい!」という方はお気軽にコメントやらメールやらお寄せください。何か見れる方法を考えますし、お近くで展示のさいはお声掛けさせて頂きます。 ではもう1日日本橋で皆様に生のバティック見て頂けるよう頑張ってまいります! ...
久々に日本の特殊な生地を紹介 明日から着物サローネ出展にかかわらず、今日は着物ではない生地を紹介します 以前、長野に行った際打ち合わせしてきたサンプルが出来てきました サンプルといっても完全に製品です 作った製品はブランケット 白いウール、黒いウール、シルクの三種類の糸を三重織り この三種類が上中下のどの層に来るかで表に現れる色と質が変わっています 若干グレーに見えるのは、真ん中の層が黒い生地となっているから。 白く見える場所は裏が黒い生地が出ています つまりこの生地。一枚なのに裏表が有りません それを縮絨することで、ふんわりとしっかりとした新しい触り心地になっているのです。シルクのー部分は縮絨率が違うのでまた違う表情を見せてくれます 左下のもやもやっとした部分がシルクです なんといいましょうか? 頭では分かっているんですが、その作り方想像はとっても難しいんです とにかくとっても凝ったブランケット デザインや仕上がりは上々なので、後は使い心地ですね またいつかこちらで報告できればと思います。 ...
バティックの紹介が連日となっておりますが、今日は着物ではないバティックを。生地というのは便利なもので、如何様にでも変化できます。(ただしあくまで技術があればですが・・・) というわけで、今日はバティックパンツの紹介。 これはお客様が以前買われたバティック生地をパンツにしたもの。 残念ながら顔出しNGということで、足元だけ オシャレなスタイルは自身でパターンを起こし縫製されたのだとか。本当に技術があるって羨ましいですね。 バティックはアブドゥルのもの 生地はプリミシマなんで、とってもはき心地いいです! 柔らかくて風を通す そんなパンツの紹介でした。 ...
昨日アップしたデータがなぜかアップできていなくて、しかもデータが消えていました(涙) なるべく毎営業日更新中なのですが、このブログを楽しみにしていただいてる方がいらっしゃったら失礼しました。 さて、今日はまた一つ届いたアリリの帯を紹介。 何せ17日より東京の着物サローネに出品するということで、頑張って作ってもらった帯。 アリリも楽しみにしています。 一色ですが、いい雰囲気に出来上がっています。 アリリのいつもの大胆な雰囲気に比べれば大人しい表現かな? しかし、その線の太さや、レイアウトに彼女のエネルギーが現れているよう。 右端のクリリンという部分から伸びる草木の伸び方がとってもいい感じ。 見えないところにもロウケツ。 アップ。 今回は東京の着物サローネに17日〜19日まで出展中。 ご興味ある方は是非ブースまで。 日本橋YUITO 6F40番ブース丸杉にてお待ちしております。 常時展示していないかもしれませんので、お声かけていただければ、奥からすすっとだしてきます。 ...
このところ連日バティック情報となっていますが、今日もバティックを少し 来週の着物サローネに向けてどんどんと素敵なバティック情報を発信していきます さて、今日は未完ですが制作途中の写真 バユサンから届きました 今まさにロウがついたところ 既に綺麗で、完成が待ち遠しい! 早くインドネシア行かなきゃって気にさせられます これはシルクの帯地 これを染めて、ロウを溶かし、またロウ で書いて染めてを繰り返し幾つかの色をつけていきます。 完成予想図 シルクなのでもっと光沢ある綺麗な感じになるはずです ガルーダ着物は上手くできるでしょうか? 着物用なので指定した位置に付いているか心配です これが完成予想 レイアウトは着物用に変更しています こちらはプリミシマコットン インドネシアの最上級コットンでとっても着心地いい生地です。 バユさんと奥様のフィットリーさん。 ジョグジャの手書きバティックです。 この二点は今回のサローネには間に合いませんが、10月末〜11月にはお披露目できる予定。 今しばらくお待ちくださいね。 ...
インドネシアから届いた素晴らしいバティック第三弾 それは通をも唸らせる「ジャガード」と「バティック」の融合。 さてその出来は、、、 上々!! 欲を言えばもー少し発色良い方が好みなのですが、それはあくまで個人の好み。 十分綺麗です!! こんな生地ができあがりました。 帯にしようか、 コートにしようか? やっぱりまずは帯でしょう♪ 「なんか綺麗でちょっと違う雰囲気を感じるけど、なんだろう?」 ・・・ その秘密は・・・ という様な生地に出来上がったと思います ”強い主張はしないけど存在感あるいいバランス!” 表現するとこんなかんじでしょうか? さて、この生地一体どんなものかというと・・ 織りはジャガードの手織り。インドネシアジャワ島プカロンガン地域でおられています。 珍しく男の織り手がガッシャンガッシャンと織った物 そこにバティックで染めるのですが、今回のチャレンジはジャガードとの上手い融合。 今まではジャガードの織り柄に関係なく、染めていたのですが、今回は織り柄に合わせてバティック染め 現地でもまず見たことない新しい染め方です 今回そのバティックを担当したのが、ジャガード織り職人のお仲間Hudaさん こちらもプカロンガンで染めています。 今まで色々と染めたり織ったりしてきましたが、どうも染める下地=生地が重要なのだと分かってきました。 しかし意外と素材と染めを見事にマッチさせるのは難しいものです。 しかし今回は見事マッチ。 通なら間違いなく擽られる逸品ですが(自ら言ってしまうほどいい感じ)、通じゃなくてもオシャレに着れちゃう生地が出来ました。 またこの生地を使った何かができたらこちらで報告していきます。 コートにしたい! 帯にしたい! そのほか何かにしたい!なんて方大歓迎 色々アイデアください。 ...