横絣シルクオーガンジーの羽織ができました

20:12:00

先日名都美術館へのお出かけに合わせて、かねてより何か作りたいと思っていた特別なシルクオーガンジー生地を使い羽織を作ってみました。

使用したオーガンジーはこの生地

手紡ぎ手織りのオーガンジー
産地はタイ
テキスタイルは、このブログでも度々紹介しているタイ王室が認めたテキスタイルデザイナー、Rungcheewan。
中でもこの生地は入賞し王室に収められたのと同じ生地だそうです。

通常のオーガンジーとは違い、数本に一本太い糸を織り入れています。
(なので厳密にはオーガンジーと言えないかもしれません)
ここで驚きなのは、ルーペでみてみると、この太い糸撚糸をかけていないこと。
だから空気層が生まれ軽く涼しくなるのでしょう。
しかし、この撚糸もかけない太い糸をどうやって織っていくのでしょう。
次回タイ行きの課題とさせていただきます。

さらにそこには絣(といっていいか定かではありませんが、部分的に染めない所を作った裂き染めの糸を使っているので絣と表記します)があしらわれています。

この絣のバランスがとても綺麗で上品で、蛍の光が光っては消え光っては消え、その軌跡が残像となるような、そんな儚さを感じさせてくれます。
(写真はイメージ)


さて、そんな上品な生地を羽織に仕立て上げました。

写真撮りがイマイチですみません。
もっと存在感ある綺麗な羽織に仕立て上がっています。
下に着た着物も同じ作り手の生地から作った手紡ぎ手織りのシルク着物だったのですが、写真未撮りです。着用シーンはまた公開したく思います。いつか載せるその日をお待ちください。


羽織紐には同じくアジアのシルバーを着用
とても合っているのですが、少し軽すぎたのが次回改善の余地です。
オーガンジーの張りに対して、羽織紐が軽すぎて横に張ってしまってました。(写真では綺麗に垂れていますが。。。)
だけど重い羽織紐ではバランスが悪いし・・・。また次回考える楽しみに取っておきます。

さて、手に取りまず第一に感じるのは、軽いということ。
軽いという表現すら重いと思わせるほど軽いです。
ふわっとしていて、着ているのを忘れるほど。


なので、注意点も。
着ているのを忘れて長時間座ってしまうと、強いシワが寄ってしまいます。
事実今回長時間座ってしまい、膝裏あたりに強いシワが。
生地自体は(薄いのですが)強く問題ないのでいいのですが。。。
この羽織を着ている際は、座る時に気をつけようと思った次第です。

しかし、シワになると目立つことを差し引いてもこの羽織は作ってみてとても良かったと思えます。軽く涼しいこの羽織はいうまでもなく夏のシーンで大活躍してくれそうです。
名都美術館にお出かけした際も、皆様にお褒めいただきました。
そしてこの羽織、洋服の上に着てもお洒落に着れるのがもう一つのポイントなのです。
これもまたコーディネートいつか写真とって載せたいと思います。

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