タイ政府の”染め”研究機関でシャツを染めてみる

18:47:00

今は日本からブログを更新していますが、タイに行った時は丁度国王が亡くなられた直後でした。
本当に愛された国王だったらしく、案内人も父のような祖父のような存在と話していました。
その後の政府の対応については皆様色々思う事もあるようですが、本ブログの趣旨には関係ないので、割愛。
ともかく素晴らしい国王が亡くなられた事に、ご冥福お祈り申し上げます。

さて、やはりタイでは黒い服を至るところで売っていました。
売り切れる店もあるようで、また通常の値段より高く設定してる店もあるようで、タイ全体がなんだかざわっとした感じでした。

そんな中で、イサーンのシルク研究所(みたいなところ)へ行った私たち。

国王・女王ともに地方での産業を推進していたこともあり、とっても綺麗で広大な研究施設がありました。
そこでは、お蚕さんの生産研究から糸の染めに関して研究をしているんだそうです。
草木染めもすごく研究されびっくり


このような広大な土地に草木染めの原料と言える木を育てて
それぞれの木の種類ごとに名前と色などを表記して管理しています。
タイ語なので何が書いてあるのか分かりません・・・残念
少しの量なら通訳さんに聞いて覚えていくのですが、
何せ数が多くて・・・・
一つづつやっていたら日が暮れてしまいそう

ともぎってくれた実。
ちょっと前日のエアコンが効きすぎて鼻をぐすぐすしていたら
「ビタミン豊富だから」
しかしこれがまた酸っぱいといっていいやら
口が思わず小さくなるようなそんな味。

染める材料は、時に食料となり、薬となる。
本当に生活に根ざしているんだと感心しました。

で、染めの研究をしているところへ。

藍(発酵10日目)を見せてくれる職員さん。
なんども混ぜて空気を食べさせるとのこと。
ホワイトボードには全く読めないタイ語がところせましと。

そんな中、黒く染めていると職員さん。
今タイは黒いシャツが不足している。
特にお金のない人が急に黒い服を手にいれるのは困難なこと。
なので、国が出張したり染めを教えたりして今ある服を黒くすることを推進しているんだとか。
個人的にはそこまでして黒い服を着なくても・・
と思うのですが、国王を思う気持ちとそうでなければならない風潮の中皆さんやっぱり黒い服を求めるんだそうです。


で、白いシャツを黒く染めたらどうだ?
と所長さん。
半ば強引に、まぁ郷に入れば郷に従えじゃないですが、
ものは試しに。
染めて見てください。
渡して数時間。
きっちり出来上がっていました。
縫製糸はポリなので染まらず。
なぜかボタンが茶色くそまりました。

そんなタイでの染め体験。
貴重な体験をさせていただきました。
今からタイに行かれる方は、黒い服を中心に持って行かれることをオススメします。





You Might Also Like

0 コメント

Like us on Facebook

お店のFACEBOOKではブログで紹介した生地の展示会情報などを公開しています。ご興味ある方はいいねしていただくと嬉しく思います。

Flickr Images

Subscribe