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生地(アジア)/タイシルク

広幅生地から普段使いのオシャレ紬着物を

「普段使い紬着物」 こんなテーマで探し当てた絹織物。 大胆な縦糸の色使いの上で、これまた大胆に絣を入れています。 ・・・と、ここでもう一つポイント。 これが着物に? と思われる人も多いかもしれません。 所謂「反物」では無いから、着物を良く知る人ほど、着物になる想像が付きにくいんじゃ無いでしょうか? しかし、丸杉ではこう言った広幅の生地からも良く着物に仕立てています。 「せっかくのいい風合いの生地だから着物にしたい!」 ということも勿論ですが、 今や皆様とっても身長が高いんです。 反物では袖がツンツン。違う生地を足して・・・なんてこともしょっちゅう。 だったら、何も反物でなくてもいいじゃ無いですか? とできたのがこんな雰囲気。 もっとも派手な生地を着物にしています。 というわけで、出会ったいい生地を、身長を気にすることなく、しかも比較的リーズナブルに提供できる。 それが広幅から作る着物の長所なんです。 と、生地に話を戻すと、 非常に多くの工房を回りましたが、こんな生地を作っているのはパクトンチャイのとある一工房だけ。色もいろいろあります。 大胆な黄色と青。補色同士が見事にマッチしています! この生地の面白いところは縦糸に色を使っているところ。 その上で絣をかけているので今まで見たことの無い奥行きある表情が出ています。 さて、出会った瞬間にビビっときたこの生地は、このままでは着物にしません。 なぜなら横張りがします。 着物にするとピンとはっちゃいます。 なんども洗って行くと柔らかくなるのですが、今回は無理に洗い流すのではなく、なんと砧打ち(きぬたうち)をします。 一枚一枚丁寧にきぬたで打つことで、風合いを残したまま、着物に最適な優しい生地に仕上がります。 この着物、今回は東京で開催される着物サローネにも出品予定。 近辺の方は是非お楽しみに。 愛知県近辺の方は、いつでもお店で見られますのでお気軽に。 ...

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生地(アジア)/インドネシアバティック

驚きの両面バティック

最も古いバティック それがインドネシアの王様のバティック そんなバティックを今も作り続けているのがジョグジャのバティック職人たち 伝統的なバティックには流石にそれだけの技術があると感心させられる。 例えばこれ 他のバティックと何か違う味があると思われたなら大正解。 nitikと言われるモチーフで、点描でドット柄で描かれる。 ジョグジャでは伝統的なモチーフの一つだけど、他の地域では見かけ無い技術。 さらに裏を見ると 裏表の別がない。 なんと、裏表ともに同じ位置にロウ伏しているのだ。 ちなみにこの生地はマホガニーとジョウウェイ(インドネシア原産の植物)で染められる。 写真はマホガニーの木。通常使用するようで庭につまれていた。 もう一つ こちらは天然染料では無いがとても味のある染め。 もちろん両面。 飾っておくだけで綺麗なこの二つの伝統的なバティック。 非常に贅沢だけど、服に仕立てたらどうなるのだろう? 見たことの無い、渋みと品のある服となるでしょう。 一見地味に思えるかもしれません。 しかし実は、生地好きを唸らせる一品。 ちなみにこの生地を作っているのもフィットリーさんです。 勿論帯にしても申し分無い色柄。 現在丸杉でこの2点のみが公開中です。 ご興味ある方は是非お気軽にお越しください。 ...

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手紡ぎ手織りの綿を着物に

先日紹介した綿の生地 日本に帰り早速着物にしてみたいと思いコーディネート。 綿花を栽培し手紡ぎ手織りで作られる生地は、まさに作り手の性格を表すようで、優しく、力強い 最近毎日この生地のパンツを履いているんですが、これがなかなか愛着ある履き心地。 着物にしてもきっといい心地じゃないかと楽しみです 色は今の所4色 どれも草木染めの味がでた優しくナチュラルな取り合わせです。 日本ではほぼ見ること無い、栽培から織りまでを一貫して作りだす風合いある綿着物の紹介でした ご興味ある方はお気軽に丸杉まで0566-76-6261 infoアットマークmarusugi-tao.com ...

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生地(アジア)/その他

インドネシアで食べた串焼き

無事に帰国。 店内では早速展示中です。 写真はパクトンチャイの絣シルク。 着物にとっても良さそうな新しく大胆なデザイン。 こちらはアブドゥルのバティック。 着物にしたらきっと新しく楽しい着物に変わるでしょう。 と展示の公開内容を記載してきたいと思っていますが、今日は少し脱線 今までの出会いが素敵すぎてついつい生地のことばかり書いていますが、折角なのでインドネシアの食について少し。 インドネシアといえば? やはりナシゴレンが一番有名かなと思います ナシ=飯 ゴレン=炒め なので関西風にいうと焼き飯でしょうか? これに付随しミーゴレン  ミー=麺 なのでこれは焼きそばかな? この辺りは日本でも馴染みがあり、インドネシアで食べても結構美味しいです。 が、私のオススメは何と言ってもサテ 串焼きです! イスラムのこちらは豚は食べませんので鳥とヤギ サテアイアムとサテカンビン。 ホテルやレストランでも勿論メニューにありますが、イマイチおすすめしません おすすめはやはり屋台。 炭で焼くので全然味が違います。 しかも価格は1本20円くらい! 毎度来るたびにこのサテを食べるんですが、本当に美味しいです。 どこでも路上に大体でています。 ちなみにジャワ島はイスラム圏ですので、屋台ではビールがありません。 「ブンコス」と言って、持って帰りホテルでビールと共に食すのがおすすめ。 肉自体も炭火で美味しいのですが、なによりソースが独特。 ピーナッツが特徴的なこのソースは日本で食べたことないんです。 なのでワワンさんにつくり方を伝授してもらいました。 ピーナッツにブラウンシュガーチリにスイートソイソースなどなど 一度作ってみたいと思います 完成したら味見が丸杉でできるかも?? 「たれ」の文化はそのまま何となく国の文化に通じているようで、時間があったらまた「たれ」について研究してみたく思う今日このごろ。 明日からは今回展示している内容についてまた少し記載していきたいと思います。 ...

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旅の記録/インドネシア

ソロへ向かうが、、、

今回の旅 いつもに比べて非常に濃い毎日に驚いている。 いい作り手に会えるなんて一回の旅で僅か知れているのだけれど、今回は毎日のようにいい巡り会いができている 本当に案内しくれているTu-sanとWawanさんには感謝感謝。 そんな順調な旅でも空振りはある。今日はジョグジャから2時間かけてソロという地域にやってきた。 道に迷いながらたどり着いたが、思うような生地には出会えなかった がっかりと肩を落としまた2時間の帰路に着いた。 しかしよく考えてみると、それだけいい出会いを今回はしているという事だと思う。 決してソロのバティックがダメだったんではない。 それまでの出会いが良かったのだと思い直すきっかけをくれたソロの旅でした。 とはいえこの気持ちを晴らすため、ビールを少しお願いします。 さぁいよいよ旅もこれで終わり 日本に帰ります ...

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生地(アジア)/インドネシアバティック

来年に向けて夏の着物をオーダーしました

さて次に向かったのはアブドゥルさん宅 彼も若手バティック職人。 日本の折り紙に触発されて新たなバティックを製作中 なかなか面白いんですがまだ完成は先らしい。できたらまた見せて下さいアブドゥルさん。 ということでまた別の作品を物色 とこんな生地を発見。 シンプルでカッコいい。そしてバティックチャップの微妙にづれたところも面白い! こんな着物なんて見たこと無い。 これは絶対にかっこよくなるとの確信の中、このまま使いたいんですが毎度その生地方向に難がでます なので次回の夏に向けて(といっても実は夏以外でも十分着れる着物になりそう)オーダーしてしまいました 色は三色 真剣な眼差しで内容をメモするアブドゥル。 彼もとても嬉しそう。 着物も好きだとかで、友禅なんかも勉強した熱心な作り手。 仕事を楽しく引き受けてくれるのは本当にこちらも嬉しくなります。 そうやって作られたものはきっととっても愛着のあるものになるんだと思います。 これもまた完成が楽しみ。今しばらくお待ち下さい。 さて次回はソロ行きが決定。どんな出会いが待っているんでしょう。 ...

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生地(アジア)/インドネシアバティック

こんなバティックの着物を待っていた

ジョグジャの初日 今日もワワンさんの案内でジョグジャの職人を巡る1日となった 最初は写真のバユさんと奥様のフィットリーさん ジョグジャといえば写真のような王族専用の伝統的なバティックがほとんどをしめる。この辺りは自由な作風のチレボンとは随分異なる感じを受ける。 そんなジョグジャの初日は山に向かうところから始まった。 ちなみにジョグジャは古都で、インドネシアの京都と良く説明される。近くにボロブドゥール遺跡があるのでも有名な地域。 だからなのか何となく上品なしゃべり方に思える。(これは気のせいかもしれない) そんな町で向かった先はバティックアーティストのバユさんアトリエ。 バユさんはインドネシア大使との交流もあり国際的に活躍するバティックアーティスト。 そんな彼の作品はとても綺麗なバティックを作るのだけど、私たちが目に留まったのは彼の奥様の作品 奥様フィットリーさんはジョグジャの生まれで伝統的なジョグジャバティックを作り続けている。勿論腕は申し分無い。 アトリエには多くの伝統的なジョグジャのバティックが並ぶ そんな中「これは面白い!」と思ったのは伝統的な柄に一部モダンな要素を絡めているのだ。 一目惚れしたこのバティックは着物に 少しマグリットを彷彿してしまうシュルレアリスムのようなバティックは帯に 今回の帯オーダーはシルクの生地を持ってきているだけに打ち合わせに念を入れる。 他にも伝統的なモチーフも本当に愛が感じられる。丁寧な仕事に感嘆 これは絶対にいいものが出来ると確信のうちの次に向かう さぁこの新しい着物は一体いつ出来るのでしょう。完成次第こちらでもアップしていきますのでお楽しみに。 ...

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生地(アジア)/インドネシアバティック

プカロンガンのバティックとジャガード織機に出会う2

非常に濃い毎日を過ごす中、伝えたいことや新しい発見が多く中々綴りきれない日々となっている。上手に伝えきれない自分の文才に嘆いていても仕方ないので相変わらず拙い文章で可能な限り伝わればと思い筆をとる・・・いや液晶画面を叩く。 さて、前回の続き。 工房では相変わらずガシャンガシャンと手機のジャガードがなっている そんな工房見学の様子をプカロンガンのバティック職人が楽しそうに写真を撮っている。 この2人 一見陽気な2人だが仕事の事となると目つきが変わる。 中々いいコンビで、お互いに仕事熱心な雰囲気が話しぶりからも伝わってくる。仕事を楽しむ職人という感じ。 そんなコンビで何か・と棚に乗っている生地を何気なく手に取る。 この生地奥行きがあって綺麗だなぁと何気なく見ていたけど、「ん!?」 「まさか?」 「いや、やはりそうだ」 ジャガード生地の上に、その柄をなぞるようにバティックを入れている。 しかもそれが絶妙にマッチしているじゃないですか! 柏手ひとつ!パチン! これだ!! ちょっと見たこと無い生地に出会った瞬間。だから奥行きを感じたのか!これはまた面白い生地が出来そうだ。 何より嬉しかったのが、この2人の職人も作りたそうにしていた事。 仕事の楽しみを職人と私たち、そしてお客様が共有できる。それこそが理想の商品つくりなのだと思う。 さぁ予想以上にいい出会いがあったプカロンガンを後にして、今からまた別の産地ジョグジャに向かうとします。 今から6時間の移動にプカロンガンの田んぼが今度はサヨナラと見送ってくれる こんな綺麗な景色を眺めながらなら近いものだと少し強がりながら、ジョグジャでの出会いに想いを馳せる。 ...

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生地(アジア)/インドネシアバティック

プカロンガンでバティックとジャガード織機に出会う1

こんな素敵な山景色を見せてくれたチレボンを後にして、もう1つのバティック地域プカロンガンに向かう事になった チレボンからは近いというけど、それでも車で4時間くらい。 とはいえ高速ができたので若干気分は楽になる。 こんな田んぼのシーンが延々と続く道を抜け辿り着いたプカロンガン このプカロンガンという地域は日本人が最も思い描くバティックに近いものを作っている地域。かつてバティックの帯を最も多く作っていた地域で、Hokokai batik(ホウコウカイ)という名前もついているほど日本には馴染みがある。 しかし天邪鬼な私たちは、もはやプカロンガンの定番柄だけでは満足できなくなっていた。 勿論その技術は素晴らしいし綺麗な仕上がりを見せてもらった。だから帯もオーダーしたし楽しみでもある。 ちょっとカッコいいプカロンガンの柄。一部手差しで色を入れるのがここの特徴。 が、まだ誰も見てない特別な何かを食い下がって聞いてみる。 すると、ここプカロンガンは織物の産地でもあるという。これは初耳。 実はイカット(絣)の生地を作ってみたいと思っていたので、どこかお勧めを・・・ と訪ねると2つ返事で「連れてってあげる」との優しい返事が返ってきた。 すぐ近くだから、と言いつつも車で約20分。着いた先は高機でジャガード生地を織る工房。 ガシャンガシャンと力強い音が響くこの工房ではたしてどんな生地に出会えるのでしょう? ざっと見る限りお目当のイカットは作って無さそう。やっぱり一筋縄ではいかないかと残念ながらイカットは断念。 断念といいつつも、何か気になって工房を見学。ちょっと落ち着きいつものごとく工房にある生地を物色。 折角の手織りのジャガード生地とバティックの名産地。 何か何か・・・ う〜ん 苦悩しつつブログは明日へ続く。 ...

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